リバティーン (2004) THE LIBERTINE 110分

　1660年代、王政復古のイギリス。国王の親族が居並ぶ大事な宴の席で卑猥な詩を朗読して国王の怒りを買い幽閉されていた第二代ロチェスター伯爵こと詩人のジョン・ウィルモット。恩赦を受けて３ヵ月ぶりにロンドンへと戻ってくる。しかし、ロンドンでは相も変わらず悪友たちと酒を酌み交わし、娼婦を抱く放蕩の日々。そんなある日、ジョンは訪れた芝居小屋で観客のブーイングを浴びていた若い女優エリザベス・バリーに目を留める。

映画館　★★★

　LIBERTINEって、「放蕩者」って意味らしいです（＾＾；
これはやっぱ英題の方が良いかもしれません。

　で・・・ネタバレにはなりますが、最期まで「放蕩」してくれたら良いんだけど・・・ちょっとそれが不満かな？まあ、最期の最期まで「放蕩三昧」じゃ映画にはならないかも（＾＾；お話はどうしても「大英帝国」が舞台ってことで、内容も舞台もメチャ暗いし、そういうのがお好きな人にはお勧めかもしれませんが、私の評価は★３つです。もう少し面白くっても良いかな？って感じです。

　ジョニー・デップは映画の中でも「ジョニー」って呼ばれてるのが面白かったな（＾＾；まあ彼に尽きる映画で、本当に「役者バカ」だなぁ・・・って思いました。奥田瑛二とかぶったのは私だけかな？彼もこんな「役者バカ」をすごく感じる俳優さんなんです・・・っていうか、奥田瑛二のほうが10は年上だけど（笑）

　私ね・・・サマンサ・モートンが好きで、ここ数年の彼女の映画・・・「マイノリティリポート」「インアメリカ」「CODE46」を見ていますが、みんな同じ顔してるのね・・・どのキャラクターを演じてもみんな「サマンサ・モートン」なの。それは私にとってはすごく心地よかったんだけど、この映画の彼女は、やはり「コスチューム物」ってこともあって、「ヅラ」をつけてるだけで全然違う顔に見えたし、ちょっと違う感じでよかったかも

　あと・・・ジョン・マルコヴィッチも大好きな俳優さんなんだけど・・・ちょっと今回は違う顔に見えちゃって（笑）つけ鼻のせいなんだけどね（笑）彼もいつもとは違うちょっと抑えた演技を見せてくれました

　Ｒ１５指定の映画ってことは覚悟して見てくださいね
相当下品で、汚くて、エロくって・・・それらも笑えるものではなく、気分が段々落ち込んでいきます。

　冒頭とエンディングで・・・ちょっと面白い趣向が施されていますが、まさにその通りだと思いました（笑）