これがペロやん一世です。たったひと冬の付き合いでした。雨の日も雪の日も
その森に通いました。ミルワームというエサの缶詰をもって。
私は午前10時には必ずその森の入り口に立った。この子は必ずそこで私を
待っていました。ジョウビタキと場所争いになったので、森の奥へおくへと移動して
喧嘩をしないように工夫しました。それに合わせてついてきてくれました。
ペロやんの名は知れ渡り、大勢のカメラマンが集まってきました。みな横一列に
並んで仲良く撮影しました。ペロやんはそれに動じること無く堂々とポーズをとったのです。
ペロやんと命名したのは2010年12月15日。与えるエサをペロリと食べるからでした。
そして、永久の別れとなったのは、2011年4月2日のことでした。このデジブックの
最後の写真が本当に最後のさいごの写真です。鳥の寿命から考えてもうこの世には存在しない。
私の鳥撮り人生で、もっとも心を打つ小鳥でした。