日本人は決まり事が大好きです。
自分が無いから、世間に寄り添い合わせるのです。
それを見て、米国の有名な経済カウンセラーは言いました。
『日本人は物を盗まないが、時間を盗む』と。
これを初めて読んだ時に、何の事やらと思ったのです。
先日になって合点が行きました。
欧米流は比喩的な表現が大好きなので、こうのような文面になる。
『日本人は乱暴しないが、他人の予定を壊す』
こうなるのですね。
日米開戦したくらいなので、日本人が乱暴だと思い込んでいたのでしょう。
嫌日キャンペーンを大統領主体で行っていたくらいです。
敵は悪魔の様に憎めが、欧米流です。
だから十字軍が編成されるのです。
前振りが横に流れそうです。
他人の予定に合わせようとしたがる日本人です。
何でもいいと言われると何して良いかワカラナイ。
だから「アンタ何する?」と聞いてしまう。
子供に好きに遊べと言えば泣き出すのです。
幼児なら好き勝手に動けるのに、世間体が芽生えると何もできない。
それは大人になっても同じです。
だから祭日が必要なのです。
お祭りなら古代からの神事です。
政教分離しようが、お盆とお彼岸に正月がある。
クリスマスだけで足りずに、ハロウィンやバレンタインもあるのです。
人が決めると波風が立って面倒です。
でも神様なら良いのです。
自然災害を神様による、天罰と捉えた国柄です。
西欧諸国では土地が枯れてしまい、自然災害が少ない。
既に神様も心の中では殺してしまい、事件の時にだけ祈る。
もう『神も仏もない』のが西欧式です。
こういったことで、何でも良いのに何でも良くないのが日本。
『忖度』とか『気配り』が、無礼講でも有効なのです。
何でもしては、必ず問題になる。
駄目な線引きが見えないのが日本流ですね。
特に『京都式』なんて、洛内の住人しか理解できません。
地域住人の坩堝である東京でも、シキタリや慣習が息付いています。
何でもイイを信じると、騙されてしまうのです。
都会には都会のルールがある。
面倒この上ないです。
自らに由るから、自由なのです。
他人や世間に由るなら、他由です。
だから人買われの聖地『吉原』では『太夫』と皮肉ったのかも知れません。