英語対訳版サラダ記念日/俵万智・Jスタム(訳)

英語なんて、最も苦手な教科だったのに、随分前に図書館で借りて読んだ本。
サラダ記念日自体はたぶん３０年くらい前の出版ではないのでしょうか。
それから数年を経て英語対訳版は出されています。

春の雨の日にはこの短歌を思い出します。

　　菜種梅雨
　　やさしき言葉持つ国を
　　歩む一人の
　　スローモーション

雨はやわらかくてあたたかくて、雨は降っているけど空はどこか明るくて
霞がかかったような菜種梅雨の中を傘をさして歩いている人
ゆっくりと時間が流れて、雨の日を楽しむように歩いている人がいる光景を思い浮かべてしまうのです

英語なんてわからないくせに、この対訳は、
きっと英語圏の人に日本の春は桜だけじゃない、
こんなにやさしい雨、菜種梅雨があるんだよ！ってイメージを伝えてくれる
そんな気がしました。

　　Ｍｅ　ｉｎ　ｓｌｏｗ　ｍｏｔｉｏｎ
　　ｗａｎｄｅｒｌｉｎｇ　ｉｎ　ｓｏｆｔ　ｓｐｒｉｎｇ　ｒａｉｎ
　　ｔｈｒｏｕｇｈ　ａ　ｓｅａｓｏｎ　ｗｉｔｈ　ａ　ｎａｍｅ
　　ｓｏｆｔ　ａｎｄ　ｇｅｎｔｌｅ　ａｓ　ｔｈｅ　ｒａｉｎ：
　　ｎａ...ｔａ...ｎｅ...ｚｕ...ｙｕ...

菜種梅雨、やさしき言葉持つ国で暮らしている幸せ。


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