私訳 ラームチャリットマーナス

中世ヒンディー語の宗教詩人、トゥルシーダースの、「ラーマーヤナ」の私訳。

キシュキンダーの巻 13

2024-02-09 17:46:46 | ラームチャリットマーナス
131 花咲く、美しい森が、きわめて優美である。蜜を欲しがって、蜜蜂の集団が、美しい羽音を立てている。主がやって来て以来、森では、素晴らしい塊茎、根茎、果実、葉っぱが、豊富となった。


132 比類なく魅力的な山を見て、神々の主・ラーマは弟といっしょに、そこで住み始めた。神々、超人、ムニたちは、蜜蜂、鳥、獣の身体を帯びて、主に奉仕し始めた。


133 ラーマが住み始めて以来、森は幸福そのものとなった。きらきらと光り輝く、美しい水晶の岩があった。その上で二人の兄弟は安楽に座していた。


134 ラーマは弟のラクシュマナに、バクティ、脱俗、政治、分別について、多くの話を語る。さて、雨季になると、空を覆う雲が、雷鳴を轟かせ、とても心地よく感じられる。


13do ラーマは言う。「ラクシュマナよ、見なさい。孔雀の群が雲を目にして踊っている。まるで脱俗に没頭する、家住期にある人々が、ヴィシュヌ神のバクタを目にして歓喜しているようだ。



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