ここ最近、アトレー7のハンドルが重たいというか、ハンドルを回した時のレスポンスが悪いというか、ハンドルがすべらかに回ってくれないというか…なぁんかしっくり来なくなってたので、その原因を調べてたところ、パワステフルード(オイル)の劣化が原因である可能性が高いという事で、交換することにしました
パワステフルードの交換という記事を見て「…んっ?パワステフルードって、交換しなくてもいいんじゃないの?」…と思われる方もいるでしょう。
それもそのはず、国産車の殆どがパワステフルードの交換時期を指定してないので、新車で購入後、廃車になるか、パワステのポンプが故障するまで無交換というクルマが殆どだと思います
確かに、パワステフルードの成分はATF(オートマチックフルード)と同じなので、耐久性に関してはかなりのものではあるんですが、パワステフルードは常に高温と高圧にさらされてるため、確実に劣化はしていきます
そういう私の愛車アトレー7も、今年で購入から10年、走行距離も10万キロになるのですが、新車で購入以来一度もパワステフルードを交換してませんでした
パワステフルードの劣化はパワステポンプの故障の原因になり、故障してしまうと修理代が恐ろしいことになるので、フィーリングの向上と同時に、故障を予防する意味でも交換したのですが、果たして結果はいかに…
ちなみに、パワステのオイルの交換方法は二つあり、一つ目は、フルードが流れているホースを引っこ抜き、古いフルードを完全に抜ききった後、新しいフルードを入れてやる方法、二つ目は、フルードが入っているリザーバータンクの蓋を開けて、シャンプー用のポンプなどを使って古いフルードを抜き、減った分だけ新しいフルードを入れて混ぜ混ぜ…という作業を数回繰り返し、少しずつ新しいフルードに交換していく方法がありますが、今回は二つ目の方法で交換することにしました
本当は、一つ目の方法の方が、確実に新しいフルードに交換できるんですけど、後でエア抜きなどの作業が必要で面倒なので、設備が整ってない場合は、二つ目の方法をオススメします
パワステフルードの量ですが、車種によって違いはありますが、2リットルほど用意しておけば十分だと思います
アトレー7のエンジンルームはフロントシートの下にあるので、運転席、助手席両方とも跳ね上げます
そして、パワステフルードのリザーバータンクの蓋を開け、そこにシャンプーのポンプを突っ込みます
ちなみに、シャンプーのポンプは、100円ショップで購入できます
…で、ポンプをシュコシュコ押して、古いフルードを抜いていきます
※ここで注意! 走行直後のパワステフルードは非常に熱くなってます! やけどの原因になるので、必ず冷えている時に作業をしてください
そして、古いフルードを抜けるだけ抜いたら、次は新しいフルードを上限まで入れていきます
そしてエンジンをかけて、ハンドルを左右いっぱいに5往復ほど据え切りをします
こうする事で、新しいフルードと古いフルードが混ざり合って、少しだけキレイなフルードになってくれます
そして再びシャンプーのポンプでシュコシュコ抜いて行き、また新しいフルードを注いでいきます
…で、またエンジンをかけハンドルを切って、新古フルードを混ぜて、シュコシュコ抜いて…
…という作業を繰り返し、少しずつフルードを新品の状態に近づけていきます
…なんて書くと、すごくめんどくさい作業のように感じてしまいますが、実際にかかる時間は30分ほどで、難易度も、エンジンオイルの交換より簡単なくらいです
…そして、同じ作業を5~6回繰り返し、抜いたフルードがこちら。
左が最初に抜いた1リットル分、右が残りの1リットル分です。
一目瞭然ですね
元々鮮やかな赤だったはずなのに、熱による酸化と汚れで劣化して、真っ黒になってます
これじゃあ、オイルとして機能するわけないですよね
そりゃあ、ハンドルを切った時のフィーリングが悪くなって当然だ…
…で、一通りフルードの交換が終わってから、ちょっこと試運転を…
…おっ?
ハンドルを回した時のレスポンスが、すごく良くなってるっ!
ハンドルの重さはほとんど変わってないけど、ハンドルを回す時のゴリゴリ感が全く無く、非常に滑らかで気持ちいいっ!
ハンドルをいっぱいに切った時の、パワステポンプからのゴリゴリ音が消えた!
…などなど、カンタンな作業だった割にいい事づくめだったので、コレは本当にオススメです
新車購入から5万キロ以上走ってて、一度もパワステフルードを交換してないという人は、是非交換してみてください
…あ、そうそう、
パワステフルードの交換ができるのは油圧式のパワステのみで、電動式のパワステにはパワステフルードが無いので、ご注意ください
自分の愛車がどちらのタイプか分からない時は、ディーラーで聞くか、ネットで調べてくださいね~
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