古希行

七十までは歩けたい

Uncle Wiggly in Connecticut

2010-01-31 17:59:41 | 蔵書再読
「コネティカットのひょこひょこおじさん」

 最近、短編で勝負できる作家がいなくなりました。
 ーーー「鉄道員(ぽっぽや)」の浅田次郎くらいですか 

 30ページたらずで、最後に泣かせてくれる、なかなかの良作だと思います。

 初めて読んだとき、僕はまだ、作中の登場人物より若かったので、
 意味がわかりませんでした 

 登場するのは、
 バツイチの職業婦人、メアリ・ジェーン 
 彼女が訪ねるのが、
 恋人に死に別れ、平凡な男と結婚して、一女をもうけて、平凡にくらすエロイーズ。
 ふたりは大学の同級生で、ともに不純異性交遊で退学になった過去を持つ。
 学生時代そのまんまの口調で会話するふたり。
 話はエロイーズの亡き恋人に及び、
 親友メアリ・ジェーンにも黙っていた彼の死因にふれる。
 狂言回しのエロイーズの娘ラモーナ。
 酔っぱらったエロイーズの、ハートがブレイクする・・・

 エロイーズの恋人ウォルトは、「バナナフィッシュにうってつけの日」に登場するシーモアの弟。
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