44歳 ~人生を語りたくなる年頃~

南 武志/621&アソシエイツ。広告業界の転職エージェントが20代、30代の方に綴っていきます。

給料が低くても自分の好きな仕事を

2006-08-29 16:43:16 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
スポーツや芸術などの世界で夢を追い求めてきた人がプレーヤーとしてステージに立つことをあきらめるとき、これまでの世界で生き続けていこうと考えるのか、それとも、全く別の世界に転身するのかの決断を迫られることもあるでしょう。

このときに、これまでの自分が目指してきた世界とは別の世界での仕事が自分の望む仕事である場合は全く問題ありません。自分の見つけた新しいフィールドでゼロからトップを目指して頑張っていけばいいわけです。

迷ってしまうのは、新しい仕事が自分の生活のために就かざるを得ないような仕事の場合です。
このような場合、自分の目の前に用意される仕事は平凡なサラリーマンの世界であることが多いことでしょう。

しかし、自分の率直な気持ちとしては、これまで好きで携わってきた世界で、例え裏方としてでも仕事をしていきたいという希望がある場合には決断に迷うことでしょう。
なぜなら、自分の好きな、スポーツや芸術の世界では普通は給料が極めて低いからです。

スポーツや芸術などの「夢」のある世界は職人の世界ですので、「自分の好きな世界に携わっていられるのだから、お金は二の次」という考え方が雇用者にも労働者にも浸透しているのです。
だからこそ、人生の選択で悩むのです。

特に、既に扶養家族がある場合には、「自分はこれまで好きなことをしてきたのだから、自分の望む仕事ではなくとも家族に安定した生活をさせてあげられるように頑張ろう」と考えることもあることでしょう。

もし、将来、あなたがこのような場面に遭遇することあるならば、私からのアドバイスはただひとつです。

例え給料が低くとも、自分の好きな世界で、自分の望む仕事を選択した方が良いでしょう。

自分の好きな仕事に携わるならば、自分の目指した世界で、若い頃に自分が追い求めていた“プレーヤー”とは違う立場で成功することもあるのです。

自分の望む仕事なら入口は関係ないのです。

アマチュア選手がプロ野球を諦める瞬間

2006-08-28 17:43:37 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
自分の望む仕事なら入口は関係ありませんというテーマで述べてきましたが、私がこのように考える最も大きな理由は、自分の好きな仕事に就く方が、より大きな成功を収めることができると考えるからです。

サラリーマンの方の中には、若い頃にスポーツや芸術の世界で身を立てていこうと考えていた人が少なくありません。

例えば、40歳過ぎの平凡なサラリーマンに見える人が、高校時代、大学時代にプロ野球のドラフト候補だったということもありますし、髪が白くなり、前頭部が禿げ上がってきているおじさん上司が、若い頃にプロのミュージシャンを目指してポプコンなどのコンテストに出場したということもあるでしょう。

プロ野球やJリーグを夢見ていたスポーツ選手や、アイドルやミュージシャンや役者を夢見ていた人においては、自らの才能の限界を感じ、夢を諦めようと考える瞬間があります。

その時の選択肢はふたつです。
自分がこれまでに携わってきた世界で、いわゆる裏方として第二の人生を生きていくか、これまでの世界とは全く別の世界で生きていくかのいずれかです。

「人生の選択では誰にも相談しない」が一番

2006-08-27 13:12:41 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
もし、今のあなたが新しい世界に飛び込もうとしているところでしたら、私から以下のことをアドバイスします。

まず、新しい世界に挑戦するときには、友人や知人に相談してはいけません。
そして、あなたにアドバイスしようとする人が出てきた際には勇気をもって無視することです。

もし、あなたが、それでも誰かに相談したいと思ったときには、起業家として成功している人か、フリーランスとして活躍している人に相談してください。
つまり、自らの身体を張って生きている人に相談してください。

このような人たちであれば、あなたに失敗したときのリスクを述べるのではなく、成功したときのリターンを述べてくれるでしょうから。

あなたの目の前に用意された仕事が、あなたが本当に望む仕事ならば、他人に気を遣うことなくそのステージに飛び込むことです。

あなたが新しい会社に入社するときには、どうしてそのような低い条件を呑んでしまったのかと言ってくる人もいるかもしれませんが、気にすることはありません。

あなたの人生におけるデシジョンメーカー(最終決裁者)はあなた自身なのです。

可能性の芽を摘み取るアドバイス

2006-08-26 19:32:31 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
あなたが自らの望む仕事に就こうとしているとき、最も邪魔になるのは友人や知人のアドバイスです。

以前にも述べた家族からのアドバイスにおいては、あなたにも家族があなたのことを想ってアドバイスしてくれているのが分かるだけに、自らの望む道に進むうえで、家族からの進言を振り切ることはとても厄介なものです。

しかし、友人や知人からのアドバイスは厄介なものではありません。はっきりと断言してしまうと邪魔なだけです。

人間は、友人や知人が新しい世界に飛び込もうとするときには、友人・知人が入社しようとしている会社や業界に関するネガティブな情報を吹き込みたくなるものです。
そして、そんな会社に行くのは止めなさいとアドバイスしてしまうことが多いものです。

確かに、現実にはアドバイスする人の情報が正しいこともあるでしょう。
また、心の底から良かれと思ってあなたにアドバイスをする人がいるかもしれません。

しかし、どのような意図で進言することであろうと、基本的に他人からのアドバイスとは無責任なものなのです。

なぜなら、他人はあなたの可能性を全く考慮していないからです。

あなたには自分の望む仕事に就くことで、その業界での第一人者になる可能性があるのです。
そして、あなたにアドバイスする人たちは、あなたの可能性の目を摘み取ってしまうことに対しては一切責任を取らないのです。

友人とは時にお節介なものである

2006-08-25 14:56:10 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
私は7年以上もヘッドハンターという職業に就いていますが、転職において、明らかに仕事のステージが上がるときには、入口で提示される条件はとても低いことが多いものです。

私は、広告業界でヘッドハンターとして活動していますが、異業種から広告業界に転身する場合や、広告会社ランキングで30ランクも30ランクも上位の会社に転職する場合は、年収や雇用形態で低い扱いを受けるのが普通です。

なぜなら、異業種からの転進者や、中小の会社から大手に転職する候補者を採用する場合は、選考企業では候補者の可能性を評価して採用するからです。

あなたも就職活動のときに聞かれたことがあるかと思いますが、選考企業では、自社のビジネスステージでの実務経験のない候補者に対しては、即戦力というよりも数年後にエースとして活躍してくれることを期待して採用するのです。

従って、雇用形態が契約社員ということもありますし、異業種からの転進者においては年収がダウンしてしまうこともあります。

そのときに、あなた自身の中では、
「何の実績もない自分に対して自分の望む仕事のステージを用意していただいているのだから、雇用形態や年収が低いのは当然のことであり、入社した後に自分の実力で年収を上げ、満足のいく雇用形態を獲得すれば良いのだ。」
という考えがあったとしても、あなたの友人や知人は、あなたに対してネガティブなことを囁いてくるものです。

アイドルは両親の反対を押し切ってデビューする

2006-08-24 18:17:25 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
ひとりの人間の人生を狂わせてしまうもの、私は、それは他人からの無責任なアドバイスであると思っています。

自らの望む仕事が目の前にあるのに、提示された年収や雇用形態が低いとの理由で、自分の両親や配偶者などの家族から反対されたときには決意が揺らいでしまうこともあるものですが、家族の猛反対を押し切ってでも初志を貫徹するからこそ、新しいキャリアが開かれてくるのです。

現在、芸能界で大活躍されている方たちの中には、芸能事務所からスカウトされた際に両親から猛反対されたのですよ、と当時のことを語っている方が多く見られます。

そして、マスメディアの芸能人特集などでは、あの時に、両親の反対によって芸能界入りをあきらめてしまっていたなら、この類まれなる才能が永遠に消え去ってしまったことでしょう、という報道の仕方もよく見受けられるものです。

しかし、現実は、両親の反対によって夢を諦めてしまった人たちは、そこまでの才能しかなかったのだと思います。

さて、両親や配偶者があなたのことを真剣に思うがために、あなたが飛び込もうとしている世界の入口を気にかけるのは当然のことと思いますが、無意味なのは、友人・知人までもがあなたに無責任なアドバイスを送ってしまうことです。

次の項では、友人・知人からのアドバイスへの対処について述べていきます。

家族からの反対は厄介です

2006-08-23 18:57:14 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
自分の望む仕事なら入口は関係ありません、と申し上げてきましたが、ヘッドハンターという仕事を通じて、ご家族から反対されて悩んでいる候補者とも数多く出会ってきました。

候補者本人は、選考企業から提示された条件を受け入れ、自らの望む仕事のスタートラインに着きたいと考えていても、候補者のご両親や配偶者にとっては、入口こそが大切だと考えてしまうことが多いのです。

世間体を気にしての反対である場合や、ご家族の方がヘッドハンターという職業の人間に対して偏見を持たれている場合は、候補者も自分の意志を押し通すものですが、現実の生活を目の前に突きつけられて懇願されると、どうしても意志が揺らいでくるものです。

中でも、配偶者のご両親があなたを説得しようと出馬してくる場合などは、どうしていいものか分からなくなってしまうでしょう。

実は、両親や配偶者を説得することこそが、あなたの望む仕事に就くための第一条件となるのです。もし、あなたの望む仕事がビジネスであれば、自分の家族も説得できないで、他人と交渉できるわけがないのです。

もちろん、家族の幸せこそが自分の幸せと考える方でしたら、家族の希望通りに選択する道もあるでしょうし、そのこと自体を私は批判するつもりはありません。

しかし、本当に目の前に提示された仕事が自分の望む仕事であり、将来、必ず家族を幸せにしてみせるという思いがあるのでしたら、根気強く家族を説得しなければいけません。

相手を許せばいいのです

2006-08-20 17:05:36 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
自分の望む仕事に就けるのならば、多少は不満のある提示であってもその条件を受けるべきだということを多くの人が理解しています。

しかし、頭では分かっていても、一度小さなことにこだわってしまうと、自分のプライドが邪魔をしてなかなか自分の振り上げた拳を下ろすことができないものです。

大切なことは、相手を許すことです。
このような書き方をすると、なにやら宗教のように聞こえてしまうかもしれませんが、相手を許すことは、決して自分の器を小さくしてしまうことではありません。

この項は、自分の望む仕事なら入口は関係ないのです、というテーマで進めていますが、もし、自分の望む仕事への入口で提示された条件が自分の希望とは違うものであり、何かプライドを傷付けられたように感じることがあっても、相手を許せばいいのです。

あなたには、入口の手前では何の実績もないのですから、その自分に対して低い提示があったとしても、それは当然のことなのです。

何も悪気があって低い提示をするわけではありません。相手としても、実績のないあなたに、あなたが充分に満足するような提示をすることはないのです。

だからこそ、相手を許せばいいのです。

匠のこだわりは本能

2006-08-19 18:00:48 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
人間は、誰もが心にプライドを持っているからこそ、そのプライドが傷付けられると感じるときには些細なことに必要以上にこだわってしまうものです。

大きな事にこだわることは一人の人間の誇りにつながっていくものであり、誇りをもって生きている人を周囲の人たちは尊敬するものです。
しかし、些細なことへのこだわりは、周囲の人たちのモチベーションを低下させ、周囲から孤立していくこともあります。

私は、細部にこだわりすぎる人は、自分が思っているほどには仕事ができないと思っています。
なぜなら、人間とは、ひとつのことにこだわっている間は前進することはないからです。

ここで言うこだわりとは、匠の世界におけるこだわりとは違います。

腕の良い職人が自分の仕事に対してこだわりを持つことは、ある意味人間の本能ですが、人生における個人の交渉でのこだわりは、他人から見れば取るに足らない事柄であることが多いものですし、普通は、そのこだわりがなくても、仕事には全く支障をきたさないものなのです。

それならば、些細なことにはこだわらずに、大きな目的に向かって進んでいくべきだと私は思っています。

捨てても良いジャイアンツのプライドとは

2006-08-18 17:51:12 | 自分の望む仕事なら入口は関係ないのです
自分のやりたい仕事に就けるなら、入口は関係ありません。

しかし、現実には些細なことにこだわるあまり、自らの望む仕事を断ってしまう人もいます。もちろん、人生の選択の基準は人それぞれですし、他人の私が口を挟むことでありませんが、自分が挑戦しようとしている業界でまだ実績がなく「挑戦者」という立場にいる人においては、まずは、どのような条件であろうと自らの望む仕事に就くことが第一歩なのではないでしょうか。

些細なことへのこだわりは、その人のプライドから沸きあがってくるものです。

人間のプライドには、捨ててはいけないプライドと、捨てた方が良いプライドがあります。
分かりやすい例でお話しますと、プロ野球の読売ジャイアンツを思い浮かべてみてください。

「ジャイアンツは紳士たれ」というプライドは捨ててはいけないものです。
この何年間かのジャイアンツのように、シーズン序盤で優勝争いから脱落することがあっても、シーズンの最後の1試合まで、誇りを持って正々堂々とプレーすることを放棄してはいけません。

しかし、私は「巨人軍は球界の盟主」というプライドは、早く捨て去るべきものだと思います。
日本に12のプロ野球の球団があるならば、読売ジャイアンツは1/12で良いのです。ジャイアンツに有利になるようなルール改正をする必要はないのです。