Movie: 第54回ベルリン国際映画祭金熊賞/『愛より強く』

2006-05-29 | movie



誰かを愛するとひとはみにくくなるということの
なんて当たりまえなこと



女房とするのはセックスで/それ以外はファックですか


愛しているという気持ちは
夫婦である、という形態が起こす錯覚ですか

だって行動はちぐはぐ

契約と現実はちぐはぐ



ほんとうの夫婦になることは
理性を飼うということですか


ねえ夫婦って何ですか

ほんとうの妻になっても
同じように愛せますか

狂ったように






- 君になにが分かる? ふたりのジャマができるのか?



なにが分かりますか
ねえ
誰それが別れた、付き合った、浮気した、不倫した、ヨリ戻した、結婚した、離婚した、再婚したと

あなたにそのひとの
なにが分かりますか







- あなたたちどういう関係なの?


- あなたには分からないわ








あなたには分からないわ。












Ad: ネット発リアル行き、amazon.com

2006-05-29 | Ad / Print, OOH, IMC



中村勇吾さん作の、"amaztype"とゆう変態的ビジュアライゼーションなサイトがあります。

キーワードに合致する商品をamazonのデータベースからひっぱってきて、
文字列どおりに「陳列」するサイト。


↓いやらしい言葉を入れてみていただければ、理解がはようございます

■amaztype




で、この検索結果のビジュアルが、なんとそのままamazonの広告に。







ウェブから、マスへ。





↓ちなみにこちらは、検索ワードランキング。やっぱりそういうとこですか、興味は・・・

■amaztype zeitgeist












Web: UNIQLO Soho NY

2006-05-29 | Ad / WEB



NYのSOHOに今秋オープンする、ユニクロのフラッグシップショップ。

ロゴを佐藤可士和さん、内装を片山正通さんが担当。
WEBはといえば、そう中村勇吾さん、ああやっぱりヘンタイですね。


■UNIQLO Soho NY



ティザーサイトらしくて、まださわれる部分は少ないのだけど
日の丸ジャポンな紅白に、ショギョウムジョウなサウンドタッチ。


サムラーイ!カタカーナ!と喜ばれそうなところは押さえつつも


きちんと、きちんと、うつくしい。










『 僕 パ パ の 子 で よ か っ た な 』

2006-05-26 | diary
-----05/20 (SAT.)


近いような遠いようなかたの、ライブへ。

しごとをしながら歌をうたって、CDを出していて
ようやくお会いできたひと。


好色セリフを飛ばしながらも
人間的な格好悪さもそのまま。

正直なひと。


ニンゲン、を描けるひとというのは
自身がいちばん、人間らしい。






チケットをくれたひとは忙しくなって
その日はひとり

余ってしまったチケットがもったいなくて、誰かに声をかけようかと思ったのだけど
失礼だと思ったやめた


代わり、であることというのは失礼だ



なにより

そのひとでなければ意味がなかった







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立ち見でおなかが減りまくって
せっかく吉祥寺に来たから、友人のバイト先へ突撃。

地下に降りると70年代の空気
もの静かなマスターと文明開化なインテリア
素敵な喫茶店


いつもはアホハプニングなノブくんがよそよそしい

「ご注文はお決まりでしょうか?」

蹴りたくなりました


このこはいつも自分の裸ばかり撮っているんです、抱き合って眠るんですヒロシくんと。
マスターに言ってやりたいわ



すみっこでノートをひらいて企画


いい顔だったな

うたうひとたちも
聴くひとたちも


こういうきもちのときはふしぎとひらめく


ココアのいいにおい



ひとのいる時間のにおい













Exhibition: いつからハゲなんだろう

2006-05-26 | exhibition


本城直季さんの個展とハシゴしながら、いってきました。

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スコット=ド・ワシュレー来日展 ― いつからハゲなんだろう
2006年4月25日(火)~5月7日(日)
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25歳で事故に遭い、脳に障害を負って「記憶が一日以上持続しなくなった」ひとの、「記憶を残す装置」の展示。



今回の展覧会において「作品」とよばれるものは、

氏自らの記憶障害を補完するためにあくまで個人的な営みの一環として生み出された装置にすぎません。

自らの記憶を翌日まで留めるため、彼は元エンジニアとしての技術力を生かし多くの装置を開発してきました。


つまり、彼の装置はあくまで自身の個人的事情によるものであり、

他者に見せることを前提としてはいないものです。


また、彼自身の記憶が一日しかもたないことにより、それらの装置は彼のさまざまの努力にも関わらず

作り出されるのとほぼ同時に―次の日には―忘れられてしまいます。






出会った日本人の名前の印鑑を、靴の裏につけて記録してたり。
いつも一緒にいる彼のお姉さんがいろいろと工夫してるみたい。


100%自分のため、の行為なのに、
第三者のディレクションがちょっと入ると、アートに変質。




おもしろかったのだけど、おもしろがっていいものなのか。

フクザツな気分でギャラリーを出たのだけど
やっぱり「ド・ワシュレー」って名前の真偽がきになりますよ、ゴメンナサイ。






ハ ン カ チ ー フ を 買 い 足 す 、 よ う に

2006-05-25 | products


■giraffe


去年のDesign Tideで取り上げられてから、気になってたブランド。
久々に覗いてみたら、サイトがリニューアル。

5月末に、浅野忠信デザインのオリジナルタイをamazonとコラボで発表するそう。

お値段お手ごろなので、手触りとかどうなんでしょう?とは思うけど。





運営者の遠山正道さんは、三菱商事に勤めながら「Soup Stock Tokyo」を立ち上げたひと。
「giraffe」は、画家でもある彼の感性をちょっとシフトさせた、
プライベートなお金でのチャレンジみたい。


「Soup Stock Tokyo」を立ち上げたとき、「スープのある一日」という物語で企画書を作ったそうで
自身の本に載せたらしいので、覗いてみようかなあ。





興味がわくのは企業ではなくって


” ひと ” 。











PV: 野田凪デンセンバシラ

2006-05-17 | PV


■Tiga - Far From Home

野田凪最新作は、音階のビジュアライズ。
ミシェルゴンドリーもいるパルチザンに所属してから、世界のノダナギだなあ。


(そのたの作品)


■Coca Cola - What Goes Around Comes Around

同じく長回し撮影が話題なCMは、ストーリーのリンクがハッピー。





■YUKI - Sentimental Journey

手法は同じ、なYUKIのPV。
スカートのひらひらとりんご かわいい。


ゴンドリーもそうだけど
「オリジナル」って、武器。










過去記事:
- アイデンティティ、の宿り


WEB: 増 税 シ ョ ッ ク ・ シ ミ ュ レ ー タ

2006-05-17 | Ad / WEB


■think-tax.jp


「増税について考えませんか」というテーマのもと、
政府の増税政策でどれぐらい打撃を受けるかをシミュレーションできるサイト。


先輩が横で奇声を発してたので、私もやってみようと思ったのだけど

・・・おお、
いまだじぶんの年収を知らないわたし。
「年収ってどうやったら分かるんですか?」と聞いたら「は???」と言われました。

「年度末調整の紙来るだろ」
「あ。なんか表の見方がよく分からなかったのでいつもポイしてたよーな・・」
「お前死んだほうがいいよ」


もちろん株のカの字も知りません。
増税もピンときません。
シミュレーションで悲鳴を上げる諸先輩方を横目に、
呑気なシングルはぬれせんべいをまみまみ食べるのでした。





非道徳悪口歓迎ウェッブサイト

2006-05-16 | Ad / WEB




MINI UKの新プロモーション。

■DISH THE DIRT (「ぶっちゃけちゃえよ!」みたいな意味かと…)


「最近の野郎どもはオトコらしさがない。
 スキンケアしてサンダル履いてシリアル食って…
 ほら今、誰か思い浮かべただろう?そいつのこと、ちょっと教えてくれよ」

みたいな(多分)イントロコピーから始まって、「自分の友人」の特徴を入力。
ライフスタイル、同性愛者/非同性愛者、男としてサイテーだと思うこと、とか設問がリアル。

最後にその友人のアドレスを入力すると、その友人の元に
「Someone wants to have a word with you」とゆうタイトルのメールが送られてきて、
クリックすると自分のことを分析されたパーソナライズドビデオが流れる、という仕組み。



自分の情報を入れていくコンテンツはよくあるけど、ここで入れるのは「他人のプロフィール」。
しかも「悪いトコ」ってとこが、ついつい面白がって入れちゃうからニンゲン的。

WEBはあくまでメール発射機で、メインコンテンツは「メール」な企画。


別にボタンがたくさんあったりブログがあったりしなくてもいいのです

ウェブはくるくるとくるくるとジユウ
そんなにむつかしく構えなくたっていいのです/だってわたしもよくわからんもの




とりあえずシリアルは許してあげてください。









積極的録画推進コマアシャル

2006-05-15 | Ad / CM


DVD録画されたCMをスロー再生すると、「シークレットコード」が見えるCM。

■KFC.com (←動画をうまく止めれば上の画像が見れます)



要は、暗号(写真の赤い部分)が一瞬しか表示されないから通常再生だと見えなくって
録画したものをスローで見なくちゃいけないしくみ。
WEBサイトで暗号を入力すると、先着でチキンサンドのタダ券がもらえるキャンペーン。


クーポンが先着75,000人限定のところ、103,000の応募があったそう。

・CMでの暗号の見せ方に、クリエイティビティがないこと(文字ベタのせ・・)
・CMを見ただけではコードが隠されていることが分からないこと(事前PRはあったみたい)

が改善点、と指摘も多かったようだけど


録画してまで見たいCMをつくる、というのではなく
録画しないと価値が出ないCM、というのが新しいなあ。


リアルタイムで見てもらうことから開放された作りかた。



超スピード再生の状態で流して、録画後にスロー再生して見ると背景の人だかりにキーキャラクターが!
とか
逆再生して初めて成立する音とか(で、絵は通常再生で展開)
または逆再生すると暗号が聞き取れるとか


でも、「手法」というのは浸透すると新しくなくなるから。

構造や技術ありきの企画で大事なのはやっぱり、商品と表現との意味ある掛け合わせ。



「仕組み」でアイデアは完結しない、と思ってる。