新しい天と地とは 《新太陽系 マーラー クラシック》

○ 新しい天 とは
○ 地球史上最高の作曲家マーラー
○ 永遠を快楽に生きたい
○ 惰眠をむさぼる地球人に喝

マーラーのお勧め指揮者ランキング

2007-09-30 11:00:33 | マーラー
マーラーのCD、LP、SACD、ライブ演奏等から
最高のマーラー演奏は何かを、
少しずつ追記していく形で
まとめてみたいと思います。

指揮、楽団(ホール)、録音と
 3拍子揃う事例は少ないけれど、
私の現時点の独断と偏見で、
マーラーのお勧めCD(SACD)、ライブ演奏から、
優れた指揮者に的を絞ります。


 
☆〔ランクはAが最も高くなっています〕

★★★★★ ランク A ★★★★★ 最高! 
A---------------------------------------------------- 
A 指揮    :マイケル・ティルソン・トーマス (MTT)       
A オーケストラ:サンフランシスコ交響楽団        
A---------------------------------------------------- 

                       photo sfs mahler 2
講評  ダントツのランクAです。
    他を大きく引き離しています。
    演奏も最高だけど、驚くべきは録音!!!
    ドイツの録音集団が担当しているという
    この、ライブのDSD録音は、リアルさ、音色の自然さ、
    気品ある雰囲気と
    今までの録音を数倍も上回る
    驚異的レベルに達しています。
    指揮者、録音、オーケストラと3拍子揃って素晴らしいです。
    録音はどれもこれも超絶的自然音響(表現がおかしいか?)
    弦も管も打楽器もリアリティが高いという意味です。

    8番、大地の歌、10番はまだリリースされていません。
    既出については、どれをとっても格別の出来栄えですが、
    まず、どれかを聴いてみようと思われる方には、まず6番、
    次に3番をお勧めします。
    新宿タワーレコード、新宿HMV等大きなところでしか
    扱っていないけど、HMVのWEBサイトで結構格安で
    買えるのであなたも簡単に手に出来ます。
SACDプレーヤーでマルチ録音を聴くと、2chとは
    まったく違う世界が広がります。

    

 http://www.shopsfsymphony.org/category.jsp?category=11


 ★★★★ ランク B ★★★★ 高水準 
 

 ランクB どれもこれも、水準が高く、甲乙付け難いです。
 順番は、お勧め順かもしれませんが、順不同ともいえるかもしれません。  
B--------------------------------------------------------
B 指揮     :リッカルド・シャイー
B オーケストラ :ロイアル・コンセルトヘボウ(アムステルダム)
B--------------------------------------------------------


講評 これはなかなか良い出来です。
   惚れ惚れするような、ハッとする美しさが随所で聴かれます。
   特に木管を核とした楽器のブレンドの絶妙な上手さは
   なかなか他で聴けるものではありません。
   マーラーをよく研究している指揮者だと感じます。
  

B--------------------------------------------------------
B 指揮     :ガリー・ベルティー二
B オーケストラ :ケルン放送交響楽団 及び 東京都交響楽団
B--------------------------------------------------------
 

講評  写真はケルン放送交響楽団との全集です。

    ケルン放響との全集は、
    マイケル・ティルソン・トーマス(MTT)が、
    まだ全集を完成させていない現時点では、
    全集としては、最高の出来ではないでしょうか?
    マーラーが良く分かっている指揮者で、
    解釈では相当高いレベルです。
    録音は曲によって少々むらがあるものの、
    概して好印象の録音です。雰囲気が出ています。
    
    東京都交響楽団とのマーラー集は、
    私も、6,7,8番と実際に浦和の埼玉会館で聴いています。
    多少早めのテンポで中庸にまとめていました。
    CDについては、SACD(CD)が揃ったところで、
    書こうと思います。

B--------------------------------------------------------
B 指揮     :レナード・バーンスタイン
B オーケストラ :ヴィーンフィル 及び 
B         ニューヨークフィル、コンセルトへボウ
B--------------------------------------------------------



B--------------------------------------------------------
B 指揮     :クリストフ・エッシェンバッハ
B オーケストラ :パリ管弦楽団 及び フィラデルフィア管弦楽団
B--------------------------------------------------------

B--------------------------------------------------------
B 指揮     :クリストフ・フォン・ドホナーニ
B オーケストラ :クリーブランド管弦楽団
B--------------------------------------------------------

B--------------------------------------------------------
B 指揮    :クラウディオ・アッバード
B オーケストラ :ベルリンフィル 及び ルツェルン祝祭.O
B--------------------------------------------------------

B--------------------------------------------------------
B 指揮    :ベンジャミン・ザンダー
B オーケストラ :フィルハーモニア.O
B--------------------------------------------------------

B--------------------------------------------------------
B 指揮    :ズービン・メータ
B オーケストラ :イスラエルフィル 及び ロサンジェルスフィル
B       :バイエルン放響
B--------------------------------------------------------



★★ ランク C ★★ 平均的
    平均的・・  むらがあるけど お勧めです。
C--------------------------------------------------------
C 指揮     :クラウス・テンシュテット
C オーケストラ :ロンドン響
C--------------------------------------------------------

  講評 
  まず録音ですが、EMIの録音ですのでかなり個性的な音作りです。
  何か全編垢抜けず、うっすらと朝もやを感じながらも
  それなりにまとめてある感じ。
  結構超低音なんか入っていて、ビリビリと部屋を振動させる部分もあります。
  トータル水準をちょっと下回るレベルです。
  演奏は、力が入って熱気が感じられることもありますが、
  たとえば、3番の第6楽章は、異様に速いテンポで進み、
  「この指揮者は何も感じないんだな!!」と思うことも。。
  熱気もいいのですが、デリカシーと言うか。。。
  マーラーが分かっていないのではないかという疑問も・・・(きつい一言)

C--------------------------------------------------------
C 指揮     :ミヒャエル・ギーレン
C オーケストラ :SWR Sinfoniker
C--------------------------------------------------------

   講評 
   個人的には、Bでもいいと思っています。
   むか―――し N響 を7番で指揮していました。
   TVで見たのを覚えています。
   6番の第2楽章は、遅めに雰囲気たっぷりなちょっと神秘的な演奏で
   私は一番好きな演奏ですけど、4番を聴いていると、何だろうな??
   と思ったりします。
   部分的に素晴らしい解釈、個性的な解釈が点在していて、
   とても好きな指揮者の一人です。



★ ランク D ★
------ お好きならば ------ 部分的にはお勧めです。
D--------------------------------------------------------
D 指揮     :ゲオルク・ショルティ
D オーケストラ :シカゴ響
D--------------------------------------------------------


D--------------------------------------------------------
D 指揮     :ピエール・ブーレーズ
D オーケストラ :ヴィーンpo クリーヴランド管
D--------------------------------------------------------

   講評 
   6番が発売になった時はあの人もマーラーを振るのかと
   ちょっと驚きでした。6番はまぁまぁのまとめ方で、
   後続も期待して聴いていきました。
   結局『大した事無いな・・』と思うに至りました。
   やはり深層に共感できるものが無いと駄目です。
   MTTが素晴らしいと思う理由は、
   (録音も知的解釈も素晴らしいのですが)
   やはり魂の深層の部分でマーラーとMTTに共感できるからだと思います。
   ブーレーズは特に6番を気に入っていて、十八番にしている節があります。
   マーラーユーゲントオーケストラと東京で6番を演奏していました。
   NHK-TVで見ただけですが、1st トランペットですが、
   音が合っていませんでした。ちょっと上ずっている。
   聴きづらいったらありゃしないのに、結局最後まで直させもせず、
   平気で指揮しているブーレーズって・・・・疑問符
   もう、80歳を過ぎているんですね。若かりし頃は現代音楽の
   作曲家として周知されていた筈なのに、
   もう、耳も老化しているのでしょうか?
   もしかしたら、ブーレーズっていうだけで
   皆、魔法にかかってしまうのでしょうか。

   私は魂の深い部分で、共鳴できないのです。
   あの人が本当にマーラーを好きだとは思えない。




★  ランク E  ★ 

 お勧めできない 最悪のマーラー(指揮者にはかわいそうだが)
 
E----------------------------------------------------------
E 指揮     :エリアフ・インバル
E オーケストラ :フランクフルト放送交響楽団
E----------------------------------------------------------

  まず演奏ですが・・・・
  ううんん。
  全体としてパッとせず、少々退屈します。
  まぁ、細部には工夫の跡がありますが、
  インバルファンには悪いが・・・・「へたくそ!!」
  そして・・・・録音が最悪!! 一体何! この録音は!!!
  DENONのPCM おそらく16ビットPCMだろう
  初期の救いようも無い自社デジタル技術を過信していたのか、
  ワンポイント録音ときた。。。。。。
  最初はそれほど変わった録音とは分からないかもしれません。
  聴き進むうちに、「何かおかしい、不自然だ」と思うようになるのです。
  音のセンスが変だし、残響もとても不思議なくらい拾えていないかも。
  音楽的録音とは言えないような気がします。
  初期のPCMといえども、他社の録音なら、
  超高音域が物理的に入っていなくとも、
  それなりの気配が感じられるものなのに、
  この録音には超高音域の雰囲気が微塵も感じられず、
  ばさっりと切られています。
  作られた人工的な音。
  明瞭さも、よく聴くと不足。
  音も甘め。弦も、管も本当の楽器の音ではない!!!
  楽器をやったことのある、本当の音を知っている人なら、
  絶対分かるはずです。
  とにかく、聴けば聴くほどおかしな録音であることが分かってくる。
  私は、インバルを東京で実際に聴いています。
  個人的に特別なこだわりはありませんが、この録音は失敗ですね。
  がんばって欲しいとは思っているが・・・・・残念です。
  しかし18年ほど前、例えばマーラーの8番がCD2枚組みで
  出た当時、私は 6、000円も出して購入したのに、
  一回聴いてお蔵行き。
  本当に高すぎる買い物でした。
  今は、その値段で全集が買えるようですよ。
  安くてもお勧めはしませんけど。
  


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2 コメント

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Unknown (ところ)
2006-12-07 13:18:27
はじめまして       まず手始めにMTTの6番を聴いてみます。少し後になりますがコメントを入れます、宜しく。
ところ さん こんばんは (adamsheaven)
2006-12-07 22:13:46
MTT6番、3番。
最近出たばかりの5番は、これまた凄い出来です。
6番は、一番の大作で、明るく輝く傑作です。