「伝説の洋画家たち二科100年展」
食事を終えて天王寺公園下迄行き、エレベータで上がると、ありゃ、びっくりポンであります。
公園入口ゲイトが無くなり、駄々広い芝生になっており、子供たちや家族連れでいっぱいであります。
ちょっと前までは、ホームレス締め出し作戦で、150円やったかな有料公園であったのが、無料解放されております。
花壇もあったのが、取っ払われていて、長ーい芝生公園になっております。
でも、この方が、公園らしくイイカンジであります。
小さなドッグランが出来て、犬を遊ばせられるコーナーもあります。
大阪市立美術館へ行く「フェルメールの小径」が無くなっていました。
警備の方に聞くと、10月からこのように無料になったそうであります。
美術館の処は、今まで通りの景色であります。
その前に、
9月12日からやっておりましたこの「二科100年展」が、11月1日で終わるという事で、残り1週間前に観ました。
岡本太郎や藤田嗣治、佐伯祐三、小出楢重、安井曾太郎、岸田劉生など名だたる人や、石坂浩二のおっ師匠さんと呼んでいる東郷青児、アンリ・マティスなどもあります。
100点以上もある絵画を見られるのは、圧巻であります。
激動の日本を生き抜いてきた人たちだけに、強烈なインパクトがあり、平和ボケをしている私などは、ちょっときつい作品もあり、色彩の強い抽象画やキュビスム、フォーヴィスムなどは苦手なので、スルーしてしまいます。
でも、この人、岡本太郎の重工業は、もの凄いインパクトがあり、火花が散り、歯車は真っ赤に燃え、その周りを人が飛び交って操作しており、デカイねぎが農業を思わせる目に焼き付きますね。
藤田嗣治が、南アメリカへ旅行した時の絵で、純白を基調にしていたのが、このころから少し変わって来たそうであります。
スルレアリスム(幻想絵画)の古賀春江の絵で、月や建物が角ばって遠近があるのが、ジョルジョ・デ・キリコに似ているのが気になり影響を受けたのかな・?っと思ってしまいます。
でも、キリコと違って明るく楽しそうな絵であります。
当時の日本の画家たちは、少なからず西洋画家の影響を受けてらっしゃるんでしょうね。
気になったのは、ちょっとここで紹介する絵がないんですが、正宗得三郎の「トークの女」だったかな、ルノワールに影響を受けてらっしゃるのは、一目でわかるんですが、この女性、さきほど行った山王美術館で観たルノワールの女性にすごく似ているように記憶していたんですが、ネットでもう一度確認をしようとしたんですが、見つからず、ちょっと気になる処であります。・・・・気のせいかもしれませんがね・・・
とにかく、展示数が多いので、じっくり観るとお腹いっぱいになります。
私みたいなミーハーの者でも、十分楽しめるので残りわずかですが、大阪の方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
この展の会場の他に、一室「仏教彫刻 コレクション展」をやっておりました。
この「コレクション展」は、20体ほどの仏像が展示されております。
いや、これも圧巻ですが、どうなんでしょうね?
お寺だとみんな、お賽銭を出して拝むんですが、美術館だと可哀想に、誰も手を合わせて拝みません・・・これって、気の毒に思えるんですが・・・どうなんですかね?
見世物みたいに、集めて展示したら・・・バチ、当たりません・・・?・・・・
この美術館を観終えたら、すぐ近くにある動物園に行って見るのもいいかもしれません。
この天王寺動物園は、開園100周年だそうであります。
そして、美術館の裏に、茶臼山があります。
来年NHK大河ドラマが始まる「真田幸村」の舞台になった所でもあります。
大坂冬の陣では徳川が、夏の陣で幸村が本陣を構え、茶臼山の戦いの舞台になった処でもあり、そんな事を思いながら散歩するのをいいかと思います。
この展は11月1日で終わりますが、その後福岡で7日から開催だそうであります。
福岡近辺の方、おススメです、是非行ってみてください。(^-^)
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