はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

えっち(2)

2009年02月18日 19時45分29秒 | たんたか雑記
 (つづき)

 で。

 なんでこんな話題をここまで引っ張ってきたのかというと、もちろん
「僕も若い女の子に、こんなこと言ってもらいたいなー」
とか考えたわけではない(実際に言われたら、走って逃げるだろう)。
 「えっち」という言葉をを使った短歌ってあるのだろうか、と思ったのだ。

 僕の少ない知識をひっくり返してみたが、思い当たる歌がない。
 インターネットで調べてみると、そもそも「えっち=SEX」の意味で使われ始めたのは1990年代に入ってからだそうだ。
 歴史が短い分、歌の絶対数も少ないのだろう。

 しかし、言葉をあつかう者として、この単語はちょっとおもしろいのではないだろうか。
 なにせ「えっち」は、「エッチ」や「H」とは違うのだ。
 その辺を歌人たちがどう料理するか、興味がある。

 プロの歌人がこの言葉で作歌したら、と想像してみる。
 穂村弘や東直子なら、やらしくも綺麗で哀しい歌を歌ってくれそうだ。
 俵万智は、生活感がありつつ透き通った感じ。
 小池光や永田和宏、河野裕子は正面から歌いそうな気がする。
 岡井隆なら、どんなに絢爛で静謐に歌ってくれるだろうか。
 与謝野晶子、斎藤茂吉ならば…などなど、妄想はふくらむ。

 また、このお題ならむしろ、ネット歌人と呼ばれる人たちの歌を読んでみたい。
 さぞ色とりどりの歌が並ぶだろう。
「かえっちまいな!」
なんて読み逃げの歌も出たりして。
 しまった。もう少し前に気づけば、『題詠100首』のお題募集に提出したんだが。

 え、僕?
 えーと。
 ちょっと宿題にさせてください。

 (おわり)

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