いろいろむかつくことはあるけれど、でも、私には『カーネーション』があるわ。
先週までの糸ちゃんと周防さんとの恋。周防さんの名前は龍一だった。周防さんを演じた綾野剛さんは、『セカンドバージン』で鈴木京香の息子役をやっていた。その時はロン毛で、龍というより蛇みたいなやつやなあと思った覚えがある。ちまたでも、絶対短髪の方がいい☆の声多いようだが、“周防さん”な綾野さんはとにかくとても素敵だった。二人の恋はせつなくて悲しかったけれど、とてもいい時間だった。ミシンや布以外にときめくものに出会えて本当によかった。 親戚や近所の人達に道ならぬ恋を責められて発した言葉「二人とももう死んでしまいました。」 すごいセリフやったなあ。唸りました。まさに糸子、糸子を表す言葉だと思った。夫の勝さんもお父ちゃんの善ちゃんも糸子にとってとても大切な人達だったけれど、今は死んでしまっていないのだ。 オハラ洋装店に「気色悪いもん持ち込まんといてください」と涙ながらに訴えた恵ちゃん。そしてずっと糸ちゃんを支えてきた昌ちゃん。みんなが糸子を好きで尊敬し、お店を愛している。 自分では本当に周防さんを幸せにすることができないんだと気付いた糸ちゃん、朝帰りの自分を待っていてくれたお母ちゃん、三人の娘が眠る布団に滑り込むように身を置き、体を伸ばした糸ちゃん、そこに糸ちゃんの幸せがあるのかな。
先週の土曜日分のオンエアを見る前は、“あ~来週からもう周防さんに会えんのやなぁ”と淋しかったけれど、見終わった後の納得感はなんなんだぁ・・・と感じた充実の内容だった。
そして、今週、また新たな展開の『カーネーション』にわくわくしている。ほっしゃん。の北村がいいねぇ。三人娘をとってもかわいがっていて。