sigh.

日常あれこれ。

単騎、千里を走る

2006-01-28 13:02:00 | 映画・ドラマ
この映画を選んで正解だったかも。

本日公開のどれを見るか、ちょっと悩んで選んだ「単騎、千里を走る」

素敵な作品でした。

とりあえず、携帯から。
詳しい感想はまた後で。


*****

と、思わず携帯で更新したのが13:02の事。
帰ってきたので、改めての感想です。

監督は「HERO」「LOVERS」のチャン・イーモウ
主演は高倉健

本作を撮る事は、御友人でもあるお2人の長年の夢だったとか。
シナリオに5年。初めの出会いから15年。
夢は叶い、本日、日本公開となりました。

初日の初回を見に行きまして
まるきり私事ですが、殆ど邦画しか見ない最近の私には、久々の海外作品鑑賞でございました。
うん?海外作品でいいんだよね?元は中国なんだし。
昔は海外作品も見てたんだけど…なんて話はまた後日。として

物語は、主人公が長年疎遠になっている息子の命が残り僅かだと知るところから始ります。そうなって初めて、思います。息子に近づきたい、息子ともう1度やり直したい。息子のために、自分は何をしてやれるだろうか…。そして、主人公は中国へ向いました。息子の遣り残した仕事を成し遂げるために。

物語は、大きな起伏も、派手な演出もなく、静かに、静かに進んでゆきます。息を呑む、喉を鳴らす音も聞き取れるほどに。だからこそ、胸に染入るのかも知れません。

静かな、静かなこの物語は、何が忙しいのかも解らないほど、ただ慌しい毎日の中で、忘れてしまいそうな、或は、忘れてしまっている何か。とても、大切なモノを、そっと教えてくれるような、思い出させてくれるような、そんな作品に思えました。

ニュースを見れば、うんざりする話ばかり聞えてきても、それでも、人間はまだまだ捨てたもんじゃないかも知れない。案外、悪くないのかもしれない。描かれている人々の繋がりや、想う心を見るにつけ、そう思いました。
斜に構えたり、卑屈になったりせずに、もっと素直になれれば、「難しい」と思ってる問題は、実はとても簡単に解決出来ちゃうのかも知れない…。なんて。

あと、映画を見て思ったのは、家族のこと。

ちゃんと話せてるかな。って。
小さな事でも、ちゃんと。ね。
話さなきゃね。家族なんだし。
家族じゃなくても、身近な誰かともね。


大分話が脱線してますが。


素敵な作品でした。
私は、そう思いました。


晴れた日に、この映画を見て空を見上げたら、その空は、一層青く見えるんじゃないかな。
なんとなく。
そんな気がします。




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2 コメント

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TBありがとう (sakurai)
2006-01-29 00:42:24
そっか、イーモウ監督の代表作になっているのでしょうか、「HERO」や「LOVERS」は・・。

やはり「初恋のきた道」やら「あの子を探して」なんてのが思い浮かぶのは年寄りの証拠かな。

イーモウ監督、さまざまな面を見せてくれるな、と改めて感じました。

素直にいいものはいいですよね。素直に感動させてもらいました。
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こちらこそです! (Kazumi@管理人)
2006-01-29 22:09:33
>sakurai さん。



TBありがとうございました!<お辞儀。

「初恋のきた道」や「あの子を探して」もイーモウ監督でしたね!どちらも素敵な作品だったと記憶しています。この作品と引合いにするなら、そちらの名前を挙げたほうが適切だったかも知れませんね。つい、最近の作品を挙げてしまったのですが、大分作風が違いますものね。幅があるって事でしょうか。

「素直にいいものはいい」私もそう思います。本当に素敵な作品でした。

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