目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

「情熱大陸」にナショジオで有名になった写真家井上浩輝さん登場

2017-03-08 | テレビ・映画

土曜日に録りためていたテレビ番組を次々に見た。2/19放送の「情熱大陸」では、写真家井上浩輝さん(38歳)をとり上げていた。冒頭キタキツネと戯れながら、寝転んでカメラのシャッターを切るシーンがあった。もてあまし気味の大きな腹の井上さんが雪まみれになりながら、じつに楽しそう。楽しくなければ、いいシーンも撮れないか。

この井上さん、有名になったのはNational Geographic誌の写真コンテストでネイチャー部門1位に輝いたのがきっかけ↓
http://www.nationalgeographic.com/travel/photography/photo-contest-behind-the-picture-fox-chase-japan/
つがいのキタキツネ2匹が淡いピンク色の空をバックに美瑛の丘を疾走していく、幻想的なシーンだ。

番組では、井上さんの日常を追いかけた。どんな撮影をしているのか。番組ではだいぶ編集したようだが、ひたすら被写体を追いかけ、待ち続けてばかり。それが基本のようだ。たとえばキタキツネを撮ろうとして、足跡を見つけたら、出没が予想される時間帯に車でそこへ行き、ひたすら待ち続ける。待っている間に腹が減ったら、すぐに食べられるもので空腹を満たす。そのとき視線は出没しそうな場所に張り付いたままだ。こんなシチュエーションを見ていたら、ふと土門拳を思い出した。土門拳の「古寺巡礼」のベストショットも、愚直に同じ場所に毎日通い続け、10年間で1回こっきりのチャンスをものにしたという。恐ろしいまでの執念。写真家魂のなせる業か。

話は戻って、井上さん。写真は独学だそうだ。「師匠は世界中にあふれているユニークで美しい写真」という。どうやってその写真を撮ったのか、構図や時間帯や光の入り方、レンズは? 場所は? いろんな視点で写真を眺め、考え、工夫を施しながら、自分の新しい世界を構築していく。それにしても、いい写真を撮るにはたいへんな労力、テクニック、根気が要る。だからこそ、納得のいく1枚が撮れたときの喜びもひとしおなのだろう。井上さんは、ベストショットが撮れたとき、自分へのご褒美として、ラーメンを食べるという。そんなマイルールが井上さんらしくていい。

井上浩輝さんの公式サイト
http://northern-island-colors.com/
情熱大陸2/19
http://www.mbs.jp/jounetsu/2017/02_19.shtml

コメント
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