あれから10年

あれから10年経ちました。
10年前の3月11日、沢山悲しみが生まれました。
そして日本中で支援の輪が広がり、たくさんの力が集まりました。

震災支援イベントを多く見てきて
また自分も関わらせていただく中で
本当に自分の想いは被災地の事を思っての行動なのだろうか？
と自問していました。
偽善とういう言葉も浮かんだり、
そういうイベントには参加しないというアーティストもいたり、
本当に被災地に支援金を送っているんですか？と言われることもありました。
確かにそう思うのも仕方ないくらいの支援イベントが多く開催されましたし、いろいろな考え方があってよかったと思います。
その状況の中で俺が自分にだした答えは
「自分の今の想いを10年先まで届ける」でした。

2年目
3年目
4年目となり震災支援イベントをやるライブハウスもイベントも少なくなってきました。
震災イベントをやるんだと伝えてもすぐに賛同してくれるアーティストも少なくなりイベントの意味より対バンを気にするアーティストほうが多くなりました。
(これは俺のプレゼン能力が低いだけでアーティストは悪くないです。)
5年目
6年目になるとスタッフからもいつまでやるの？と言われたりもしました。
(これも俺が思いを伝えずに説明が下手なだけでスタッフに悪気はないです。)
7年目
8年目になると開催するだけでも困難になりました。
その間にも大変な自然災害が多く起こりました。
お客さんにはまだ東日本のイベントやっているんですね。って驚かれたりしました。
(これもお客さんは知らないだけで嫌味で言っていたわけではないと思っています。)
9年目コロナの影響でイベント開催も危ぶまれましたが何とか開催できました。

今まで
参加してくれたアーテスィトのみなさんには感謝しかありません。
イベントの特性上ジャンルを問わず多くのアーティストに参加していただきました。
毎年出たいといってくれるシンガーソングライターの方や
家族が被災で亡くなってしまったアーティストから
「きっと家族も喜んでくれていると思います、開催してくれてありがとうございます。」
と言われたりして、こっちがありがとうだわ！って思いをさせてもらった事もありました。
なかでもジェナイト所属のアーティスト達には何年も参加してくれて感謝しています。
また採算のとれないイベントにもかかわらず何も言わずに毎年開催することを見守ってくれていたナルシス社長にも感謝しています。
今年で10年です。
なんていうか俺がやった感でてますが、ここまで俺は想いをもっていただけで何もしていなくて
沢山のアーティスト、スタッフの皆さんの力があったからこそ続けてこれたし、それが全てです。

お陰であの時の想いを今日まで持ってこれることができました。
ありがとうございました。
俺もコインロッカーベイビー(ズ)で参加したかったけれどそれはちょっと叶わないですが
本日もナルシスでは震災イベント10年の経過に賛同してくれたアーティストがイベントに参加してくれます。
なかなか気軽に行ける状況じゃないけど
もしお時間があったら浦和Narcissにいってあげてください。
そしてこの10年を思っていただけたら幸いです。


俺も10年前に決意した自分に何か伝えることができたらいいのにな。
簡単じゃねーし、けっこうヤバい事になってんだぜ？お前の状況！って(笑)

2021年3月11日