お祭り 歴史探索の旅   ~尾陽雑記抄~

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スタジオジブリ 猫の恩返し 原作&外伝にも味がある

2005年08月26日 23時30分57秒 | Weblog
8月26日金曜日にスタジオジブリ「猫の恩返し」が放映されましたね。
「猫の恩返し」決して評価は芳しくないようで(単純に宮崎さんが監督ならイイ、
宮崎さん以外ならダメという風評があるのかな?)

 スタジオジブリお得意の「絵の細部にまでトコトン描写にこだわる」のではなく、あえてシンプルに明るくを心がけたようです。(それでもかなりの技術が必要です)

 スタジオジブリ作品の中では
空に浮かぶ不思議な城を求めて少年、少女の大冒険「天空の城 ラピュタ」
イタリア空軍のエースパイロットが人を殺すのが嫌になって、自らに魔法をかけ
豚になった「紅の豚」に続き「猫の恩返し」が気にいっています。

 それぞれ伝えたいであろう「テーマ」があるのですが、
あまり深く考えずに絵やストーリーが好きです。

 ストーリーという意味では「平成狸合戦ぽんぽこ」は次点。
人間対タヌキの戦いなのですが、結局タヌキが負けてしまうのがイケナイ。
(人間社会にまぎれて生きていくので、本質的に勝ち負けなしか)

 仮にタヌキが勝ち「やはり人間サマ、タヌキには勝てなかった」
といったストーリーなら文句なしに「天空の城 ラピュタ」を抜いて
1位につけていたかも?

 「狸」「豚」「猫」私の好みが出ているようです。

 狸では今は亡き方々が声優として出演されているので、
今見ると感慨深いものがあるかもしれません。
名人 古今亭志ん朝師匠、桂文枝師匠、
タヌキが好きだった柳家小さん師匠、裸の大将で有名な芦屋雁之助さん


 「猫の恩返し」の世界観は、未知の方向性を示していた様に思えますが、見事にスルーされているような。

「耳をすませば」に続き「猫の恩返し」
 の原作は 柊あおい著 「バロン 猫の男爵」


こちらの方が、のほほんとして、気取らず、主人公の良さが出ているような。
(老荘思想とでもいうべき?)現代の風潮を原作の方が敏感にとらえていたかもしれません。スタジオジブリのお家芸を原作者は知り尽くしている感があってイチオシ。


映画「耳をすませば」の原作は
 柊あおい 「耳をすませば」


バロンは原作では黒猫 映画ではブタ猫のムーンも黒猫。

映画の公開にあわせて、原作「耳をすませば」の続編が
「幸せな時間―耳をすませば」


映画「猫の恩返し」に出てくるキャラクターがなぜか出ています。
(柘植くんの顔、映画と漫画では全くちがうやん)

 その後「バロン―猫の男爵」で


映画の公開にあわせて再び「猫の恩返し」の続編が
「ユメノ街」



「猫」が主人公「ハル」(晴)なら「ユメノ」はアキ(晶)

 全部読むと柊先生が見事に遊んでいて笑うツボを抑えていますね。
「耳をすませば」「猫の恩返し」の映画を観ている方ですと、原作の方では映画の「複線」があって、楽しめます。

 スタジオジブリ外伝のようで面白いですよ。

 ハル(晴)アキ(明)ん?


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