25no12 blog-美容医療の話題とネイチャーフォト

美容医療や医学一般の話題、野良猫や野鳥の写真など、とりとめもなく綴ります

サプリメントにご用心

2011年10月25日 | 日記
栄養のバランスが取れた食事は、私たちが健康で長生きする秘訣の一つであると、昔から多くの人が信じてきました。

現代人の食事は、カロリーは十分なものの、ビタミンやミネラルが不足気味。
サプリメントは本来、これを補うためのものですが、更なる長寿健康への効果をサプリメントに期待している人も多いと思います。

この原稿を読んでいるあなたは、平均的な日本人よりも、きっと健康に対する関心が高く、サプリメントに対する関心も高いはず。
実際に摂取している人も多いでしょう。

では、実際にサプリメントを摂取している人で、その人が普段の食事でどのくらいの栄養が摂れていて、どの成分が不足していて、どういったサプリメントをどのくらい摂取すれば、その人にとって一番いいのか、知っている人はどのくらいいるでしょうか?

たぶん、いないと思います。

国民栄養調査の結果は知っていたとしても、それはあくまで平均値。参考にはなりますが、自分自身にどのくらい当てはまるのかは全く分りません。
その上、どういう成分をどのくらいの量とると、どのくらいの効果があるのか、これまた判然としないのです。

では、サプリメントを摂取している人たちの健康状態は実際のところどうなっているのか?
驚くべき研究データが、先日、米国医学会の雑誌で発表されました。


Dietary Supplements and Mortality Rate in Older Women: The Iowa Women's Health Study.
Arch Intern Med. 2011 Oct 10;171(18):1625-33.


女性のみ、平均61.6歳(1986年時点)、38,772人のデータです。規模が大きいので信頼性はかなり高いと言えるでしょう。
この女性たちの2008年末までの生存/死亡を指標に、サプリメント摂取(自己申告)の効果を評価しています。
これによると、、マルチビタミン(1.06)、ビタミンB6(1.10)、葉酸(1.15)、鉄(1.10)、マグネシウム(1.08)、亜鉛(1.08)、銅(1.45)、以上のサプリメントを摂取している人たちで、死亡率が上昇しているのです(()内はハザード比)。

ハザード比が1.06~1.45というのはどのくらいの数値なのか。
ある研究で、喫煙者の総死亡リスクが喫煙開始年齢17歳以下で2.93、26歳以上で2.40、喫煙関連癌による死亡のリスクは7.25(いずれもハザード比)となっています。

なので、喫煙するよりはよほど安全と言っていいのですが、、美味しく楽しむ嗜好品でもなく、わざわざお金を払って摂取しているサプリメントで、かえって死亡リスクが上昇してしまうのでは、割に合わないとしか言えないでしょう

ただし、すべてのサプリメントが危険というわけでもありません。
カルシウムではハザード比が0.91で、逆に死亡率が減少しています

また、葉酸に関しては、同じ月のJAMAに、妊娠中の葉酸摂取が生まれてくる子供の言語発達障害のリスクを下げる(つまり摂取を推奨する)という報告がされています。

上の葉酸の例のように、摂取が望ましい場合もあるわけですから、男性だとどうなのか、若い人だとどうなのか、また摂取量が少ない場合、多い場合でどのくらい違うのかなど、今後の研究が待ち望まれます。

現時点で言えそうなことは、サプリメントを盲信するべからず、ほどほどにしておくように気をつけるくらいでしょうか。
何事も、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ってことですね。


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ケミカルピーリングで皮膚癌予防!?

2011年09月09日 | 美容医療
肌を美しく再生するケミカルピーリング。
その原理は、傷んだ肌を薄皮一枚はがして、健康な肌の再生を促すというものです。

薄皮をはがすには、薬剤を用いて表面の細胞を痛めつけるわけです。ピーリング後は、しばらく肌が赤くなったりヒリヒリしたりしますが、これって肌に悪くないのかなと心配する方もいるかもしれません。

肌が赤くヒリヒリするのは皮膚の炎症です。そして、慢性の炎症が癌の発生に関与することはよく知られています。たとえば、膵炎は膵癌のリスク因子の一つですし、潰瘍性大腸炎では大腸炎の強さ、範囲、持続期間が大腸癌の発生とよく相関します。慢性肝炎と、肝炎によるダメージが蓄積した肝硬変からは、肝細胞癌が発生します。皮膚でも、炎症を繰り返している粉瘤の嚢胞壁に、まれではありますが皮膚癌が発生することがあります。

さて、ピーリングで繰り返し肌を痛めつけるのは大丈夫なのか。幸い、ピーリングで皮膚癌が増えるなどという報告はどこにも見当たりません。それどころか、逆に、ピーリングが皮膚癌の予防になるらしいという報告があるのです。

胃や腸でもそうなのですが、皮膚でも、深いところの細胞が分裂して表面に移動してきてそのうち脱落することで、表面の細胞は絶えず入れ替わっています。その過程で、ときどき何らかの、皮膚の場合は紫外線などの、ダメージを受けて前癌状態の細胞が生まれます。そうした細胞が胃腸の粘膜や皮膚にとどまり続ければ、それがやがて癌になるわけです。ピーリングでは、肌の表面を薄皮一枚はがすわけですから、ダメージを受けた細胞がはがれて皮膚癌ができにくくなるというわけです。

では、実際にピーリグで皮膚癌が減るのか。

Effect of chemical peeling on photocarcinogenesis.
J Dermatol (2010) 37:864.


日本のグループ(神戸大)からの論文です。はつかねずみ(マウス)を使って紫外線(UVB)を照射して発癌させるモデルで、ピーリングによる発癌抑制効果を調べています。グリコール酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸の3種のピーリング剤のすべてで、皮膚癌の発生が抑制されました。さらに、癌のマーカーとも言えるp53と、発癌に関わる遺伝子であるCOX2の発現も減りました。こうした結果から、ピーリングが皮膚癌の予防になる可能性を論じています。

果たして人間でも同じ結果になるのか。疫学的データなどがでてきたら面白いですね。
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中秋の名月

2009年10月03日 | 日記


今日は中秋の名月。

三渓園の観月会に行ってみようと予定していましたが、妻が風邪でダウンしたため断念(インフルエンザではありません、念のため)。

代わりに自宅の窓から眺めて、記念に一枚。
風情のない一枚ですが・・・。


中秋の名月


そして、家族みんなでだんごをこねて、お手製みたらし団子も楽しみました。


みたらし団子

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つばめの親子

2009年08月03日 | 写真
つばめの親子

久々の一枚、つばめの親子です。

雛たちのためにせっせと餌を運んでくる親鳥ですが、ここではちょいと一息ついているようです。



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桜とキンクロハジロ

2009年03月28日 | 写真
野良猫

今日の一枚、キンクロハジロです。

桜の花びらも一緒に泳いでます。
それと、水面の映り込みも。

そろそろ本格的な桜のシーズンですね。



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