皆さんこんにちは!
ようやく涼しくなってきました。
暑さ寒さも彼岸までっていうけど
今年も昔の人の予言が的中です。うわー。
ところで、
工房では色々なものを作っているんですが、
今回ご依頼頂いた品物は
何と「洋服」でした。
何しろ初めての事なので考え方から変えて制作に挑んだんですが
いやあ、すごく楽しかったです。
洋服と言っても、ちょっと和っぽい、ドレス的なもので
ご依頼下さった方のイメージに縫ってくれる方を探すところから始めました。
洋裁ですよ洋裁!
とは言え基本的な工程はきものと一緒です。
まずは下絵羽。
きものみたいに形が決まっていないので、何度も打ち合わせをして
ようやく出来ました。
形が決まったら私の出番です。
糸目引いたりしてるところはちょいちょいこのブログでご紹介していました。
図案は百合、カサブランカです。
友禅が終わったところ
地色は淡いグレーです。
裾の茎は地色に溶け込むように染めています
品良く優しい印象で、というご依頼です。
地色が染め上がってこちら
ほらー、綺麗!綺麗でしょ!
とても優しい雰囲気です、よしよし。
今回の友禅はきものと違うので、洋服を着る場面や見え方を凄く意識してデザインしたんですけど、何度も行き詰って、おかげでうどん打つのがすごく上達しました。ニヤリ。
そして仕立て上がって完成です。こちら
同じ色で染めた別生地でズボンも作りました。
袖にも模様が入ります
洋服は立体裁断って言うんですか?
模様の合口が直線じゃないもんで苦労しました。
背中です
一番の見せ場ですね、着物と違って帯がない分、大胆に描けました。
我ながら良い出来だと思います。
今回の品物はものすごく難しかったけど
依頼者の方にはとても喜んで頂けて、私は天にも昇る気持ちでした。
まさかこんな仕事をさせてもらえるなんて、願っても得られない事です。
とても良い経験になりました、嬉しい!
こちら岩手県一関市の京呉服すがわら は
田舎の小さな呉服屋ですが、店内の「工房らくぜん」で
どこにも無いものがここには有ります。
無いものは作りますよー!
何でも言って下さいね。