団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

ノーベル賞の天野さん、博士号取れず教授の温情で助手に

2017-08-21 10:07:49 | 健康・病気

青色LEDの研究で、2014年のノーベル物理学賞を受けた名古屋大学教授で名古屋大未来エレクトニクス集積研究センター長の天野浩さん(56)の講演「世界を照らすLED」を聞いてきました。青色LEDをつくるのには、3つの乗り越えなければならない技術がありました。

良質なGaN(窒化ガリウム)単結晶、p型GaN単結晶、それに発光層に使う窒化インジウムガリウム単結晶を実現することでした。天野さんは名古屋大大学院に進み、、GaN単結晶から青色LEDができることを研究発表した当時、名古屋大工学部教授だった赤崎勇さん(88)=天野さんと同時にノーベル物理学賞を受賞=のもとで、p型GaN単結晶づくりの研究に励みました。

早朝から深夜まで、休日もない研究生活でしたが、お目当てのp型GaN単結晶はいっこうにできません。3年間の博士課程を終えましたが、成果が出ないため、博士論文を提出することができません。博士号を取れなければ、助手として通常は採用されることはありません。

研究熱心ぶりを見ていた赤崎教授が助け舟を出しました。赤崎教授の強い推薦で、大学は天野さんを助手として採用することを決めました。「これでLEDの研究生活が続けられる」と天野さんは喜びました。

p型GaNの単結晶が実現したのは翌1989年でした。マグネシウムを少量添加したGaNに電子線を照射したところ、p型GaN単結晶を実現できたのです。この実績で博士学位を取得しました。続いて、天野さんは窒化インジウムガリウム単結晶の実現に成功しました。青色LEDの実用化に道筋をつけたのです。

失敗続きの研究生活だったという天野さんは「何回もの好運に恵まれて青色LEDを実現できました。研究生活には、強い気持ちと熱中力が大切です」と話していました。

遅い夏休みで、長崎に行きます。原爆資料館、平和公園、出島などを見てきます。ブログはしばらく休みます。

 

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