チッチが虹の橋を渡っていきました

2016-04-30 17:11:49 | 日記



猫白血病をもっていたチッチちゃんと黒雪ちゃんは

昨年の7月に我が家に来てからすくすくと育ち

保護した時には片手でひょいひょいとつかめるくらい小さかったのに、

猫白血病をもっているとは思えないほど元気で大きくなり、

いつも二匹で取っ組み合いをして遊んでいました。

生後半年を過ぎたと思える頃、避妊・去勢手術をすることになり

女の子のチッチちゃんを先にして次の日に男の子の黒雪ちゃんとビーちゃんを

2匹一緒にする事になりました。

手術の翌日、2匹の男の子を連れて行きチッチちゃんを連れて帰って部屋に放すと

いつものクールなチッチちゃんと違います、鳴いて鳴いて私の体を登ってくるのです

今までそんな事はありませんでした。

「あら~性格が変わってしまった」と思ったくらいです、

一晩ひとりぼっちで、帰ってきたら仲良しの黒雪ちゃんもビーちゃんもいないので

寂しかったのでしょう、私の知らなかったチッチちゃんの一面を見た気がしました。

2匹の男の子が帰って来てからは、私はまた相手にしてもらえなくなりましたが。


あと3か月もしたら我が家に来て一年になるなと考えていた頃

チッチちゃんの食欲が落ちてきているのに気づきました

元々女の子でしたので男の子程の食欲はありませんでした

風邪かなと思っていたのです、そのひと月位前にビーちゃんとベルちゃんに

風邪の症状がでていたのでうつって食欲がないと思ったのです。

4日たった頃お腹で息をしていることに気が付きました、

これはただ事ではない

猫白血病をもっているので常日頃から気をつけてはいましたが

つい数日前まで好き嫌いの多い黒雪ちゃんが残した猫缶まで

食べていましたので安心していました。


すぐに病院へ連れて行きました、

検査の結果 胸に腫瘍ができていて水がたまっているので肺が十分に膨らまずに

息ができない事がわかりました。

すぐに胸水を抜き2種類のお薬を飲ませながら様子を見る事になりました。


その時 病院の先生が 息ができないのは苦しいから 安楽死 も考えてと言われました。


胸水を抜いたその日から食欲も出て元気になりました。

しかし一緒にいられる時間は長くはないと思い一緒に寝ることにしました、

私の枕が大好きだったので、寝るときは枕の上に寝ます

私の頭をときどき噛んではゴロゴロ・ゴロゴロとうるさくて眠れないほどでした。

お薬を飲んでいた10日間は元気でしたが次の日またお腹で息をしはじめました、

翌日病院へ行き胸水を抜いてもらいましたところ

一回目の時は黄色っぽい透明な液体でしたが

今度は乳白色で少し血液も混じった液体でした、リンパ液だそうです。

リンパ管のどこかに穴があいてリンパ液が漏れていると言われました。

お話を聞きながら手術は無理と思いました、チッチちゃんの身体がもたないでしょう。

2度目の胸水を抜いて二日間はご飯も食べられましたが三日目から食べられなくなりました。

写真は右足のすぐ後ろに胸水を抜くために体毛を刈り上げたところが写っています。


三日目から私の地獄がはじまりました

「安楽死」をするべきか

けれども「お願いします」と連れて行けるほど私は強くはなかった

だけど「辛そう」「苦しそう」

見てるだけで「辛い」

頭の中を「安楽死」の文字がよぎる

しかしこの仔の死ぬ日を弱虫の私が決めることなどできなかったです。


そして三日後ちょっと目を離した間に亡くなりました。



悩み苦しんだこの数日

でもチッチの苦しみに比べたら比べようもありません。

チッチはどちらを望んでいたのでしょうか?

私をずーと見ていたあの目は何を言いたかったのでしょうか?




今の願いはただひとつ私があの世に行ってチッチに会えたら

チッチはどうして欲しかったのかどちらを望んでいたのかを聞きたい それだけです。



兄弟の黒雪ちゃんは翌日チッチちゃんを鳴きながら探していました。

今私の部屋は寂しいです、5匹いた仔達が3匹になり静かすぎて

何とも言いようのない虚しさを感じています。




猫白血病をもっていることは3年以内に80パーセントが亡くなると

知っていました、しかし現実にそれが起こると打ちのめされます。


苦しませて死なせてしまったという後悔をまたひとつ背負うことになりました。