極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

血と骨 (2004) 144分

2004-11-06 21:45:09 | 日本映画(映画館)
1923年、大阪。ある日、済州島からの出稼ぎ労働者が住まう朝鮮人集落に金俊平という男がやって来る。彼も他の朝鮮移民と同じく日本で一旗揚げることを夢みて渡ってきたが、その強靱な肉体と並外れた凶暴さで極道にも恐れられた。蒲鉾工場で働き始めた俊平はある時、李英姫という女性と出会う。幼い娘を抱えながらけなげに生きる英姫を俊平は力ずくで自分のものにし、そのまま強引に結婚してしまうのだった。やがて2人の間に子どもも産まれるが、そんな家族でさえエスカレートする俊平の暴挙にはただ怯えるばかりだった…。

映画館 ★★★

 主人公「金俊平」の1923年(17歳)大阪移住~1984年(78歳)故郷北朝鮮での死までの60年間の人生のお話です
 これがね・・・どうしようもない人間なのね(笑)でも、暴力という力の上での絶対的な父権を誇示していて、なおかつ自分自身のポリシーを最後の最後まで曲げることなく行き続けて来たことには拍手をおくりたいかも・・・もちろん自分の親がこれじゃ困るんだけどね(^^;

 そりゃもう誰に対しても平等に暴力をふるいます。彼がどうしてこのような性格になったかの説明はなく、お話も一気に進んでしまうので、一つ一つのエピソードが繋がらないのがちょっと残念だったな。

 みていてね、男同士・・・とりわけ息子との親子ケンカ(ってほど甘いものではないけどね)は見ていても納得できるんですが、彼は嫁にも、娘にも、愛人にも同じようにに暴力を振るうんです。ある種すごく「平等」なんですが、みていてとても辛くなるのも事実
 あと・・・SEXシーンもほとんど毎回が「てごめ」状態です。この点もちょっと女性には勧めにくいかもね

 大阪生野区の、今現在は「コリアタウン」として活気付いている猪飼野が舞台となっていて・・・もちろん現地でのロケは無く、昭和初期から40年代のセットが、ちょっとこじんまりとはしているもののいい雰囲気をかもし出していました

 主人公の息子役の二人・・・オダギリ・ジョーと新井浩文の演技はなかなかよかったです
 どなたにも勧めやすい映画ではないことだけは確か・・・それなりの覚悟と体力が必要な映画です

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4 コメント

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無理コメ (猫姫少佐現品限り)
2005-12-14 02:09:43
実はこれ、映画館で見ました。珍しいでしょ?

去年あたりまでは、結構映画館行ってたのですが、、、

実は、この監督が嫌いなのです。

で、嫌いな監督の映画なので、わざわざ見に行きました。

結局、何でこんな映画作るの?って感じでした。
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そかそかF(^-^; (しんちゃん)
2005-12-14 12:45:41
★猫姫ちゃん

崔監督苦手かな?

まあ「クルール」の次にこれはないなぁとは思ったけど(笑)



私はそんなに嫌いな映画じゃないよ(笑)
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この映画好きです!! (はむきち)
2005-12-14 16:09:28
しんちゃん・・この映画好きよ!!

DVD何回見たか分からないわ!!

このオダギリジョーはいい感じよね~\(^o^)/

あと、濱田さんもいいなぁ。。



この映画はオカンと見に行く予定だった映画で、私がその時体調壊して、見れなかった映画なの・・。

オカンと映画館で一緒に観たかったなぁと、このDVDを見るたびに思います。。
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(⌒▽⌒)アハハ! (しんちゃん)
2005-12-14 20:47:03
 「クルール」じゃなくって「クイール」だった(笑)



★はむきっちゃん

ちょっと暴力シーンが多いけど・・・私もこの映画と「パッチギ」でオダギリジョーのファンに(爆)

(;¬_¬) ぁ ゃι ぃ
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