100-8081 CINEMA

感想はあくまで参考ってことで。

永遠のこどもたち

2009-08-11 13:33:27 | オカルト・サイコ
【あらすじ】孤児院再建のため同地に移り住んだ女性が、突然姿を消した愛する我が子を取り戻すべく孤児院に潜む不気味な因縁と対峙していく姿をスリリングに描く。主演は「海を飛ぶ夢」のベレン・ルエダ。監督はこれが長編デビューのJ・A・バヨナ。海辺に建つ古い孤児院。30年前、ここで少女時代を過ごしたラウラは、今は閉鎖されていた孤児院を買取り、夫と息子シモンと共に移り住む。彼女はここを障害を持つ子どもたちのための施設として再建しようと準備を進めていた。そんな中、シモンが想像上の友だちを相手に楽しげに遊ぶようになり、かすかな不安を感じるラウラだったが…。

『永遠のこどもたち』予告編

[オフィシャルサイト]


製作総指揮がギレルモ・デル・トロ ってだけで、見る気になってしまう作品。ネタバレのレビューとかを読まずに見たんだけど、そっちの方が良いと思います。
パンズラビリンスにも近いような、冷たいじっとりとした空気感。
確かに随所にホラーの定番らしく音とか振り向きざまのビックリがあって、見ながら「やっぱりオカルトはいやだー」と思ってたんですが、色んな伏線を随所に散りばめてて最後のアレ。
なんだか切なすぎて泣きました。ホラーでは普通泣かないですよ。でもそれぐらい切ない。そして幸せなのかも。
そんなハッピーかアンハッピーかは見てる人によって違うようなラスト。この辺がデル・トロっぽい。

シックスセンスに全体を通してのストーリーは似てるんだけど、でも丁寧に雰囲気を出して描かれてるというか。

-----以下ネタばれ(ごまかしつつ)の感想-----

全てを見終わって改めて振り返ると全てのストーリーの流れが上手く繋がっていて、アラを探す気にもなれませんでした(笑)
いやきっと探せば粗はあるはずなんだけど。
例えば、洞窟から招き入れて、それで全てがあの屋敷に揃うとか。
息子が居なくなってから、音がしたり声がしたりとか。
物置のガラクタをしまい直したり。

もっといっぱいあるはずなんだけど。

ただ一つピンと来ないのは、あの覆面をかぶった子供が屋敷でラウラを襲って指をドアで挟むところくらいでしょうか。気付いてって言ってるのか、一人だけもらわれていきやがって、って思ってるのか。2回見たらもうちょっと見えてくるかな。

随所に霊的なモノが出てくるので、オカルトが苦手な私にとってはほんと心臓に悪い。けどそんな霊達も終盤になるにつれて、永遠に大人になれない可哀想な子供に見えてくるこの心境の変化。ただ怖いだけの存在じゃなくなるのは、ラウラが記憶を取り戻していくのと同じ流れ。子供達は一人貰われていったラウラを返して欲しかったから、シモンを閉じ込めるように仕向けたのかも。いやー残酷。

母親の子供に対する愛
子供たちの無邪気さと残酷さ

この二つが見れる作品ですかね。


霊なんているわけない、という切り口ではなくて「確かにそこに居る」という現実との境界。
まあ見たことないので個人的には信じてないけど、あんな体験してあんな霊媒師に出会ったら信じるしかないかも(笑)

だるまさんが転んだ

で振り返って少しずつ近づいてくる霊が居たらびっくりです。



【永遠のこどもたち】
原題:EL ORFANATO/THE ORPHANAGE
制作年:2007
配給:シネカノン
制作国:スペイン/メキシコ

監督: J・A・バヨナ
脚本: セルヒオ・G・サンチェス
製作総指揮: ギレルモ・デル・トロ
音楽: フェルナンド・ベラスケス
出演者:ベレン・ルエダ / フェルナンド・カヨ / ロジェール・プリンセプ / ジェラルディン・チャップリン / マベル・リベラ / モンセラート・カルーヤ / アンドレス・ヘルトルディクス / エドガール・ビバル

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