すがわらの工房日記

東北は岩手県一関市の呉服屋。こつこつと友禅染めをしています。

手織りの袋帯、織りあがりました

2012-03-09 12:44:13 | 作品紹介

皆さんこんにちは

こちら岩手県一関の呉服店 京呉服すがわら でございます

東北の小さな呉服屋ですが店内の「工房らくぜん」で

きもの屋がきものを作っているんですよー!

 

さて、手機が復活! とか言って

威勢よく織り始めたものの、

動き出したら何故か何だかあっちっこっちに不具合が出てきて

なかなか思うように進まなかったんですよ。

あっちを直すとこっちが愚図り、こっちをいじればそっちがヘソを曲げるような

まあ結局、機が何ヶ月もほっとかれたもんで機嫌を悪くしたんでしょうね

ほかの復旧作業でそれどころじゃ無かったんですが

古い機械には良くある事で、そう言えばかつての私の愛車もそうでした。

そんな訳で

皆総出でご機嫌取りですよ

店の皆でいたわって、ほめて、直して、大変だったんですけど

今度こそ完全復活です。

 

やる気を出した織機とうちの会長、「ばったん、とんとん」と

Dsc_0179

久しぶりに店内に機織りの音が響きます。

慎重に慎重に、感触を確かめつつ

丁寧に織りました。

 

ようやく織り上げました袋帯です。

Dsc_0181

「機が直って良かったなあ、織りあがって良かったなあ。」

しげしげと、感慨深げに眺める会長。

 

おりしも今日は3月9日。

一年前の今日はあの大地震前の予震があった日です。

確か、宮城県沖の震源で震度4だったかな、今となっては4くらいじゃ揺れたね、くらいにしか思わないんですが、

そのは時まさにNHKの取材で撮影の真っ最中でした

撮影中のカメラマンの方が、カメラを切り替えて大慌てで外に出て

外の様子を撮影してました。

そして皆で「これが宮城県沖の本震だといいねえ」なんて言ってたんです。

今思えば呑気なもんですね。

 

そんな訳で

裏を付けて仕立てあがった袋帯です

Dsc_0200

おお、良い出来です!

黒地に松竹梅と宝尽くし、品良くリズミカルにちりばめられています。ステキ!

垂れの工房らくぜんの文字が眩しいです。

 

この帯はまだ行き先が決まっていないので

もしも欲しい方がいらっしゃったら、いつでも言って下さいねー!

 

京呉服すがわらは田舎にある小さな呉服屋ですが

丁寧に真面目に商売しています。

お客様のご要望があれば、一所懸命お応えしますので

一回ぐらい頼んでみても損はしないと思いますよー!

 

どうかもう地震来ませんように!!!

 

 

 

コメント
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