かながわ いーとこ

神奈川県にはいろいろな景色があり、魅力に溢れています。ぶらぶら散策して見た風景・いいところを少しずつ紹介します。

椿台からしとどの窟(湯河原町)

2014年05月29日 | 神奈川のいいところ
大観山から椿ラインを下って椿台へと向かいます。
大観山が雲の中で周囲の展望が無かったように、椿ラインの途中でも、
時おり雲の一部がかかり、見通しが悪いところもありました。

大観山のターンパイク終点から約15分で、椿台に到着。
前方が急に開けたヘアピンカーブにあり、右手のヘアピンの中州に柵で
おおわれた展望スペースがあり、左手にしとどの窟へと向かう道路があります。

椿台は眼下の湯河原の街並みと相模湾の展望が良いことから、
かながわの景勝50選に選ばれています。
その石碑。

周囲の様子。

まったく展望はありません。真っ白です。
展望スペースからも何も見えません。


しとどの窟へと向かう道路は広く、駐車スペースになっているようです。
道路の奥に、建物があります。

1階はトイレ、2階は展望台になっていました。
この写真からもわかるとおり、雲の中にいるようです。

しとどの窟へは、この建物の前の舗装された道を進みます。
建物前に案内板があり、徒歩20分と書いてありました。
ちなみに、建物背後を登る道もありますが、そちらは城山(土肥城址)へと向かう
ハイキングコースです。

建物の前の舗装された道を進むこと数分で左手にカーブします。
曲がった先にトンネルがあります。

城山隧道です。
トンネル内に電灯などはありませんが、十分明るくライトなどは不要でした。

トンネルを抜けると、正面に林道のゲートがあります。

しとどの窟は右手のようです。
右手は広い空間になっています。

この広場を囲むように、石碑、石像や燈籠などがあります。
看板の解説によれば、箱根・伊豆地方は、関東山伏発祥の地で、
湯河原地域には、地蔵信仰や観音信仰や、弘法大師の大師信仰の遺跡が多くあり、
山中にあったものを世に出すため集めたそうです。

弘法大師像

この広場の先に、しとどの窟へ下って行く道があります。

足元はアスファルトですが、かなり急坂です。
10分ちょっと、ジグザグに下り続けます。
帰りに登ることを考えるといやになります。

やがて、湯河原梅林としとどの窟への分岐になります。

ぶれてます。天気のせいもありますが、けっこう薄暗いです。

しとどの窟へは、ここから少しだけ登りになります。


左に小さな窟屋がありますが、ここではありません。


岩の間を通り抜け、ようやく到着。

看板には頼朝としとどの岩屋の由来が書かれています。
しとどの窟は、源頼朝が源氏再興の旗揚げをしたものの、石橋山の合戦で敗れ、
再興の機をうかがうため隠れたがん窟です。
吾妻鏡では山中の岩屋、源平盛衰記では「しとどの窟」と表現されたいます。

右手の階段を上がったところが、しとどの窟です。

石仏がたくさんあります。
岩屋の上の岩から細く滝のように水が流れ落ちています。

細滝の脇から。


看板脇には、ガクウツギの花も咲いていました。


帰りは、椿台に向かってひたすら登りです。


椿台の展望台前にあった綿毛。

最近見ないです。

椿台に戻って少しは晴れて見通しがよくなっていると期待しましたが、
下界は白い世界でした。
残念です。