1目半

　囲碁の謝依旻（しぇいいみん）女流名人（２７）に藤沢里菜女流本因坊（１８）が挑戦する第２９期女流名人戦三番勝負第２局が８日、大阪府東大阪市で打たれ、藤沢が２３５手までで白番１目半勝ちし、シリーズ２連勝のストレートでタイトルを奪取した。謝は今期防衛戦に１０連覇がかかっていたが、大記録樹立は成らなかった。
　藤沢は昨秋、謝から女流本因坊を奪取して謝の女流５タイトル独占を崩し、今回の女流名人を加えて二冠に。謝は三冠に後退した。女流碁界は謝の１強から、謝と藤沢が並び立つ２強の構図が固まった。
　藤沢は「苦しかったが、謝さんに勝てたのはとてもうれしい。もっと成長したい」と話した。敗れた謝は「１０連覇を目指していたので残念です」と述べた。朝日新聞デジタル版より