目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

後生掛温泉からの散歩道~大泥火山と大湯沼

2017-10-30 | 山行~東北

標高 約1200m 秋田県

2017年9月23日(土)曇りときどき晴れ   

メンバー 山の神と私

コースタイム 後生掛温泉--ナナメ・マトメ--紺屋地獄--大泥火山--大湯沼--後生掛温泉 30分ほど

後生掛温泉から歩ける散歩道がある。この温泉に到着したときから、お散歩コースがあるのには気づいていて、山の神に宿をチェックアウトしたら、行ってみようと話していた。

 
左:後生掛温泉 右:ちょっと紅葉。階段を上がっているのは鹿角市山岳会名誉会長のIさん

チェックアウトをして荷物を車に積み込み出発しようとしていると、昨日八幡平下山後に会った鹿角市山岳会名誉会長のIさんにばったり。奇遇というか、この方はしょっちゅうこの界隈を歩いているのだろうから当然かという思いとが交錯した。でもこの季節、少しずつ色づいていく景色を毎日眺めても飽きないのだろうね。

 
左:後生掛温泉の悲話が書かれた案内板 右:紺屋地獄

水蒸気がもうもうと上がる横につけられた遊歩道を山の神とともに歩き始めた。まずはオナメ・モトメ(妾・本妻の意)が登場。夫をとられた本妻と、自分のせいだと身の置きどころがなくなったお妾さんが相次いで身投げしたといわれる恐ろしい場所だ。白濁した熱湯を崖の上から眺めた。こわ。続いてまたもや恐ろしげな紺屋地獄。有毒ガスが出てそうだ。 

 
左:一画だけ、きれいに紅葉 右:グツグツいっていた大泥火山

紺屋地獄の先に、ほんの一画だけきれいに紅葉している場所が見えた。あそこだけ寒風が吹き抜けるのか。

やぶっぽい遊歩道を突き抜けて行くと、大泥火山が出てきた。灰色の土が盛り上がり、その頂からブクブク、グツグツと水蒸気を噴き上げていた。


水温83℃の大湯沼

戻って分岐から大湯沼へ向かう。立入禁止で間近には行けないのだが、大湯沼の水蒸気がすごかった。水温83℃をうかがわせる白煙がもくもくと上がっていた。

帰りは売店に寄り、温泉卵を買った。お店の人によれば、半熟の温泉卵はここだけだよと。でもすいません。普通のにしました。うむ、うまい。温泉卵はいいね!

 
左:奥の建物で温泉卵を買う 右:石川啄木記念館に移築されている渋民尋常小学校

30分ほどで駐車場に戻り後生掛温泉を後にして、アスピーテラインを岩手側に下った。下り切ったところでたまたま松尾八幡平物産館あすぴーてを見つけ、立ち寄ることにした。山の神と目移りしまくりながら、地酒ほかお土産をしこたま買って、コーヒーで一服。

いよいよ今回の山旅も終わりだ。最後は20年くらい前に一度訪れていた石川啄木記念館を再訪する(山の神は初めてだった)。展示品の書簡や文書類を山の神と読みまくり疲れ果てた後に、啄木が一時期教鞭をとっていた渋民尋常小学校を見学。中に入れたので2階にも上がってみた。床が抜けそうだけど、だいじょうぶかといいながら、教壇に立ち、児童の机にも行って座ってみる。啄木の生きた時代にタイムスリップし思いを馳せた。

本日のお宿は遠野のB&Bくら乃屋。こちらも久々の再訪。薪ストーブが新たに設置されていて、月日の流れを感じたのであった。


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