不勉強のきわみ

2019-05-11 14:59:51 | Weblog

 某誌にAMT細胞療法が、治験例とともに、数頁を割いて紹介されていました。拝読して、その不勉強ぶりに、呆れ果てたことです。

 同療法は90年の歴史を有し、これに特化した学会も毎年開かれています。専門家の著作も少なくありません。にもかかわらず、歴とした大学の教員が、恰で ご自分の創見創案ででもあるかに、AMT療法の「研究成果を発表」なさる! 今回「発表」されたのは東の方ですが、そのまえの「発表」者は西の方であったのをおもいだしました。

 この有様を他例におきかえれば、カッケに効くvB1を発見した、と「研究成果の発表」をしているようなものでしょうに。それは既う100年も前の、1910(明治43)年に鈴木梅太郎博士が「発見」しているよ、とだれもが呆れてしまうことではありませんか。又、それは、iPS細胞を創めて作出したのは、”私”だといっているも同然で、山中先生に礼を欠くこと甚だしいでしょう。

 いったい、なぜ斯る椿事が起こるのでしょう。不勉強だから、としか考えられません。せめて学会発表論文ぐらいは、お読みいただきたいものです。学者とは、じつは楽者と書く。楽して禄を食む不勉強の士がおおいから、などと陰口されないように、勉強なさってください。


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