すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

NHKが! 

2011-08-31 18:24:38 | お店の紹介

みーなーさーん こんにちは!

こちら岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら です。

東北の小さな呉服屋ですが

店内の「工房らくぜん」で一点一点、こつこつと

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

さて

そんな感じでこつこつちまちまときものを作っていたんですが

この度、工房がNHKで紹介される事になりましたー!

番組名は NHK総合「ここに技あり」

9月2日金曜日、夜8時~8時43分! 所謂ゴールデンタイムです

実はこの番組、私も密かにファンでして、よく見てたんです。

そんな番組で紹介していただけるなんて、嬉しくて仕方ないです。

 

と言っても、東北6県のみの「東北ブロック」放送なので

東北在住の方以外はごらんになれないんです、残念。

しかも何か 今もう一度良く見たら秋田県では別番組ってなってますね

秋田ヒドイ! 同じ東北のくせに!!  知り合いいるのに!!!

まあ、いつの日か出世して全国放送で紹介される日が

来るといいなあー。

 

そんな訳で

撮影の様子ですが

Dsc_0509

妻が糸目を引いているところです。

数日に渡り

狭い工房で、丁寧に取材していただきました。

 

何かですね、物凄い貴重なカメラで撮影していただいたんですけど

内視鏡カメラとか言うらしいんですが

Dsc_0510

この写真だとちょっと良く分からないですけど

細い棒みたいな先にレンズがついてて

それで手元ギリギリを撮るんですね

生地の繊維の一本一本まで見えるんです

作業している本人もこんな間近で手元を見た事が無いくらい!

あぁ、こんな風になってたのか、と本人が思うくらいすごく良く見えるんです。

ごまかしが効かないにも程がありますね

ちょっとでも手元が狂ったら丸見えなので物凄く緊張しました!っていうか怖かった。

 

作業している品物は桜の振り袖です。

そう、実は撮影しているのは3月なんです。

しかも取材が済んだのは3月11日、あの大震災の日です。

「お疲れ様でした~。」とスタッフの方々が帰られた後にあの地震でした。

スタッフの皆さんもご無事で何よりでした。

そんなでしたから、正直お蔵入りかと思ってたんですが

今回放送していただける事になり、嬉しいかぎりです。本当にお蔭様でございます。

 

番組は旅番組風で

WAHAHA本舗の佐藤正宏さんが技の旅人として

偶然私達の店に訪ねていらっしゃるという寸法。

Dsc_0511

気さくな感じのとても良い方でした。

 

忙しいのに無理を言って最後に店に居た皆と写真を撮っていただいたのがこちら

Dsc_0514

 

まさかこの後、未曾有の地震が来るなどと、夢にも思っていない平和な一同。

何だかじっと見てると恨めしいほどのん気です。

地震が来るんだよ!しっかりしろこのやろう!

佐藤さん逃げて~!!

 

佐藤さんは震災後、被災地の避難所をまわり、ボランティアで色々お手伝い下さったそうです。途中、うちの店にも寄ってくださったんですが、本当に頭が下がります。

ありがとうございました。

 

そんな訳で

色々あったんですが、ようやく放送になります

東北の皆さんはお時間合いましたら是非ご覧になって下さいねー。

 

 

 

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地入れをしました

2011-08-27 16:55:06 | 友禅

皆さんこんにちは

こちら岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら  でございます。

東北の小さな呉服屋ですが

店内の工房らくぜんで、きものやがきものを作っているんですよー

 

さて、

もみじの帯ですが、順調に進んでおりまして

本日地入れを施しました。

Dsc_0031

 

あんなに込んだ図案なのに思ったより早く糸目が上がりましたね

最近、妻は糸目を引くのが早くなってきたようです

図案を描くのが追いつかなくなってきました。

私も頑張らないといけません

Dsc_0032

ゴシ ゴシ ゴシ~
    

ここまで 実に順調です。

順調って素晴らしい!

このまま順調に加速して次々新作を作らなくては!

 

全然関係無いけど私今、脇の下を蚊に食われて痒くて仕方がないです。

かゆい、すごくかゆいです。

 

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もみじの名古屋帯、糸目引き始め

2011-08-20 16:09:59 | 友禅

皆さんこんにちは

こちら岩手県一関市の呉服屋 京呉服すがわら です

みちのくの小さな呉服店ですが、自前の「工房らくぜん」で細々と

きものやがきものを作っているんですよー!

 

さて、工房では現在名古屋帯の制作中です

前回ご紹介したもみじの帯ですが

糸目の工程に入りました。

糸目は妻の担当です

Ncm_0011

何だかんだでけっこう手が込んだ図案になったんですけど

「ひと線ひと線、細くシャープに、空気が通る感じ。」で

頑張って綺麗に引いてもらいます。

 

Ncm_0013

 

私はその横で

次の作品の図案を描いてます。

Ncm_0015

バカみたいな落書きをしながら

とにかく描きます。

ここんとこ暑さでペースダウンしていたので

取り戻さないといけないです。

 

でも今、すぐそこで

地ビール祭りやってるんです。

行きたい、行きたい、

地ビール飲みたい。お日様の下で地ビール飲みたい。

地ビール飲みたいぞー!

 

でもがんばる!

 

 

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もみじの名古屋帯、図案制作

2011-08-11 16:44:08 | 友禅

皆さんこんにちは!

毎日暑い暑いですがお元気ですか?

こちら岩手県一関市の 京呉服すがわら でございます

東北の小さな呉服屋ですが自前の「工房らくぜん」で

細々ときものを作っているんですよー!

 

さて、夏祭りも終わりまして

工房では次の制作真っ最中です

0006
  

ご注文頂いた名古屋帯の図案を描いてるところです

お知り合いの写真家の方が撮られた写真をお持ちになって

「この写真のイメージで」というご依頼です。

 

図案の横に写真が置いてありますが、それがその写真です。

写真のそのままを描いちゃっても良いんですが

それだとどうしても帯にしたときあんまり良く見えないんです。

写真は写真、油絵は油絵、日本画は日本画の表現方法があるわけで

染物も然りなんです。

そうは言っても写真もあるし、印象を合わせれば良いから作りやすいかなぁ、

なんて考えていましたが考え甘かったです。いやこれ難しい。

よく考えたら写真って印象で出来てるわけで

それを合わせなかったら全くの別物になるわけなんですよね

それにしても流石はプロの写真家、素晴らしいショットです。これは負けられない!

そんな訳で図案で悪戦苦闘してるんですが

 

0005
  

もう何度も描きなおしています

もみじの葉が幾重にも重なってるイメージが描けば描くほどこんがらがります。あぁ、もう、

 

何とかある程度形になってきましたが

まだ不安です。

今回は地色が黒なので余計に色のバランスに気を使います

Momiji

 

何かもう線が重なってわけわかんなくなってきましたね。

地色に対しての模様のバランス、粗密の関係を確かめたいので

試しに地色の部分を黒く塗ってみる事にしました

0028

こちょこちょと鉛筆で塗りつぶしていく私・・・

ああ、効率が良いのか悪いのか

これは仕事の進め方として大丈夫なんだろうか?

何かもっと良い方法があるんじゃないだろうか?

全ての作業が試行錯誤な私。

いつかベテランと呼ばれる日が来ますように

 

そんな感じで塗ってみたら

0029

なるほどなるほど、

みえる、みえるぞ、バランスが良く見える!

そこをこうしてこちらをああして・・・

また足し算引き算で図案を完成させます

綺麗な帯になりそうです。

 

工房らくぜんでは

効率がいいか悪いか分からないけど

お客様のご依頼の一品一品を、一所懸命丁寧に取り組んでおります

気になる方は一度何か作らせてみたら良いと思いますよー!

 

 

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七夕の暖簾

2011-08-03 14:50:10 | 作品紹介

皆さんこんにちは!

こちら岩手県一関市の呉服店 京呉服すがわら でございます

店内の「工房らくぜん」で色んなものを作っているんですよー!

 

さて、夏もたけなわ

東北六魂祭大賑わいだったようで何よりでした

今 東北は夏祭りの季節、ただ今真っ最中です。

旧暦の七夕ですからね

私の住む町一関市でも夏祭りです

それに合わせてご依頼頂いた今回の品物です。

ようやく完成しました

こちら

701

これが何かと言いますと・・・

 

 

仕立てあがって こちら

702_3

あらー素敵!

暖簾です。

こちら一関名物の老舗のお菓子屋さんです

とてもお洒落な構えで、いつも季節を意識した演出が素敵なんです。

 

夏祭りに合わせた暖簾というご依頼でしたので

竹に七夕の短冊を描かせていただきました。

風にゆられてさわさわ~

703

爽やかです。

 

704_3

 

大きな作品ですが

細部まできちんと描き込んでいます。

705_2

 

旧暦の7月7日の夜。

この夜、天上の織姫と彦星は天の川を越えて年に一度の逢瀬702を楽しみます。

もし雨が降れば、天の川が増水して二人は逢えない。

地上では星の恋の成就を祈り、また、裁縫や習字が上手くなるように、それぞれの願い事を書いた短冊を七夕竹に飾る七夕祭りがあります。

もともとは古代日本の夏越しの祓えから続く禊の行事、

 

今年の一関市の夏祭りは60周年の節目です。

大震災の復興を願っての七夕でもあります。

どうか沢山の願い事が天に届きますように。

 

 

コメント (2)
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