編笠山 標高2524m 権現岳 2715m 西岳 2398m 山梨・長野県境
2010年7月31日(土)~8月1日(日) 31日 曇りときどき晴れ、夕方雨 1日 晴れときどき曇り
メンバー 山の神と私
コースタイム
7月31日(土) 7:17 富士見高原ゴルフ場登山者用駐車場着 7:30--8:03 不動清水 8:14--8:50 休憩 9:00--9:23 林道休憩 9:29--10:09 小広場 10:23--11:07西岳山頂(昼食) 11:40--12:30 水場 12:40--12:45 青年小屋(テント設営) 13:28--14:10 小ピーク休憩 14:20--14:40 権現岳山頂 14:50--15:50 青年小屋テント場
8月1日(日) 青年小屋テント場 6:20--6:55 編笠山山頂 7:10--7:57 樹林帯休憩 8:06--8:53 岩小屋付近休憩 9:03--盃流し通過--9:45 駐車場
久々のテント山行だったが、暑くてバテバテだった。休憩が異常に多いのはそのため。
7月31日 朝5時前に中央高速にあがると、もう混雑し始めていた。行楽シーズンまっただ中だからねえ。7:00頃、登山口にトイレはないかもしれないと、小淵沢の道の駅に立ち寄る。ゴルフ場の中には、あるんだろうけど、勝手に入っていって使用するのもなんなんで、ここで済ませる。車中泊の人が駐車場に大勢いて、トイレで歯を磨いていたり、朝飯を食っていたりと思い思いの朝を迎えている。
7:17富士見高原ゴルフ場の登山者・散策車用駐車場に到着。もう気温は23℃もある。日差しは強い。ゴルフ場からは、すでにプレーを始めているおじさんたちの楽しげな声が聞こえてくる。セミや虫の声もかまびすしい。
7:30駐車場を出て、歩き始めると、食料だ、テントだ、お茶だ、ポカリだ、ビール(1リットル)だと荷物が重すぎ、そして暑すぎで、すぐにバテバテになる。まだ歩き始めたばかりだというのに、ほうほうの体でようやく不動清水に8:03到着。もうこの時点で汗だくで、くたくた。ザックをおろしただけで、体が軽くなった感じだ。清水でのどをうるおすと、ちょっとばかり生き返った。
重い腰を上げて再び歩き始めると、天気が怪しくなってくる。雲が張り出してきて、日差しがなくなる。ただ風が出てきて、だいぶ涼しくなってきたのには救われる。でもバテバテ感はとれず、休憩ばかりとる。そのつど水分補給して、ほんのちょっとだけ生き返る。
途中で人がまったくいなかったせいか、リスに出合う。登山道を横切って、すばやく樹木の上に駆けがっていった。おお、やはり八ヶ岳は動物が多い。一度出合うと、また見たくなるものだが、その後は一向に現れずだった。
何度か林道を横切っていくと、腰かけてくださいといわんばかりの切り株に出くわす。思わず休憩してしまう。涼しい風が吹き抜けていい休憩場所だ。小広場でも休んで、再び重い腰を上げる。ほどなくすると、右側が開けてきて、編笠がど~んと現れた。
11:07西岳山頂到着。先着様は1名。登ってくるまでにすれ違ったのは、単独行の2人だけだったから、このルートは観音平からのメジャールートに比べれば、圧倒的に人が少なくて静かなようだ。
山頂の展望はいい。権現、編笠が目の前にで~んと構えている。雲が切れ、青空が覗いてきて、非常にいい感じだ。日陰がなくて暑いのが玉にキズだが、アルペン気分を味わいながら昼飯。高山植物の花畑もある。ヒメシャジン、ホタルブクロ、ハクサンフウロ、イワギキョウなどが咲き乱れている。ついでにハエやアブも乱舞している。ハエはいらんな。
12:30水場着。豊富な水量で、涸れる心配はなし? 冷たくてうまい。ここで水をポリタンクに2リットル詰める。夕方になると、テント場の人が次々に水を汲みにやってくる。
水場から5分ほどで青年小屋だ。テントの受付に向かう。1人¥800、山の神とあわせて¥1,600也。テントを張り終えて、周りを見渡すと、わがテントも入れて全部で10張。この時間でこれだと、夕方になると過密状態になるかと心配したが、それは杞憂だった。最終的には26張となる。
13:28小屋に1つだけあるバイオトイレに寄り、サブザックで身軽になって権現への指導標をたどる。登り始めると、青年小屋に向けて下山してくる人たちが続々とやってくる。高度をかせいでいくと、岩稜地帯が出てくる。足場が悪いところが多く、けっこうきつい登りだ。鎖場が連続している箇所もある。
権現への途上も高山植物が咲き乱れていて壮観だ。下左はイワギキョウ、右はホタルブクロ。14:10権現手前のピークで休憩。
左:イブキジャコウソウ 右:登山道から離れたところにコマクサも発見
ギボシを巻いて、権現小屋を通過。ビール片手に談笑する人たちが小屋前のテーブルにいる。早くわれわれもテント場へ戻って、一杯やりたい。14:40ようやく権現岳山頂。せっかく着いた山頂は、ガスがかかり始めていた。ゆえに展望はなし。後続の人たちは、早々に下山していく。
ガスは登山道にもたちこめてきて、天候が怪しくなってくる。急ぎ足で下山開始だ。道半ばでついに雨が落ち始めてしまう。ポツポツ程度の雨なので、雨具は出さずにそのまま先を急ぐ。そのうち本日のお泊り場が見えてきた。
15:50テント場到着。乾き物とともにさっそく山の神と缶ビールを開ける。このシュワシュワをゴクゴクやるのは最高だ。雨はいったん上がるが、またほどなくしてパラパラと空から落ちてくる。
ビールの後は晩飯タイムとなる。青年小屋の煙突からも炊事の煙が立ち上っている。まもなくあちらさんもメシなのか?
8月1日 テント場の朝は早い。4時すぎに起床。朝食はスープとフランスパンをかじって終了。トイレは小屋のを借りたが、混雑していた。びしょびしょのテントを片付けて、6:20に出発。食糧をだいぶ腹に詰めたにもかかわらず、なぜか重い荷物を背負って、岩がごろごろしているところを登る。
6:55編笠山山頂。周囲の山々にはあいにくと雲がかかっている。関西から(京都か?)とおぼしきグループに写真を撮ってと頼まれ、1枚パシャリと。朝からハイテンションの人たちだった。
7:10下山開始。上りと同様岩がごろごろしたところを下る。矢印が付けてあるので、ガスってなければ、らくらくたどっていける。樹林帯に入ると、薄暗くコケむしていて、すべる箇所があるので要注意だ。その鬱蒼としたコケ地帯を抜けて休憩する。 下から登ってきた単独行のおじさんが「けっこうきついねえ」とぼやきつつ、山頂を目指していく。
岩小屋付近の木漏れ日地帯で最後の休憩をとる。リスの食べ散らかした何かの実の破片がパラパラ落ちていた。鹿ふんも。そこから数分で盃流し。ここの岩はつるんとした一枚岩で独特の景観を生み出している。
駐車場には9:45に到着した。帰りは近所の立ち寄り湯、八峯苑鹿の湯で汗を流す。午前10時からの営業で、ちょうどオープンしたところだった。人も少なく非常に快適だった。露天風呂、サウナつきで1人¥600。昼メシを食べていこうかとレストランをのぞくと、12時からの営業だったのはちょっと残念だった。