野に撃沈

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。ペンタックスK10Dをバッグに野山と路地を彷徨中。現在 野に撃沈2 に引越しました。

引越しです。

2008-11-14 | 野の花
 ブログ開設から2年を越えて、何かごちゃごちゃしてきたので引っ越すことにしました。心機一転、不定期更新を目指しますのでご愛覧宜しく。引越し先は
野に撃沈2 です。 

奥多摩渓谷紅葉散歩

2008-11-12 | ハイキング
 青梅の沢井から多摩川沿いに白丸まで、紅葉を愛でながら歩いた。紅葉は7分程度で見頃はもう少し先といった所。今回、カメラは50mマクロをつけたペンタックスとキヤノンのG9と交互に使いわけてみた。縦横比が3対4がG9で、2対3がペンタックス。発色の仕方も随分違う。


<行程概略> 10時沢井寒山寺駐車場→楓橋を渡り多摩川左岸を歩き始める→11時15分御岳橋→12時フィッシングセンター、小休止。川井からは青梅街道を歩く→12時40分水香園近くの河原でコンロをたき昼食→13時50分古里愛宕神社から再び遊歩道へ→14時40分鳩の巣→15時白丸ダム→15時半白丸駅→16時過ぎ沢井駅にもどる。




 楓橋からの眺め






 この辺、モミジは真っ赤に燃え上がっていた。












 暫く歩くと御岳橋が近づいてきた。









 玉堂美術館脇の大銀杏。僅かに緑色を残している。



 行く先に見えるのは万年橋。









 杣の小橋前、ススキが川風に揺れている。



 おいしそうなバライチゴの実。一口頬張ってみたが酸っぱかった。



 フィッシングセンターで休憩。5,6人の人が釣りをしているだけで淋しい。平日この寒さではしょうがないか。せせらぎの美術館と御岳美術館、二つの美術館前を通り過ぎると遊歩道は終わり。車道を暫く歩く。




 おなかが空いてきたので、釣り人の道を下り河原へ出た。河原ではヒメツルソバやイヌホウズキ、何とパンジーやケイトウの花さえも乱雑に咲いていた。










 再び車道を歩く。対岸の紅葉が華やかだ。夏の間は緑一色だったのが秋になるとそれぞれの樹種に応じた色に紅葉している。



 古里の大橋



 大多摩トレイルという名の遊歩道に入る。







 強い芳香がするので辺りを見回してみたら、柊の花が咲いていた。



 橋を渡る



 この辺は鳩ノ巣渓谷。観光客の姿がちらほら見える。






 白丸ダムの傍まで来た。左側に見えるのは魚道。



 周囲には針葉樹が多く、湖は青々として夏のままだ。



 山道脇の岩から何箇所か水が染み出ていた。それを跨いで暫く行くと、やっと黄葉が見えてきた。



 広い水面をカルガモの番がゆったりと泳いでいた。



 数馬峡橋を渡り、くねくねとした急な坂道をのぼって白丸駅に着いたのは3時半過ぎ。電車の時刻までは20分近くあった。青梅線の車内は山帰りの中高年の団体で騒然としていた。

新宿御苑の菊花展

2008-11-09 | 公園
 コンパクトデジカメを中古で買ったので、その試写がてら新宿御苑を訪ねた。




 買ったのはキヤノンのG9という機種。1年前に発売されたものだが、評判が良かったにもかかわらず既に半値以下となっている。軽くて小さいので街歩きのスナップ用に使えそうだ。


 入り口の前には菊の花の花壇が設えてある。

 ホワイトバランスや露出の設定など、マニュアルを見ながら撮っているのだが、慣れたペンタックスとはだいぶ勝手が違う。補正をかけても白花の部分が白飛びしてしまった。


 ツワブキの花がきれいだった。一眼と違って大きな液晶を見ながら撮れるので、足元の花の撮影はかなり楽に出来る。







 台湾閣の屋根も白飛びしてしまった。液晶ではしっかり取れているように見えるのだが……。




 日本庭園の芝生広場。ここには第一露地花壇が造られていた。ドコモタワーを背景に一枚。







 懸崖菊の展示コーナー。青竹の上屋と紺色の垂れ幕が懸崖作りの菊花を引き立てている。

 買ったばかりで操作が分からないこともあるだろうが、今使っているペンタックスのカメラと比べると明暗差に弱いようだ。

 嵯峨菊は糸のような細い、打ち上げ花火を思わせる花弁が特徴。




 大作り花壇。一株から数百輪の花がほぼ同時に咲いている。何と言う見事な執念と技術、驚嘆するしかない。








 江戸菊花壇。咲き初めから色や形を変えて咲くのが特長とある。



 画素数は1200万画素とK10Dより多いはずなのに解像感がないのは腕か、コンパクトカメラのせいか。




 池をぐるっと廻って第二露地花壇の方にやって来た。

 






 茶室楽羽亭の前には管物菊花壇が飾られている。










 肥後菊花壇は翔天亭の前。




 とりは大菊花壇。







 御苑の菊花展は11月1日~15日まで、公開時間は9時から16時まで。



 帰りは大木戸門口から出た。通りかかった花園神社ではちょうど一の酉の真っ最中だった。












 花園神社からは裏参道を抜けて帰った。ゴールデン街は灯を点し始めたばかりで酔客の影も見えない。

ぶどう峠を越えて不二洞へ

2008-11-07 | 旅行
 

  <続き> その日は南相木(あいき)村の立岩湖畔に立つ宿に泊まった。翌朝6時前には鳥の声で目が覚めてしまう。この時刻山間の地では辺りはまだ暗く、風も冷たい。



 朝食までの時間池の周りを散策した。標高1400mの高原はちょうど楓や銀杏の紅葉の盛りを迎えていた。






 対岸には水車小屋もあった。今は使われてないと思っていたら、急に動き出したのには驚いた。


釣りをしている人も居る。



 宿に戻って朝ごはんを頂き、8時には出発した。途中見かけたゴリラの顔をした巨岩。



 一時間ぐらいで長野と群馬の県境にあるぶどう峠に着いた。ここで小休止。先客の車が2台居て、高いアンテナを立てていて、どうやらアマチュア無線の交信をしているようだ。

 標高1500mを越える峠では青白い妖精、雪虫が舞っていた。写真に撮ろうと捕まえたら、死なせてしまい可愛そうなことをした。



 看板の雑然と並ぶ峠を越え、群馬県の上野村に入った。



 途中谷あいにある遊歩道を散策したり、また浜平という所では道を間違えて、日航機事故の昇魂の碑のある御巣鷹尾根方面に入ってしまった。そんなこんなで不二洞のあるスカイブリッジに着いたのは10時過ぎだった。



 橋を渡るには100円の木戸銭が必要。


 スカイブリッジを引き返し不二洞に入る。


 入り口から登り坂の長いトンネルが続く。









 鉄製の階段が続く。随分登っているようだ。






 木の棒が置いてあり、鍾乳石をたたくことが出来る。









 かつては仏僧の修行の場として使われたようで、仏教にちなんだ名が多い。



 これは迫力があった。良く見ると一つ一つの岩こぶが本当に羅漢の顔に見えてくる。



 この草は照明の灯りで生きているのだろうか。



 上に穴があいていて外が見える。




 これより先は立ち入り禁止。






 ぐるぐる胎内巡りをしているようで、現在位置が全く分からなくなってしまっう。やっと暗闇に慣れたころ出口が見えてきた。中を歩いている間は気づかなかったが、洞窟内は暖かくうっすらと汗をかいていた。外にでると緑陰から伝わってくる風が心地よい。



 土手にはムラサキシキブの実、足元にはリンドウが咲いていた。






 帰りは志賀坂峠をこえて秩父に入り、そのまま高速には乗らず、飯能、青梅と下の道を帰った。自宅からのガソリン消費量は合計38L。ガソリン代がリッター129円と安くなっていたので、高速代3450円とあわせても交通費が計8400円以下と切り詰められたのが嬉しかった。

廻目平を歩く

2008-11-05 | ハイキング
 

 中央高速須玉インターで下りて、瑞牆(みずがき)湖で朝食にした。朝7時前だった。陽は登ったばかりで、山はまだ闇の面影を残し眠たげだ。寒い、セーターに防寒ヤッケを着込んでもまだ寒さがしみて来る。少し窮屈だが車の中で食べることにした。


 小尾のを通り抜け、信州峠を越し長野県にはいった。とたん景色が一変した。



 川上村に入ってからは両側に広い高原野菜の畑が続く。視界をさえぎるものがないのが心地よい。右折し千曲川を遡り、支流金峰山川の合流地点で再び右折した。 8時過ぎ、牧丘林道の分岐にある無料駐車場に車を止めた。


 冬季の激しい風雪のせいだろうか、白樺がアーチ型を描いて折れ曲がっている。林道歩きの途中、たくさんの車が追い抜いて行く。




 歩くこと30分少々、やっと金峰山荘前に着いた。

 一周3時間のカモシカ遊歩道コースを歩くことに決めた。テントがたくさん設営されているキャンプ場の中を突っ切って行く。


 薄暗い森の中をゆっくりと登りつめる。寒いので殆ど汗はでない。落ち葉が多く、時おり道を見失いがちになる。頼りはカラマツの枝に結ばれた赤いテープ。見上げるとそのカラマツの紅葉がやけにきれいだ。






 やっと唐沢の滝まで来た。水量は思ったより少ない。



 登ること2時間、小川山登山道との分岐に着く。ここからは尾根筋となりカモシカ遊歩道もカモシカ登山道と名称が変わった。






 岩陰の風の来ない所で小休止とする。この辺は空路になっているのか、飛行機が時々轟音を撒き散らしては飛び去って行く。

 風が出てきた。見上げると雲がめまぐるしく通り過ぎ、消えてはまた下から湧き上がり、新しく思いも寄らない形をつくっている。言葉を忘れ暫く見入っていた。



 青白のツートンカラーに塗り分けされた空。









 下りの岩場では道を間違えた。暫く行ったら行き止まりになったので引き返し、何とか下り口を見つけることが出来た。 そそり立つ岩の下には登ってきたキャンプ場が見える。



 一時間ほど下るとカラマツの林に再び入った。岩が土となり、下りは次第に緩やかになってやがて平らになった。



 白樺の白い幹とカラマツの燃えるような黄色、そしてナナカマドの真紅。 何と言う素晴らしいカラフルな取り合わせだ



 人声が聞こえてきた。どうやら再びキャンプ場まで戻ってきたようだ。あちらこちらから昼餉の煙が立ち昇っている。

 向こうの山の尾根に奇岩が見える。






 駐車場までは車の多い林道を避け、シャクナゲ遊歩道を歩いた。ここにも変わった形の岩があった。



 12時半になった。まだまだ時間に余裕があるので、千曲川源流の毛木(もうき)平まで足を伸ばすことにした。










 古びた道祖神があった。これより左 江戸道、右 山道とある。



 カラマツに囲まれた河原で、コンロを炊いて遅めの昼食をとった。古来たくさんの人が同じようにこの河原で休み、食べ、語らったことだろう。河原で流れを見ているといろんな想念が湧いてくる。川は人に哲学を教えてくれる。

 言葉では言い表せぬ至福の時がゆっくりと過ぎて行く。



 宿のある南相木村へ行く途中、千曲川にかかる橋の上から八ヶ岳が望めた。

 この流れは200km先の新潟県境で信濃川と名を変え、更にその先150kmの旅をして日本海に流れ込む。