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IBM Thinkpad 600(2645-51J)にEcoLinuxをインストール(その3)

2011年11月10日 14時14分17秒 | コンピュータ
前回の続き)

前回までの作業で、「EcoLinux」のインストールCDを作成し、さらに「Thinkpad 600」のメモリー増設とハードディスクのパーティション分割を行いました。

準備が出来ましたので、いよいよ「EcoLinux」をインストールしましょう。インストールを行う前にPCMCIAスロットに「Thinkpad 600」で使用可能なLANカードを挿入し(※1)、さらにインターネットにアクセス可能なLANに接続しておきます(※2)「Thinlpad 600」のCD-ROMドライブにインストールCDをセットし、再起動します。

しばらくすると、CD-ROMから「EcoLinux」が起動します(※3)。この状態でも「EcoLinux」のさまざまな操作が可能ですので(※4)、Webブラウザである「FireFox」を起動して、インターネットへアクセス可能かどうか、試してみると良いでしょう。

「EcoLinux」のインストールを開始するには、左上の「Ubuntu 11.04のインストール」アイコンをダブルクリックして起動します。


このアイコンをダブルクリックすると、「EcoLinux」のインストールプログラムが起動します。

なお、「EcoLinux」のインストール手順は「Ubuntu 11.04」とほぼ同じです。こちらのページを参考にして下さい。

さて、普通は「後は画面の指示通りに操作すれば...」と続くところなのですが、さすがに遅いCPU+メモリー不足はいかんともし難いようで、インストールプログラムが実行中にクラッシュします(※5)。

エラーメッセージを見ると、インストール中に自動的にパーティションの分割(※6)を行なっている部分でクラッシュしているようです。そこで、インストール中に手動でのパーティション分割を選択し、手動で分割すると...その後の処理でやはりクラッシュします。

しかし、すでにパーティションは分割されていますので、さらにもう一度インストールを試みると、やっと「EcoLinux」のインストールが完了しました(※7)。「EcoLinux」のインストールが正常に完了すると、PCの再起動を促すウィンドウが表示されます。

再起動後、Linuxのブートローダーである「GRUB」のメニューが表示されますので、メニューの一番上の「Ubuntu, with Linux 2.6.36-12-generic」をカーソルキーで選択し、「Enter」キーを押してください。「EcoLinux」が起動します(※8)。


起動時に表示されるブートローダー「GRUB」のメニュー。このメニューから起動するOSを選択します。


起動した「EcoLinux 11.04」。やっとここまで来ました。

というわけで、今日はここまで。次回は「EcoLinux」に必要最小限の設定を行います。

※1 「Thinkpad 600」にはネットワークインタフェースが内蔵されていませんので、PCMCIAスロットにLANカードを挿入して、ネットワークインターフェースを増設する必要があります。なお、筆者はELECOMの「LD-CDS」を使用しました。すでに生産は終了している10BASE-Tのカードですが、少し古めのLANカードの方がLiunxからは認識されやすいです。
※2 「EcoLinux」は「Ubuntu」から派生したディストリビューションですので、インストール中にインターネットへのアクセスを行える方が便利です。
※3 事前に、起動(ブート)デバイスの優先順位を、ハードディスクよりCD-ROMドライブが先になるように、BIOSで設定しておく必要があります。「Thinlpad 600」でBIOS画面(「Easy Setup」画面)を起動するには、
システムの電源がオフの状態で、[F1] キーを押し、そのまま電源を投入します。[Easy Setup] 画面が表示されるまで、[F1] キーを押し続けます。
と言う操作になります(こちらのページから引用)。
※4 ただし、この状態(ライブCDから起動した状態)では、行った設定や操作は一切記録されません。
※5 しかし、CD-ROMからブートしている「EcoLinux」本体がクラッシュしたりする事はありませんでした。このへんが、現代のLinuxですね(昔は色々大変でした(笑))
※6 Linuxは、ファイルが格納されるパーティションと、仮想記憶で使用するパーティション(SWAP)の2つのパーティションを通常は最低限必要とします。
※7 でも、なぜかSWAPパーティションが2つ出来ていました。みなさんは、ぜひメモリーを(せめて)256MB以上に増設してお試し下さい(笑)
※8 「memtest86+」は、PCに搭載されているメモリーを検査するためのソフトウェア。「Windows 2000」は、元々インストールされていた物です。
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2 コメント

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懐かしい... (jo7mjs/Sam)
2011-11-10 19:34:37
 いやぁ,白原さん,懐かしいのが登場したなぁ.

 220は使っている人は見たけど,最初のThinkPadは365Xでした.
 さて,直島へ赴任した時に,職場であてがわれたのが,600Eだったんですわ.
 キーボードのパームレスト面ってラバーライクな塗装だったでしょ.
 使っている間に汗で剥がれてさ,金属面が見えてしまうくらいに使いましたよ.
 OSはWin95でした.

 でも,高級感があって良いマシンでしたよ.
 ダイナブックの次はシンクパッドか.
 98ノートの登場は無さそうだな.Hi


懐古趣味 (7J3AOZ)
2011-11-10 20:51:31
とか言われちゃってますけど(笑)、懐かしいですね。

私は最初のThinkpadが220だったと思います。そのまえは、PS55noteを使ってました。ちなみに110も持っていますので、(起動すれば)近日中にWeblogのネタにすると思います。

Thinkpad600は、たしかにパームレストがゴム塗装で、剥がれてしまうのが多いですね。うちの個体も少し剥がれていますが、使用頻度が少ない個体(ただし液晶がダメ)と、ボロボロの個体(ただし液晶は元気)をニコイチしてでっちあげたものです(笑)。いずれにせよ、キータッチは未だに最高のノートPCの一つなので、なんとか常用できるOSを入れたいのですが、EcoLinuxでも重すぎてダメっぽいですhi。

>98ノートの登場は無さそうだな.

ご希望とあれば登場させますが(笑)

#でも、98シリーズ用のCWインターフェースは持っていないので、作らないといけないんですよねぇ。

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