ホリック

３日休んだあとの仕事は
しこたま面倒で眠いはずだった
デスクについたら
少しずつ少しずつ
楽しいかもしんないなあと思った

ワーカホリック重症だ

もう見ない聞かない気にすまい
どうせ不倫に走るんだあいつはと

でも仕方ないから挨拶をして

そうしている内絶望する

嗚呼

私このおっさんの顔が
大好きなんだなあ
もう絶望的だ
恋すら訪れやしねえ
このおっさんが何かの上位互換のうちは
人を好きに なれない
なれないじゃないか

年上が好き？
違うお前が好きなだけや
お前以外は路傍の石
されど私が路傍の石
あの人にとっての女に
なれていたのならな
あんなバカにされ方はしなかったのにな

仕事をしに来たので
日々目的は果たせている
あとはええねん
楽しいとか悲しいとか
挨拶が雑だとか
どーでもええねん

そんなもんに一喜一憂するのは
泥沼愛憎劇の成れの果てさ

こんなはずじゃなかった

二人でコソコソするはずなのに
なんで感じよくしよるんじゃ
なんで笑顔なんじゃ
意味がわからん

感じ悪いの
ずっとおばさんだけだった

夕日が沈んでも同じだった

無視するはずだったのに

普通に労って
労い合って
一生懸命な仕事ぶりを
眩しく思って
こんな
関係良好な同僚みたいな

どうしてなのか

分からんさ

忙しくて疲れたから
よく分からんさ
毎日知恵熱さ

風邪かな

フワフワしながら週末を迎える

隣はどうせ指定席さね
したり顔の彼女はべらして
ヘラヘラするくせして
格好つけよるんよあの人は

格好なんかつくか

会えなくて寂しいのは
私だなんてオチは
笑えないなあ

あー

走ってこよう

雨の日
ラーメン屋さんで


とんこつを選んで

色々

これからも思うのだなと

ぼんやりした