チヤーミーと東京から来た黒ちゃんのお墓参りに行って来ました。

2017-04-06 15:26:22 | 日記



「チヤーミー」が亡くなったと聞いたときにSさんがあまりに落ち込んでいられたので

励ますつもりで、今度「チヤーミー」に会いに行きますねと言いますと慟哭されました、立ち直られるかと

とても心配でしたので、気持ちが少し落ち着かれた頃にと約束をしてお別れしたのですが、

3月18日にお招きがありお墓参りに行ってきました。


「チヤーミー」と「東京から来たクロちゃん」のお墓は

Sさんのお部屋からよく見えるお花畑の中に並んでにありました。

お墓に供える花束を持って行ったのですが必要ないくらいお花が咲いていました、

「チヤーミー」が最後に眺めていた風景を私も見てきました、

そして「チヤーミー」は幸せだったのだと納得しました。


お家の中には「チヤーミー」の写真「みい」ちゃんと寄り添った写真など

たくさん飾ってありました、その中に「東京から来た黒ちゃん」の写真もありました。


「東京から来た黒ちゃん」はSさんの娘さんが東京で暮らしていたお部屋の近くにいた成猫のノラ猫ちゃんで

どなたかが避妊手術をされたらしく耳が桜耳になっていました、

性格が良く人に慣れていたようです。

Sさんの娘さんも動物が大好きで「黒ちゃん」が気になっていたようです、

お仕事から帰られるとお部屋の中に入れご飯をあげたり、寒い冬はお部屋で一緒に寝たりされてたようです。

やがて娘さんは引っ越しをされることになり「黒ちゃん」をこのまま残しては行けず

Sさんに相談されました。

Sさんは自分がその仔を引き取りたいと言われ飛行機にのせ連れてみえました。

しかし「黒ちゃん」は何時間も怖い思いをして連れてこられた所が

東京とはまったく違う田舎で見たこともない猫が何匹もいる場所で

しかも娘さんは居ずショックだったのだと思います。

Sさんのお家に着いて数時間後に姿を消しました。


Sさんは「黒ちゃん」の写真をのせたチラシを作り一軒一軒訪ねてまわり

半年かけて探し出されました。

半年と一口に言いますが、それはそれは大変なことでした、空き家があると近くに少量のカリカリを

置き翌日見に行き、カリカリが減っているとまたその翌日時間を変えて見に行き、

似た仔がいると連絡が来るととんで行き桜耳かどうか確認します。

田舎なので桜耳の仔は他にはいないので目印になりました、

隣が実家なのですが古い建物なので猫ならどこからでも床下に入れますので、

人にお願いして潜って調べてもらい、夜には「黒ちゃん」と呼びながら猫のいそうな所を

探してまわられました。

お仕事をされながらですから本当に大変だったと思います。

何度も心が折れそうになるとお電話をかけてみえました、

私も一カ月かけて猫を探し出したことがありますのでその大変さがよくわかります。


半年かけて探し出した「黒ちゃん」はガリガリに痩せていてそれでも何とか3年位だったと思いますが

Sさんのお家で暮らしていました、ところが昨年女の仔には珍しい尿路結石になり

そのことに気づくのが遅くなり、夜中の1時に動物病院のドアを叩くことになったそうです、

非常識だと責められたそうですがSさんにとっては家族なので朝まで待てなかったのです。

何らかの処置をしていただき家に連れて帰ったところ、口から泡を吹き外へ出してくれと鳴き

娘さんへ連絡すると外へ出してくれとのことだったので、出されましたがそのまま帰って来なかったそうです。

外へ出さなければよかったと深く後悔されたSさんは勿論あちらこちら探されたのですが見つからず

毎日「どんな姿でもよいから帰ってきて」と必死で祈られました。

四日後だったでしょうかお隣の実家のお母さまが「玄関の前に何か死んでるのよね」と言って来られたそうです、

Sさんがすぐ行ってみると上半身は無残な姿でしたが下半身は綺麗なままの「黒ちゃん」がいたそうです、

多分実家の床下で亡くなり、田舎ですのでタヌキやイタチやネズミにかじられ四日たって玄関先に

引っ張り出されたのだろうと言われてました。

Sさんの元に帰ってきた「黒ちゃん」は今はお花畑の中に丁寧に葬られ「チヤーミー」と静かに眠っています。


Sさんとお別れをするときに「そこにあるものは動かしてはいけないのだとつくづく思いました」と言われました。

「黒ちゃん」を幸せに出来なかったと言う思いが心の中に残りまだご自分を責め続けていられるのだと思うと

かける言葉がありませんでした。

ただ「チヤーミー」のことでは立ち直られていたのでホットしました。



以前に、ある方がよく行くコンビニにいつもいる元飼い猫と思われる人に慣れたシャムミックスの成猫のノラ猫を

保護して新しい飼い主さんを見つけられたことがありました、新しい飼い主さんはやはり田舎のほうに

住んでらして車庫のようなところで飼われたようです、しかしシャムミックスの仔は元のコンビニでの

生活が良かったのか二日位で姿を消したそうです。

多分、元いたコンビニを目指したのでしょうが猫の足でたどり着くのは難しい距離があります、

「どうか途中で良い方と巡り合ったと信じましょう」としか言えませんでした。

ある方は深く後悔されやはり「動かさなければよかった」と言われました。


猫も犬と同じく帰省本能があり帰ってきたという事例はよくあります、

特にノラ猫ちゃんはよく聞きます、私も経験があり、どう考えても空気に匂いがついているとしか思えません。

成猫のノラ猫ちゃんを保護して譲渡するときは猫の習性をよく知っている方で、決して家から出さないくらいの

思いのある方が理想的だと思います、ただ仔猫の場合は大きさによってかわりますけど。








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