”青い星”のたね 

2017年09月13日 | 日記

知らない間にこんな種が出ていました。


ある茎に実がたったひとつだけ出来ていました。まるで、豆のさやの様な形をしていたので
豆のような形の種が入っているのかと思っていたら、まさかこんなタンポポの種のような種が出てくるとはびっくり!

さらに採って中を開けて少しひっぱると、次々と綿毛のついた種が出ました。中には思った以上の数の種が、
綿毛部分が傘のようにすぼめられて、まるでマッチの軸のようにきれいに列になって並んでいました。


これは、オキシペタラムという植物の種です。ブルースターという名で知られています。
オキシペタラムは、ギリシャ語で、鋭い花びらの意味です。

これは今年の5月に花が咲いたときの写真です。


花付きのポット苗を春先に買い、植木鉢で育てています。弦のようにひょろひょろと伸びます。
今までにも育てたことがありますが、種が出来たのは初めてです。

このオキシペタラムは、和名はルリトウワタ。ブラジル南部・ウルグアイ原産。


ここからは全くの余談です。~オキシペタラムの科名は、ガガイモ科 ~ ガガイモ?それってどんな植物?

調べると、ガガイモは、土手や道端に生え、花の色こそ白地にピンクで違うとはいえ、ブルースターの花と
形は5弁でそっくり、葉は長いハート型でそっくりです。そのガガイモは、古名 カガミグサ(所説あります)
とされ、実は薬用で蘿藦子(らまし)と呼ばれます。

神話のスクナヒコナ(少名彦命・医薬・酒造り・穀種の神)が乗ってきた舟 天之蘿藦船(あまのかがみのふね)は、
そのガガイモの実の莢(さや)を二つに割った小さな舟だという説がありました。

ガガイモの莢は、長さ10cm幅3cmなので、ブルースターの莢より乗るのに十分な丸みがありますが、
こんな実の莢(さや)の舟に乗って波間からこられたというお話があることは、とても面白い伝承ですね。





追記   2か月ぶりの植物園で ~みつけた色々~実っていました~(9月3日)

 

これは温室の入り口前になっている、小型の赤いバナナの実。名前はムサ・ベルティナ 
この実は垂れさがらずに上に向いています。

皮がはじけて果実も見えていました。


熱帯植物のイメージですが、京都の屋外でも育つことに驚きました。


温室前の池には、熱帯スイレンが咲いています。


コロラータ・ホワイト(昼咲き)


オオオニバス(夜咲き)


カンナの背丈がずいぶん伸びて株が大きくなっていました。


東南にある沈床花壇には

夏の名残を感じるひまわり。


葉も実も全部が紫のトウジンビエ(パープル・マジェスティー)


オレンジ色のトウガラシ ヌーメックス イースターと黒紫に輝くトウガラシ ブラックパール。
 

勢いよく水を上げる噴水。昼間はまだ暑いこの日、涼を感じながら、辺りに植えられた珍しい実りを楽しみました。