国際宇宙ステーション(ISS)に食料などを運んだ日本の無人補給船「こうのとり」は28日未明、ISSから切り離される予定で、約1週間後に大気圏に突入する。その間に、宇宙に漂うデブリと呼ばれるゴミを減らすため、世界初の実証実験をする。
プロジェクト名は「KITE(カイト)」。ISSから切り離された後、テザーと呼ばれる約700メートルのひもを伸ばす実験をする。
テザーは電流が流れる素材でできている。テザーを地球を周回するデブリに取り付けると、地球周辺の磁場の影響で電流が流れる。すると、周回するデブリの進行を弱める力が働く。周回速度の落ちたデブリを大気圏に突入させて燃やすことができるという。
ログイン前の続き実験ではこうのとりをデブリにみたて、テザーを宇宙空間でうまく伸ばせるかを確認する。デブリ除去はしない。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が今後除去を想定しているのは、高度700~1千キロを周回する数百キロ~数トンほどの大型デブリ。GPS(全地球測位システム)やカメラからの映像を頼りに接近して、テザーを取り付ける仕組みの開発を目指している。
JAXAによると、地球の周りには人工衛星やロケットの残骸など10センチ以上のデブリが少なくとも約1万8千個散乱している。今後も増加が予想されており、大型のものを除去することが急務になっている。井上浩一・KITE推進チーム長は「今回の実験結果を踏まえ、2025年ごろの実用化を目指したい」としている。(山崎啓介)朝日新聞デジタル版より
プロジェクト名は「KITE(カイト)」。ISSから切り離された後、テザーと呼ばれる約700メートルのひもを伸ばす実験をする。
テザーは電流が流れる素材でできている。テザーを地球を周回するデブリに取り付けると、地球周辺の磁場の影響で電流が流れる。すると、周回するデブリの進行を弱める力が働く。周回速度の落ちたデブリを大気圏に突入させて燃やすことができるという。
ログイン前の続き実験ではこうのとりをデブリにみたて、テザーを宇宙空間でうまく伸ばせるかを確認する。デブリ除去はしない。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が今後除去を想定しているのは、高度700~1千キロを周回する数百キロ~数トンほどの大型デブリ。GPS(全地球測位システム)やカメラからの映像を頼りに接近して、テザーを取り付ける仕組みの開発を目指している。
JAXAによると、地球の周りには人工衛星やロケットの残骸など10センチ以上のデブリが少なくとも約1万8千個散乱している。今後も増加が予想されており、大型のものを除去することが急務になっている。井上浩一・KITE推進チーム長は「今回の実験結果を踏まえ、2025年ごろの実用化を目指したい」としている。(山崎啓介)朝日新聞デジタル版より