宇宙航空MBAブログ

Aerospace MBA(フランス・トゥールーズ)が考える宇宙航空マネジメントの進化系ブログ

船と宇宙のコラボレーション

2008年11月30日 | 宇宙航空産業
 
宇宙と何かのコラボレーションを発見するために、今年から新たな取り組みを始めている。その一つが「異業種交流会」だ。文字通り、宇宙とはまったく異なる業界の専門家のところに馳せ参じ、テクニカルプレゼンテーションなどをしながら、お互いがまだ気づいていないニーズなどを探る活動だ。川上産業から川下産業まで、とにかく「宇宙の殻」を破るためにいろんな業界を突撃訪問している。

先週は造船業界を訪問してきた。「宇宙」と「船」とはまったく異質な存在のように思えるかもしれないけれど、実は「流体」や「構造」などいくつかのコア技術が重複していたりして、技術的な面でもコラボレーション可能な案件はたくさんあると思う。ただ、今回の活動で僕が求めているのは技術面でのコラボレーションというよりも、アプリケーション(利用面)での新たなコラボレーションだ。すなわち、造船業界や海運業界に対して「宇宙の利用」がもたらす新たな付加価値の創造を発見することだと言ってもよい。

鉄道と違って船には固定されたレールがない。つまり、状況の変化に応じて最もふさわしい最適ルートを常に選択可能なのだ。これは言い換えれば、状況の変化を「最新情報」や「未来予測」という形で入手することさえできれば、より望ましい他の選択肢(Better Alternative)を意図的に作り出すことができるということである。ビジネスを進める上でこれほど役に立つことはない。将棋をしていてある瞬間にいきない使える駒が増えたり、「歩兵」が「金」になって動きの選択肢が増えたりするようなものだ。

具体的にどんな案件が進んでいるかは言えないのだけど、思った以上に造船業界と宇宙とのコラボレーションは可能性がありそうだ。ただ種を撒くだけでは意味がないので、これから水も肥料もしっかりあげて大切に育てていこうと思う。収穫の日が本当に楽しみだ。
 

スーパーサイエンスハイスクール

2008年11月18日 | その他
 
最近全然ブログを更新できていなかったのだけど、それにはちゃんと理由があって、プライベート用のパソコンが壊れてしまって自宅で何も作業できなくなってしまったのが一番の原因だ。決してネタがなくなったわけではない。最近心配してメールをくれた人がいるので、僕は元気ですよ!ということをまず伝えたい。

先週は玉川学園という学校に行って講演活動を行ってきた。テーマは「宇宙と私たちの生活のかかわり」というものだ。文部科学省によって玉川学園がスーパーサイエンスハイスクールに指定されたことを記念し、今回僕の所属する組織に講演依頼があったようだ。学校側としては、宇宙の話をすることで少しでも理科や科学に興味を持つ生徒を増やしたいという思いがあったようだ。僕も喜んで講演の話を引き受けた。

講演当日は、開始の1時間前になって突然新宿で小田急線が動かなくなり、急遽大急ぎでタクシーに乗り換えて玉川学園に駆けつけるというハプニングがあった。なんとか無事に講演の開始時刻に間に合ったのは、地元の道にすごく詳しいタクシーの運転手さんにたまたま出会ったおかげだ。そうでなかったら確実に僕は遅刻して、社会人としての悪い見本を玉川学園の生徒さん達に見せてしまっていたはずだ。本当に危機一髪だった。

講演の内容は、「宇宙はどこから始まるか?」に始まって、「人工衛星の仕組み」や「ロケットの仕組み」、そして、「宇宙飛行士はどうやって宇宙で生活するのか」や「暮らしの中で宇宙がどう役立っているのか」など、基本的なレベルの宇宙の話をしたつもりだ。講演時間は1時間30分とやや長めの設定だったのだけど、玉川学生の生徒の皆さんは本当に熱心に僕の話を聞いてくれた。真剣な眼差しで僕の一言一言をメモしている姿がとても印象的だった。

さらに、最後の質問タイムでも数多くの学生さんが舞台に上がって宇宙に関する質問を僕に投げかけてくれた。600人近い生徒さんが一堂に会する中で前に出て質問をするのは本当に勇気のいることだと思う。その好奇心の高さと前に出る勇気を僕は称えたい。そして、僕がちゃんと皆さんの質問に回答できていたことを祈りたい。

講演の様子は下記サイトでも紹介されているので、興味がある人はご覧ください。

講演の様子はこちら

(写真は玉川学園のホームページより)
 

Le FIGARO

2008年11月07日 | MBA
 
フランスにいるMBA時代のクラスメートから興奮気味のメールが届いたので、何かと思ってリンクを開いてみると、僕とクラスメートのLilian(ブラジル)の写真がFIGARO(フィガロ)というフランスの新聞に載ってました。

記事本文はこちら

FIGAROと言えばフランスを代表する日刊紙。ビックリです。

フランス語が分かる方はぜひ読んでみてください。MBAのことが書いてあります。

(写真はFIGAROより)