RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

「かおりんぼ」究極の香り対決は鼻原花山に依頼

2008-04-20 12:06:45 | 超おすすめ

(息が長いヴィオラ的な人はきっと生命力にあふれている)

いい匂いとくさい臭い
おなじ「におい」と書いても漢字さえ違う
香りと匂いはまた少し違う
『香り』と書くと
そこはかとなくやんごとなくただよう感じがして
やはりお香のイメージを呼び起こす
香水はもっと香りがたつ感じか?

日本人は体臭が西洋人に比べるときつくないし
人によってはほとんどない人もあって
香水で消すほどじゃないから
特に香水ぷんぷんの人というのは少ないが
西洋のお方たちは
香水の匂い漂わせている人が多い
何の話かと言うと
中世のヨーロッバの話である

『パフューム』という映画である
監督トム・ティクヴァ
2007年3月日本公開の
ドイツ・フランス・スペイン合作映画
~活気と悪臭に満ちた18世紀のパリ
金持ちは香水パフュームに夢中だった~
で始まる
85年に発表され世界的ベストセラーとなった
パトリック・ジュースキントの小説が原作
映画化権の争奪戦となったものの
原作者が拒み続け、ようやく21年の時を経て作られたらしい

究極の香り造りに取り付かれた
生まれつきどんな匂いも臭いもかぎ分けられる男の話
ビデオに撮っておいたので見てみた
これが予想外に面白い映画であった
~ある人殺しの物語~と
副題がついているのだが
物語は
この天才的嗅覚を生まれ持った体臭の無い男が
悲惨な状況でこの世に登場する場面から始まる
18世紀のパリ
悪臭に満ちた魚市場の死んだ魚の内蔵にまみれ
生み落とされた彼は
母に見捨てられ父もわからず
施設からなめし皮工場へと過酷な人生を歩み始めるが
嗅覚と併せ持った生きるバィタル能力?で
普通なら数年もすれば死んでしまう過酷な労働条件の
人身売買使い捨て子供時代をなんとか生き抜き
青年になったある日
なめし皮を届けに行った調香師の家で
棚におかれたありとあらゆるにおいの源
調合前の抽出水の中に身を置いたことで
才能開花させ
調香師に弟子入りするチャンスを得る
そこから究極のパフューム造りの為の
においの抽出法を学び始めるのだが~

ここからが普通でない嗅覚の活躍が始まる
究極の匂い香りとは何か?
であるのだが
その素となるのが女の体臭だというからね
それも美しい女限定
なんで「ブ女」のにおいはダメなんだ
いい匂いの「ブ女」もいるかもよ(笑)

美しい女は原材料よ
なので
彼は香水の原材料原産地である
花咲き乱れる南仏グラースに行き
人間の体臭の抽出法をあみだすわけだ
その為には美しい女たちを捕獲し殺さねばならない
花を摘むように・・・。
あっ
それからるるが前にこの花の名前は何?
と写真を出したあの白い花
チューべローズ(月下香)が映画に出て来たのよ
この花は香水の原材料として
多分長年栽培されとるのじゃね
この花をどっシャリつんだ荷車が出てきたよ
発見発見

話は戻るけど
美しい女の体臭の抽出法だけど
この辺はまあマジかい?
そんな方法で抽出できる
と突っ込みたくなるのだけど
それは置いといて
彼は見事 女たちの匂いの素を集めてゆく
もちろん警察の手は迫る中で
そして究極の香水を造り上げるのだった
しかし愛する娘を殺された男が
執念で彼を捕らえ絞首台へ送る
ここからがクライマックス
面白い展開が待ち受ける訳ですが

まあ見てのお楽しみですな
ある意味危険な思想映画だと思うね
考え方によっちゃあだけど・・・。

しかしどんな香りなんだ
究極の香りとは
海原雄山・山岡士郎でもわからんだろう
あっ『おいしんぼ』は『味』じゃった
でも香りと味はつながるからね
口と鼻は一体やし
鼻から脳にどんな魔法の伝達が行われるのか?
う~ん誰か
『かおりんぼ』を描いて
究極の香り対決~をやってくれ
鼻原花山(かざん)氏に依頼しよう

究極はひとつだけである
究極は地平の果てにある楽園のイメージ
だろうか
『究極の香り爆弾』を造り
戦争や諍いを繰り返す人達の所へ落とし
その香りを嗅いだ者は
すべて戦う意欲を萎えさせて
周りの人間を愛しく思い
・・・・・・。
という様なそんな香りが造れるならば
致し方ない
平和の為だ・・・。
美しい女は原材料になってもらおうぜ

残念だが我々ブ女は見守るしか
スベはない(笑)