日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

ドゥアルのエクレアとムルギーのカレー

2012-10-11 | ギャラリー
急いで、走って、間に合った 東京ごはん映画祭 6日目、最終の回

『台北 カフェ・ストーリー







おいしい映画をみる16日間と題する東京ごはん映画祭。
今年が3回目、やっと映画館で観ることができた。

大好きな映画がラインナップされるこの映画祭を楽しみにしていたのだ。
ソフィア・コッポラ『マリー・アントワネット」のマカロン
トラン・アン・ユン『青いパパイヤの香り』の空芯菜の炒め
どれもこれも本当においしそうで、
「映画って本当にいいものです」と水野晴郎氏のコメントを思い出す。


予備知識なしに映画を観ることはしないけど
見逃した『ジュリー&ジュリア』も
気になっていた『初恋のきた道』もラインナップされてたとなればこの映画も面白いに違いないと
期待して仕事を放り出し、逃げるように帰ってきた。

この『台北 カフェ・ストーリー』の映画ごはんはエクレア。
姉のドゥアルと妹のチャンアルがオープンさせたカフェを舞台にした物語。
ドゥアルの恋、価値観の変化、大切なものとは・・・台北のおだやかな日常と確信的な手法。
コンセプトはいいのだがもう少しシンプルだと良かったんだけど。
ストーリーの着眼点としては非常に心地よく、映像も音楽もカフェの存在も
台北の景色に相まっていたのだが、もっともっと物語として面白ければ良かったのにちょっと残念。
ただ、カフェでだされるドゥアル手作りのお菓子とエスプレッソが美味しそうだったから
ゴハン映画祭としては合格点をつける。


それよかメイン会場 渋谷イメージフォーラムでハラペコのあたしがごはん映画をみながら心に誓ったこと。



「渋谷 ムルギーのカレーを食べに行こう!」



本日、バックの中には池波正太郎「食卓の情景」の単行本。
しみじみと美味い物を旨そうに食べ、描く作家の食エッセイの美味しそうなことといったら
映画の映像にひけをとらないのだ。

目の前にあるドゥアルの手作りエクレアより池波正太郎が文字だけで描き出す
ムルギーのカレーの美味しそうなことよ。
台北のカフェより渋谷のカレーに軍配上がる。
百聞は一見にしかずといったものだが映像より雄弁な文章が存在するとはね。


渋谷の映画館で満たすもの
渋谷のカレーが満たすもの
今日はなんだかお腹がいっぱいで幸福なのである。




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