お誂え その２

先日お直しを頼んだニットが届き、着てみたら、長さはぴったりして良くなっていたのに、胸回りが少し小さくなってしまったようで、リブ編みが広がってしまう。
以前編み物を教えていた友達に電話してきいてみたら、ダーツの入れ方の問題だから、直して貰った方が良いといわれて、又店まで出向くことになった。
自らもデザインをしている、デザイナーのお嬢さんが店にいて、私の服を見て、胸サイズが小さくなってしまった原因の説明を受け、来週着たいので、間に合わせてお直しをしてもらうことになった。
私と同じようにお直しをした友達は、今回も未だ、ズボンの裾丈が合わないということだった。
仮縫いができないため、手間がかかるけど、身体に合うまで編み直すしかないと店では言っていた。その通りなのだが、店まで往復する労力はかなりかかってしまう。自分に合わせるオーダーも大変なことだと思う。

誂え

友達に誘われてニットのファッションショーに出かけて、会場の雰囲気に飲み込まれて　ニットのスーツをオーダーしたのが昨年のこと。
普段はもっぱらバーゲンになったものしか買わないのだけれど、出来心で、一緒に誘われ、見るだけにしようと二人でお互いに決めていた友達もデザインの違うものを注文した。
私はスカートと上着、彼女はズボンと上着
滅多なことではこんな高価なものは買うことがないと二人で苦笑し、出来上がりを楽しみにしていた。
出来上がってきたものは、サイズを測ってのオーダーだったにも関わらず、ズボンの丈が長くて、すぐに直してもらったのだけど、それでもまだ長くて気に入らないということで、私のスカートは裏地が見えてしまうので、直してもらいに二人してお店に出かけた。
二人とも共通した考えは、高価な買い物で、誂えなのだから、納得できる買い物にしたいということ。
誂えなのだから・・・・。
一流のホテルのアーケードに店を構えているので、製品は間違えないものだろうと思うのが筋。
しかし、友人に対してのこの店の対応は首を傾げることだらけ。
まずスーツの買い物をして、出来上がったからと、お店まで出かけて試着をしたところ、ズボンの丈が長かったので、裾をあげてから送ってもらうことになった。
しかし後日、届いたのはズボンだけ。それも長さは元のまま。
連絡をして上着が届き、家で来てみたら上着はきつめ。

彼女は、最初に出来上がったとき、サイズが合っているか確認のために店に行って、その時　勧められて２０万以上するニットのコートも頼んでいたのだが、再度電話をした時の店員の応対が横柄で、口に出すのも嫌な気分になるくらいだったとか。
足元を見ているというか、お金持ちを対象にしかしていないような態度に憤怒した。結局後で頼んだコートはキャンセルしたのだが、ズボンの裾を上げてもらうために、私とホテルのその店にでかけたら、担当者が休みで、親切な店員にトコトン納得いくまでサイズを測ってもらった。
２週間ほどしたら、またホテルのその店に取りに行かなくてはならないが、
神奈川県に住む彼女は、誂えなのにこんなに何回も来なくてはならないなんて・・・交通費も馬鹿にならない。感情的な苦痛も味わっているのだから、・・・・プンプンである。
誂えなのに・・・・である。同感。