僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.672【 釘 】改訂版

2024-05-10 05:29:46 | 
( 再投稿 )

   釘

     にのみや あきら

頭を打たれても打たれても
痛いのは瞬く間だからと
辛抱強く我慢している
あっちでも
こっちでも
兄弟や仲間が無数に打たれ
材木の中に潜って行く
大きくて長い長男
小さくて短い次男
細くて短い三男
太くて短い友達
打たれて
みんな離れ離れになる
柱を支え
板を支え
横になったり
逆さまになったり
一軒の家を支えるため頑張っている
重くて窮屈だけど
これが僕たちの日常生活

1995.1.10.作
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