Creative Thinking(創造的思考)を深めていくのに役立つ面白い思考方法を習った。Edward de Bono博士が考案したSix Hats Thinking(シックスハットシンキング)だ。
これは何か特定のテーマについて思考を深めていかねばならない時に、“意図的に”異なる6つの思考様式を使い分けて考えるという技術だ。この6つの異なる思考様式のことを“Six Hats”(6つの帽子)と呼んでいる。
6つの帽子にはそれぞれに色がついていて、白い帽子、赤い帽子、黒い帽子、黄色い帽子、緑色の帽子、青い帽子の6種類がある。そして、それぞれの色には異なる特徴的な思考様式が設定されていて、ある色の帽子をかぶっている最中はその色に設定された思考様式に忠実に従って問題を考えていかなければならないのだ。
例えば、こんな感じだ。
■白い帽子:
常にコンピューターのように情報に忠実に考える。事実と証拠を拠り所とする。
■赤い帽子:
常に感情の赴くままに考える。決して根拠や証拠を探したりはしない。
■黒い帽子:
常にネガティブに考える。危険、失敗、間違いを探す。
■黄色い帽子:
常にポジティブに考える。利益、価値を求めてとにかく前に進む。
■緑色の帽子:
常に創造的に考える。代替手段、これまでにないやり方を生み出そうとする。
■青い帽子:
常に全体のバランスとコントロールを考える。議論をゴールまで辿り着かせる。
一人で思考する時はこれら6つの帽子を自分で意図的に使い分けることで、そして、Brain Storming(ブレインストーミング)など、複数のメンバーでチームを組んで思考する時はそれぞれが異なる帽子をかぶって思考することで、問題を複数の観点から徹底的に深く分析することができる。それがこのSix Hats Thinkingの最大のメリットだ。
もちろん、チームを組んで思考をする時でも、時間を区切ってチーム全員が同じ色の帽子で思考をしてみてもいい。6つの帽子を全てかぶり終えた時には、おそらく相当な深さまで問題が分析されているはずだ。
ぜひぜひ仕事の現場で使ってみてください。役立つだけでなく意外と楽しいです。
行き詰っている卒論のブレイクスルーに、、、はなかなか難しいかもしれませんが。
因みに、白と赤、黒と黄は綺麗に対象関係にあるのは分かるのですが、緑と青はどういう関係なんでしょうか。
緑が、創造的な手段(結果的に成功するかは度外視)を模索するのに対して、青が既存の方法を駆使して最終的に現実的な結論に達するることを第一に考えるという対象関係にあると思って良いんでしょうか。
そうするとX軸Y軸Z軸で考えられることになりますよね。
ところで、先日のコメントにてJALとANAのことに触れられていましたが、少なくとも札幌東京間ではここ1年で大きく状況が変わってきている気がします。たとえばJALの正規料金で3万円強するところがスカイマークだと2万円弱でいけるのです。友人らもほとんどスカイマークを利用しています。もっとも便数という点ではJALの方が多いのでその点ではJALに分があるのですが。
コメントありがとうございます。こちらこそ、いつもブログを読んでくれて感謝です。
卒論の進み具合はどうですか?来年の入社に向けてラストスパートを頑張ってください。
JALとANAについてはまだまだ価格競争が足りないなあ~というのが僕の正直な感想です。あるJALの偉い方がおっしゃってましが、JALには3,000人の社長がいるそうです。社長というのは、日本企業の社長の平均年収である3,000万円もの年収をもらっているパイロットのことで、世界では考えられないくらいの高水準な給与が日本のパイロットには支払われています。
その他のスタッフも他国にくれべればはるかに高額です。この高コスト体質でもまだ企業経営が続けていられるのだから、相当のProducer Surplus(企業側の利益)を確保しているのでしょう。Consumer Surplus(消費者側の利益)を削る形で。
とにかく、ヨーロッパではYeild Managementにより、壮絶なエアチケットの価格競争が行われています。そのレベルに比べれば、日本なんてまだまだ競争が生ぬるい、というのが僕の正直な感想です。