きょうのサポート

アプリクラフト Rhinoサポートに日々寄せられる『よくあるご質問』を紹介します。

モデルを囲って計測

2006-08-30 18:14:23 | ライノ 作成

バウンディングボックスコマンド(解析メニュー)は、
オブジェクトを直方体で囲んで(バウンディングボックス)、
そのモデルの範囲(大きさ)を示すコマンド。
モデルの寸法を測るようなときに使えそうですね。

しかし!このバウンディングボックス、シェーディングや
レンダリングに使用されるポリゴンメッシュを基に
生成されるため、そのメッシュ設定(*1)によっては、
正確に計測できないことがあります。

(*1)ファイルメニュー> プロパティ から、
  「ドキュメントのプロパティ」の"メッシュ"ページ

実際に「レンダリングメッシュの質」の項目を変更して、
バウンディングボックスで、このモデルの高さを測ると...
4views_3 Boundingbox
・「粗い&高速」      : 122.264mm
・「滑らか&やや遅い」: 123.461mm

では、メッシュ設定(*2)を「カスタム」に変えて...
Custom

今度は、123.486mm!
断面を切って計測してみると、同じ値。
Section

Meshコマンドで、各メッシュ設定を視覚化してみると、
「カスタム」は、細かいメッシュで、基のサーフェスに
対して、より近似されていることがわかります。
Mesh

(*2)アプリクラフト「いまさら~」ブログをご参照ください。

バウンディングボックスを用いて、寸法を測る場合は
このメッシュ設定にご注意ください。モデルによっては、
断面曲線から計測した方がいいかもしれません。

最後に、USのRhinoニュースグループで、
ClosestPointを用いたスクリプトを見つけました。
コピー&ペーストしてお試ししてみてください。


Not Fade Away

2006-08-23 18:09:22 | ライノ 最新技術情報

皆さま、お盆休みはいかがでしたか?

今回のタイトル、実は...
「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」の中でも
使用された曲名(オリジナルはBuddy Holly)から拝借したのですが、
このブログ、影が薄くならない(Not Fade Away)ように
さっそくRhino4.0ベータ版の新機能を紹介します。

現在公開中の4.0ベータ版の設定「Rhinoオプション」を
眺めてみますと、Appearance(画面)の項目に、
Advanced Settings(高度な設定)という項目があります。

これは、Rhino3.0ボーナスツールの「高度な表示設定」を
さらに細かく設定できるように改良したものです。
Advancedsettings
この設定項目では、点の大きさ、エッジの太さといった要素の
表示状態や光源の設定を、各表示モード(ワイヤーフレーム、
シェーディング、ゴースト等)で行うことができるほか、
新たに独自の表示モードを作成・追加も可能です。

例えば、『Test』という表示モードを作成して、
背景を2色グラデーション、ゴーストなシェーディング、サーフェスの
裏に色をつけ、さらにオープンエッジを表示させるようにすると...
(左側の画像はGIFアニメです)
Custommode Test_4

Rhino4.0では、モデリング機能ばかりでなく、
表示に関する機能も大きく改良されています。
ベータ版でその機能を是非お試しください。