む す び の 地
旅 立 つ 朝 に
桜 か な
感 謝 !!!
これまで4回に渡って、
鞄を柿渋染めにする様子を紹介しましたが、
実は鞄と並行して、こんなものも染めていました。
まとめて、ご紹介します。
<巾着袋>
もともと色の付いているものを染めてみると、
地の色を活かしつつ、褐色がかった味わいある色合いになりました。
<木ます>
以前、番組でご紹介した、こちらの枡です。
繰り返し染めていくと、
だんだん何年も使い込んだような、色と光沢が出てきます。
時間が経てば、染み込んだ柿渋が固まって塗膜になるため、
耐久、耐水性も向上します。
美味しい酒が呑めそうです。
<珈琲の袋>
コーヒーに「珈琲」と云う漢字をあてたのは、
江戸時代、大垣藩出身の蘭学者、
宇田川榕菴と云う人が最初だと云われています。
赤い実をつけたコーヒーの木が、
髪飾りのかんざしに似ている事から、
玉飾りを意味する「珈」と、
玉をつなぐ紐を意味する「琲」と云う字をあてたそうです。
(何とお洒落な!)
その珈琲の生豆を詰める麻の袋は、
丈夫で通気性も良く、デザインも素敵なものが沢山あります。
そのまま飾っても良いですが、
これを加工して、小物、バッグなど作れないか……と、
夢の広がる一品です。
※春のイベントを・・・いま一度、ご紹介しますよぉ~!
~水の都 大垣 春のイベント2013~
・・・心躍る楽しい春、満喫!!
◎ 奥の細道むすびの地記念館
春まつり
日時:3月23日(土)~4月21日(日)
ところ:むすびの地記念館イベント広場 ほか
問合せ先:大垣市観光協会・・・0584-77-1535
<桜ライトアップ>
期間中:18:00~22:00
むすびの地記念館前
◎ 奥の細道むすびの地 大垣
春の芭蕉祭
日時:4月7日(日) 9:30~15:00
※開館1周年を迎える奥の細道むすびの地記念館の周辺で、
(むすびの地記念館:当日は入館無料で~す。)
大抽選会、きものファッションショー、ファミリー俳句ing、大茶会
ステージイベントや観光交流物産展、きもの園遊会など
多彩なイベントがありますよ。
問合せ先:大垣市観光協会・・・0584-77-1535
※なお、大垣城、郷土館、守屋多々志美術館は・・・
・・・4月7日は、入館無料に。
※そして臨時開館日:4月2日(火)、9日(火)、30日(火)、5月1日(水)
・・・となっておりますぞぉ。
~月イチ日曜は商店街が熱い!!~
◎ 元気ハツラツ市
日時:4月7日(日) 10:00~15:00
大垣駅通り周辺
問合せ先:大垣市商店街振興組合連合会・・・0584-78-7496
◎ 水の都 おおがき 舟下り
日時:3月30日(土)~4月14日(日)・・・9:20~16:00
(※4月7日は除く)
乗船場:市営東外側駐車場前 下船場:むすびの地記念館前
問合せ先:大垣市観光協会・・・0584-77-1535
予約空き状況はこちら
◎ 芭蕉元禄 朝市
4月14日(日)、21日(日)・・・10:00~12:00
奥の細道むすびの地記念館イベント広場
問合せ先:大垣市農林課・・・0584-81-4111
◎ 水の都 おおがき たらい舟
日時:4月20日(土)・4月21日(日)
4月27日(土)~5月6日(月・休)
時間:9:00~15:30
場所:水門川一帯
問合せ先:大垣市観光協会・・・0584-77-1535
予約空き状況はこちら
◎~いき粋墨俣つりびな 総飾り~
日時:3月13日(水)~4月14日(日)
ところ:美濃路墨俣宿脇本陣周辺 ほか
問合せ先:いき粋墨俣創生プロジェクト・・・0584-62-3439
◎すのまた 桜まつり
日時:3月24日(日)~4月14日(日)
イベント:4月6日(土)10:30~15:00・・・一夜城祉公園
ところ:一夜城祉公園・犀川堤 ほか
問合せ先:大垣市墨俣商工会・・・0584-62-6283
これまで3回に渡って紹介してきた、
柿渋染め実験レポート、今回が最終回です。
(前回の様子はこちら)
実験を開始して、早3週間。
柿渋で染めては、日光にあてて発色させ、
を繰り返し、ここまで色が変わりました。
染色前
染色後
一部、金具に触れている部分が変色している事に目をつぶれば、
中々良い色に染まっています。
本来なら、十分に色が出るまで時間をかけて、
日にあてたい所ですが、今回は突貫工事で、
仕上げの鉄媒染まで行います。
見事にデスク周りに馴染んだ鉄媒液。
うっかりすると、珈琲か何かと間違えます。
たっぷりの水に、
十分に鉄サビの溶け込んだ媒染液を、
ほんのちょっとだけ。
よーくまぜて、どっぷりと浸します。
そりゃもう、じゃぶじゃぶと。
……ん?
うわっ!真っ黒に!!
バケツ一杯の水に対し、ペットボトルのフタ一杯程で、
墨のようになりました。
鉄媒染の威力に慄きつつ、
十分に漬け込んだら、
よーく念入りに洗って、乾かします。
さあ、どんな仕上がりになったのか……
写真では少し分かりにくいですが、
赤みを帯びた茶色から、
深いチョコレートに変わりました。
変色した部分も、然程気にならない色合いです。
こう云ったらなんですが、
予想を超えて上手くいきました。
さて、柿渋染めの本当の楽しみは、
実はここからです。
これまで散々書いてきましたが、
柿渋で染めた布は時間をかけて、
徐々に色合いが変化していきます。
初めのうちは、硬く感じる手触りも、
使い込めば使い込むほど風合いも柔らかくなり、
より一層愛着も湧くことでしょう。
改めて、じっくり時間をかけて染め直すのも、
良いかもしれません。
この鞄も、どんなふうに育っていくか、
今から楽しみです。
完成まで随分とかかりましたが、
お付き合い、ありがとうございました!
奥の細道むすびの地記念館第5回企画展
芭蕉真筆でたどる『奥の細道』
~漂泊の思ひやまず・発端~
(日時)3月30日(土)~5月12日(日)
(場所)奥の細道むすびの地記念館 芭蕉館
(時間)9:00~17:00
(入館料)大人300円(高校生以下無料)
「奥の細道」の旅立ち直前の様子から白河の関までの旅を、
芭蕉の真筆を含む貴重な資料でたどります。
記念館学芸員大木祥太郎さんにお話を伺いました。
随時開催!! 学芸員による企画展示解説
ギャラリートーク
(日時)4/7(日)・ 4/13(土)・4/20(土) ・4/28(日)・5/5(日)・5/12(日)
(場所)記念館企画展示室
(時間)15:00~15:30
(参加申し込み方法)事前申し込み不要、参加費無料(入館料は必要)
また、新しく発見された懐紙についての解説講座が予定されています。
「行く春や」の句を考える
~新出の「鮎の子の」等五句懐紙~
(日時)4月14日(日)
(場所)記念館 多目的室1
(時間)14:00~15:30
(参加方法)受講料無料、事前申し込み 定員80名
(講師)大阪城南女子大学 小林孔(とおる)教授
企画展関連講座についても、学芸員大木祥太郎さんにお話を伺いました。
企画展や常設展示の資料を
じっくり読んで頂いて、
芭蕉や奥の細道に関して 一つ、二つ頭の中に入れて帰ってもらえたらなと
学芸員の大木祥太郎さんはおっしゃっていました。
今後の企画展では、常設展示で扱われていない
例えば、『奥の細道』最北の地 象潟など、
奥の細道の名所が取り上げられていくそうです。
また記念館AVシアターでは、新たに日光路を紹介する映像を
3月30日から上映する予定です。こちらも、是非ご覧下さい。
奥の細道むすびの地記念館 第5回企画展についての
お問い合わせは、奥の細道むすびの地記念館 芭蕉館
電話番号:0584-84-8430
または、
大垣市役所文化振興課
電話番号:0584-81-4111 (内線784 788)
詳しくは、こちら。
今後とも記念館・大垣・岐阜をよろしくお願い致します。