2004年7月8日(木) うすぐもり時々晴れ |
メンバー 山の神と私
コースタイム 7:15スコトン岬7:45--8:50ゴロタ山8:57--10:20西上泊10:30--11:18召国分岐--11:30召国集落上(昼食)12:20--13:10旧礼文岳登山道分岐--13:20笹泊川13:25--(海岸線)--14:40宇遠内14:53--16:20香深井バス停
宿で5:00に起きて荷造りし、5:30には朝食をとる。宿泊客は、皆同じように出発の準備をしている。フェリーターミナル発6:11のバスに乗ろうと皆全速力で動き回っているのだ。山の神と私も遅れぬように寝ぼけ眼をこすりながら、慌しく準備をして5:55に宿を後にした。
バスに乗り込む。楽しいトレッキングの旅は、この時点で始まった。バスは、海岸線のある地点でいきなり止まった。運転手さんがアザラシがいますといって、右側をご覧くださいという。たくさんいる!ゴロゴロとぐーたらしているようにしか見えない巨大な生き物たちが遠くに見える。しばしアザラシの緩慢な動きに目を凝らす。
7:15礼文島の最北端スコトン岬にバスは到着。ちょっと歩いていくと、最北端の碑が立っている(冒頭の写真)。目の前の海の先には、海驢(トド)島が見えている。島の名前から察するに海驢がいっぱい生息しているのだろう。上空には重たい雲が垂れ下がっていて、どんよりとしていて暗い。眠気をさそう雲だ。目覚めの缶コーヒーを飲んで、いざ出発進行。
スコトン岬からゴロタ山を目指す。振り返ると、青い海、遠くに小さい海驢(トド)島。緑の回廊が美しい弧を描いている。来てよかったと思わせる、まさしく絶景が広がっていた。
8:50ゴロタ岬に入ってくる。スコトン岬からここまでは、観光客のハイキングコースにもなっているので、人がとみに多い。ゴロタ山山頂も大変なにぎわいだった。遠くにとんがった利尻山が見えている。うすぐもりであったが、時折雲間から日が差してくる。
歩みが遅いのか当初の予定より遅れ気味になり、先を急ぐ。鉄府を越えてひたすら歩き、澄海岬ふもとの集落、西上泊に10:20到着。観光バスが多数停まっていて、小さい集落ながらも、ここも立派な観光地だ。お土産屋や売店があり、きちんとしたトイレもある。
11:30召国分岐を越え、召国集落のまさに上あたりでザックを下ろした。昼食でくつろぐには、ちょうどいいあんばいの草原の広場があった。海を見ながら宿でつくってもらったおにぎりをほおばる。同じくカップルが離れたところでランチタイム。なかなかのビューポイントなのだ。12:20出発。
13:10礼文岳分岐にさしかかる。もう礼文岳への道は廃道のようだ。草ぼうぼうで、踏み跡すらもうわからない状態になっている。暑くて長袖シャツを脱ぐ。ザックを開けたついでにお茶を一口。
礼文島は花の島として有名だけど、思ったほど、お花には遭遇しなかった。期待が大きすぎたせいもあるだろうけど、元々いわれているほどではないのかもしれない。山の神も落胆の色を隠せない。でも、チシマゲンゲやウスユキソウは拝むことができた。
礼文岳分岐から笹地帯を抜け、笹泊川で一服する。それから海岸線への道になり、崖伝いにジグザグの道を下降していく。いつの間にか雲はとれ、青い空と青い海が目の前に現れた。崖の道を下りきると、お花畑の海辺の道になる。ただ左側は断崖絶壁で、いつ崩れてきてもおかしくない危うさを感じる。
せっかくのお花畑だったのだが、デジカメのメモリーが終了だった。え~、あと5,6枚は撮りたかったなと言い募りながら、あきらめて、デジカメをザックに戻した。
14:40宇遠内に到着。ここも小さな集落だ。海岸には、ハングル文字が躍った漂流物のなれの果てや、レジャーに来た観光客が打ち捨てていったゴミが大量に放置、散乱していて、閉口する。ここに最終トイレがあり、あとは内陸部を横断しバス停に向けて、ひたすら歩くだけだ。最後は、山の神とつまらないを連発しながら、もう終わりでいいと連呼しながら歩き続け、16:20ようやく香深井バス停に到着した。じつに長~いトレッキングだった。
利尻・礼文 プロローグへ戻る
利尻・礼文Part1~大ポン山・小ポン山へ戻る
利尻・礼文Part2~利尻山へ戻る
利尻・礼文Part3~礼文岳へ戻る
利尻・礼文 エピローグへ続く