100-8081 CINEMA

感想はあくまで参考ってことで。

パンズ・ラビリンス

2009-02-22 22:18:56 | 戦争
[あらすじ]スペイン内戦で父親を亡くした少女オフェリアは、妊娠中の母親と共に母親の再婚相手であるヴィダル大尉に引き取られて森の中にある軍の砦に住む事になる。ヴィダルは独裁政権軍でレジスタンス掃討を指揮する冷酷で残忍な男だ。彼はもうすぐ生まれる自分の息子だけを欲しがり、オフェリアの事は疎ましく思っていた。
この悲しい現実から逃れるかのように、オフェリアは妖精やおとぎ話の世界に引き込まれていくのだった。ある夜のこと、彼女の前に「妖精」が現れ、森の迷宮に導いていった。するとそこには迷宮の番人パンが待っていた。そして彼女を一目見るなり「あなたこそは地底の王国の姫君だ」と言うのであった。



じつは前から見たくて見たくてしょうがなかった作品。
想像ではパンズ・ラビリンスって言うくらいだしパンの迷宮内での話かと思ってたら、思った以上に現実の悲しさ(スペイン内戦とか冷酷な義父の大尉とか母の死とか)が満載で、単純にダーク・ファンタジーって言うよりは現実が半分以上ありました。戦争映画って言った方が正しいのかも。
見方次第だけど、現実逃避の物語ってとらえ方もあるなー。

全編通して内戦のシーンが多くて射殺とか拷問とかあって痛々しい。

そんな中、やっぱり魅力的なのはクリーチャーですよ。
手に目がある奴とか妖精を引きちぎって食べてたけど、かなり素晴らしい出来です。あー、もうオフェリア食べちゃだめだって!!って言いたくなる(笑)

静止画で見ても、魅力的ですね。

パンもギリシャの神話とかに出てきそうな感じで、これも魅力的でした。
もっと沢山のクリーチャー出してほしかったな。

映像は雨と闇が多くて暗い雰囲気を醸し出していて、こういうのは大好きです。

ラビリンス的な迷宮は地下世界への入口で終わってたので、もっとファンタジー要素が強い作品かと思いこんでたとこもあって、ちょっと残念。
(やっぱり誰かジェニファー・コネリーとデビット・ボウイの「ラビリンス」をリメイクしてくれないかなぁ)

最後は二通りの見方がありますよね。私は王女になったと思って終わりたいと思います。




PAN'S LABYRINTH
2006年スペイン/メキシコ/アメリカ
※12歳以上対象

監督:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演者:セルジ・ロペス 、イバナ・バケロ 、アリアドナ・ヒル 、マリベル・ヴェルドゥ 、ダグ・ジョーンズ

2006年(第79回)アカデミー賞
撮影賞:ギレルモ・ナヴァロ
美術賞:エウヘニオ・カバイェーロ、Pilar Revuelta
メイクアップ賞:David Marti、Montse Ribe
2006年(第59回)カンヌ国際映画祭
コンペティション部門正式参加作品
2006年(第41回)全米映画批評家協会賞
作品賞
2006年(第73回)ニューヨーク映画批評家協会賞
撮影賞:ギレルモ・ナヴァロ
2006年(第32回)ロサンゼルス映画批評家協会賞
美術賞:エウヘニオ・カバイェーロ
2006年(第60回)英国アカデミー賞
外国語映画賞
衣裳デザイン賞:ララ・ウエテ
メイクアップ&ヘアー賞:José Quetglas、Blanca Sánchez
特殊視覚効果賞:Edward Irastorza、エヴェレット・バレル

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