目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

阿蘇番外編~パワースポット押戸石の丘

2016-03-29 | 山雑記

2008年5月6日(火・祝) 晴れ 

前日は、あいにくの雨で、山登りは中止。翔平窯を見学したり、お土産を買ったりの観光だった。そしてお宿は、山川温泉の花柚(はなゆう。部屋数は多くなく、落ち着ける小ぢんまりさがいい。ゆったりと湯に浸かれ、ごはんもおいしいし、コストパフォーマンスもいいと非の打ち所のない宿だった。

その宿のスタッフが、山の神がぜひとも行きたいといっていたパワースポット、押戸石の丘をネットで調べてくれた。その情報を頼りに、車を走らせる。国道212号を小国方面から進み、第一赤馬場橋のところを右へ。行き止まりと出ている農免道路に入る。比較的新しい道で周辺に何もないのだが、なぜかところどころに車が停められていた。何だろうと観察しているうちに、山菜採りだとわかった。ちょうどそういう季節だしね。

 
左:押戸石の丘に到着 右:石はこの丘のいたるところに配されていた

少し進むと、押戸石の道標が出てきた。左の細い道に入っていく。デコボコのところもあるが、辛抱して走っていくと、ベンチが置かれた駐車スペースに出た。そこに車を置いて、なだらかな丘を登っていく。有刺鉄線沿いにもうひと登りすると、巨石群が現れた。

その昔、祭祀に使われたと伝わる巨石が点在している。ペトログラフ(シュメール文字)が彫られているというが、まったくわからなかった。ただ不思議な空間であるのは間違いない。磁場に異常があるようで、コンパスが正常にはたらかない。一説には、こうした場所が、祭祀場に選ばれるという。その特殊な環境を敏感に感じ取るのが、祭祀を司る呪術師なのだろう。


奥に根子岳。メルヘンチックな風景

押戸石の丘からは奇観を望める。奇観というよりは、メルヘンチックな童話の挿絵ふうとでもいったほうが、しっくりくるかもしれない。誰かがこの風景をモチーフに絵を描いていたんじゃなかっただろうか。

  
左:押戸石の丘の麓にキャンピングカー。こんな場所でのキャンプは気持ちがいいだろう 右:古墳のような押戸石の丘

212号に戻って、大観峰へ移動する。すごい人出ではあるが、車はすんなりと停められた。駐車場から延々と続く人の列に山の神と私も絶景見たさに加わった。大観峰は、別名、遠見ヶ鼻という。味のある名称だと思うが、徳富蘇峰がここを訪れて、「大観峰」と命名してから「遠見ヶ鼻」はかすんでしまった。なにかもったいない気もするが、「大観峰」のほうが一般ウケする名前なんだろう。

 
2点とも:大観峰。GWだけあってすごい人出

見晴らしは抜群。阿蘇五岳を遮蔽物なしにすっきりと、しかも間近に望める。


大観峰から寝釈迦(阿蘇五岳)を望む。

大観峰の駐車場に戻ると、まだ時間に余裕がある。ならば菊池渓谷へ寄ってみようかとなった。


涼を求めて菊池渓谷へ

無料の駐車場に車を置いて、渓谷までの700メートルを歩く。この日も5月とは思えない暑さだった。汗ばみながら渓谷に足を踏み入れると、そこには涼を求める人の群れが。案内板を見ながら、もみじヶ瀬まで行ったら帰ろうかと山の神に話し、そのとおりもみじヶ瀬で反対の瀬に渡り、引き返した。ところが、もう少し先まで足を伸ばせば、百名瀑の四十三滝が見られたとわかり、ちょっと悔しい思いをした。

阿蘇山行、最初の荒々しい火山歩きに始まり、爽快な草原の山とバリエーションにとんでいて非常に楽しかった。お宿もコスパがよく温泉にも浸かれて、おいしいものも食べられて、かなりの充足感を得られた。最終日のパワースポットにいたっては不思議な感覚を味わえて、おもしろかったし。また九州には行かなくちゃねえ。

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