夕暮れ時、
路地裏で民家に灯るフィラメント電球の暖色は
なぜかホッとする郷愁を蘇らせます。
Wikipediaによれば、
1856年にドイツのガラス工(後に物理学者)ハインリッヒ・ガイスラーによって作られたガイスラー管が、蛍光灯の起源。
その後、多くの技術者による研究を経て、
1934年にアメリカの電機メーカー、ゼネラル・エレクトリック社が蛍光灯を実用化した。
日本では1939年、東京芝浦電気 (現東芝) が初めて蛍光ランプの試作に成功、
1941年に 「マツダ蛍光ランプ」 として正式に発売した。
東芝が日本で初めて環形蛍光ランプを製作したのは1953年。
―― だそうです。
以来、長らく日本の夜の照明の主役を担ってきた蛍光灯。
ただ、その光は、「昼光色」 と称するタイプもあったけど、
夜、家々の窓から漏れる光の多くは青白く、暖かみに欠けていて、私は好きではありませんでした。
その家庭用照明の主役はいま、Light Emitting Diode (ライト・エミッティング・ダイオード = 発光ダイオード) に、ほとんど取って代わりました。
LED照明が発売された当初はやはり青みを帯びた光で
蛍光灯とほとんど変わりませんでしたが、
最近は、蛍光灯の昼光色より、もっと、かつての白熱電球に近い光を出すことができるようにもなっています。
ロウソクや、行灯の時代まで遡るのは時代錯誤にしても、
暖かみのある光を、
もっと大切にしたい気がします。
光の暖かさは、
私たちの心の暖かさに通じる何かが
あるのではないでしょうか。