人間界 不思議なことばかり

不思議発見というテレビ番組がありますが わざわざ遠方に出かけなくても 身の回りには 不思議なことがいっぱいあります

安全の秘訣

2011-06-26 18:18:49 | 日記
福島原発は未だに予断を許さない状態であるが、仮に予定通り冷却が成功して安全に隔離出来ても、その後放射性物質を処理する技術が確立していない。廃棄物を北海道の炭鉱の奥深くにコンクリートやガラスで封じ込めるという案もあるらしいが、当然地元は反対する。本当のところ放射性物質を単に人間から遠ざけるという手段しかなく、廃棄処理を次世代へのつけ回しにしている。移送先がないから福島原発の放射性物質はそのまま原子炉内にコンクリートで封じ込める可能性が高い。原発はよくトイレのない建物にたとえられるが、トイレどころか長い時間危険物質を排出して、まさにバイオセイフティレベル4以上で治療法がない。エボラもかなわない。そして石油等の化石燃料を人類は食いつぶし近い将来に枯渇する。代替として決め手となるようなエネルギーまだ開発されていないのに、全世界のエンルギー需要が依然として増大している。太陽発電も風力も地熱も水素燃料も技術的にもコスト的にも化石燃料や原子力に代わるほど発達していない。極端なことをいえば人類の危機がまじかに迫っている中で、先進国はまだこの世の春を謳歌している。爆発力をもつ化石燃料があればこそ飛行機も飛ぶし自動車もいたるところを闊歩できるのだ。そのうち海外旅行は昔に戻ってエリートのためだけになるかもしれない。
原発といえば原子爆弾をすぐ連想させる。東西の冷戦も終結し、米露の軍縮も進展している。しかし今頃になって原発の装備を始めた国も多い。インド、パキスタン、北朝鮮。イランもその兆候がある。国威掲揚やら軍事的挑発等色々ある。
それにしても米露がどうして原子爆弾の増強を中止し原子爆弾の個数をお互いに減らし始めたか。両国が原子爆弾、水爆、中性子爆弾は使用したら最後、放射能汚染で始末に負えないものだと十分に認識していることと、原子爆弾に代わりうる強力な爆弾を開発済みであることが最大の理由だ。放射能をわざわざ地上にばら撒いて不毛地帯にするより破壊力のある爆弾を開発したほうが有効であると気づいているからである。それでなければ簡単に原子爆弾を手放さない。しかも米露は国土が広大であるから先制攻撃にも十分耐えうるという自信がある。手の内を示さないだけで高精度の偵察衛星で相手の動きを熟知している。残されているのは指導者の迅速にして適切な判断だけだ。もっともこれが一番難しい。
戦争もゲームも最先端テクノロジーだ。遠距離からGPS誘導でミサイルを発射し目標にぶつける。ステルス無人攻撃機にデージーカッターというしこたまガソリンを詰め込んだ爆弾で構築物を破壊し敵兵を窒息死させる。劣化ウラン弾で分厚いコンクリートの防空壕を貫通し敵国の中枢を無力化する。
そして出来るだけ自国から離れたところで戦争をすることだ、これが安全の秘訣。

東京アンナ

2011-06-12 10:31:32 | 日記
ギリシャの経済は破綻寸前らしい。ギリシャ経済を支えるべくユーロ諸国も支援しているが思うようにならない。世界経済が思わしくないのに加えて、ギリシャの内政も混乱を極めている。財政を苦しめる原因は公務員が労働者の10%を占め、国民からの徴税もままならなく、制度改革は国民の反対で困難を極め暗礁に乗り上げた状態である。
収入が少ないのに出支が莫大、放漫経営の典型で、国のバランスシートを省みないで、どうにかなるだろうという勝手な思いが国の経済を崩壊させる。ギリシャに限らず一国の経済問題は今後も増加し世界経済に大きなインパクトを与えるのが確実になっている。長寿医療インフラ安全エネルギー等、人間生活に大切なことが逆に足かせになる時代が来つつある。国はどこまで国民の面倒を見るのか、税とは何か、国は必要なのかという大きな問題に突き当たる。これからの政治家がうまく舵取りできるかわからない。
さてギリシャといえば昔は海運国で、オナシスという海運王が世界の海を支配し、マリアカラスと浮名を流したりジャックリーヌケネディ未亡人を娶ったりして世間を騒がせた。知人にギリシャ人がいて若いころ船員で、日本にも何回か来たことがあり、ある日思い出すように日本の歌を歌ってくれた。大津美子の「東京アンナ」という曲がとても好きだという。
あとで東京アンナをじっくりと聞いてみると、この曲が近隣のアラブ諸国の音楽に似ている。特に歌詞の「噂のアンナ」というサビの部分で。だからギリシャ人はこの曲に親近感を覚えたのだろう。作曲家は奄美大島出身の渡久地正信で、春日八郎の「お富さん」や三沢あけみの「島のブルース」等を作曲して当時かなりの売れっ子作曲家だったことがわかった。沖縄特有の五音階旋律でかなりの曲を作ったが、大部分の日本人は単なる流行歌としてフランク永井や青江三奈を聞いた。だがお富さんは誰が持ち込んだか東南アジアで大ヒットになった。五音階旋律が東南アジアの人々の琴線に触れたのか。
五音階旋律(ペンタトニックという)は日本、中国、アジア、アラブで使われ五音の組み合わせが国によって少しずつ違うが、どこかしら旋律が似通っているので、日本の流行歌が突然予想もしない国で流行することがある。喜納昌吉の「花」、谷村新司の「昴」、面白かったのはTHE BOOMの「島唄」がアルゼンチンで流行ったことだ。ただしどの国でも五音階だとは誰も意識しないだろう。
大津美子 「東京アンナ」   http://www.youtube.com/watch?v=MOD0M_PDdIU
春日八郎 「お富さん」    http://www.youtube.com/watch?v=p6NlnEZGJmc
三沢あけみ「島のブルース」  http://www.youtube.com/watch?v=ELPW-4KenXI&feature=related
青江三奈 「長崎ブルース」  http://www.youtube.com/watch?v=Oy9PsRbOAsk
谷村新司 「昴」       http://www.youtube.com/watch?v=Nprbe56iUTY
喜納昌吉 「花」       http://www.youtube.com/watch?v=JdLfIPMPOQ0