ぜんまい日記

リコーGRD2の設定備忘録と散歩写真のブログです。

旧日立本社ビル(東京・御茶ノ水)076-090519

2009-05-19 23:59:03 | 無くなる建物

RICOH GR DIGITAL II (2009年4月23日撮影)

お客さんとの打ち合わせで久しぶりに御茶ノ水に降り立ちました。
すると駅前の旧日立本社ビルが解体中ではないですか。
(ニコライ堂の左奥の建物)

御茶ノ水にある大学に通っていたので日立本社ビルは目に馴染みのある風景でしたし、
就職活動中もその近さゆえ「ちょっと行ってくる」と言って、まるでゼミにでも行くかのように
面接試験を受けに行く友人なんかもいました。

調べてみるとこのビルは1983・昭和58年に竣工。地上20階・地下3階。
信じがたいのですが、わずか25年で解体されてしまうんですね。
昨年の12月頃から1か月かけて足場が組まれ、1年半かけて解体するそうです。


RICOH Caplio GX (2008年7月6日撮影・クロップ)

過去の在庫から。この時はニコライ堂を撮ったのでしたが、奇しくも旧日立本社ビルの
在りし日の様子が写っている手持ち中唯一の写真になってしまいました。

023-090307 プラッツ近鉄京都(京都・烏丸)

2009-03-07 23:07:52 | 無くなる建物

RICOH Caplio GX (2005.12.30撮影)1-2枚目

プラッツ近鉄京都は平成19・2007年2月28日に閉店。87年の歴史に幕を下ろした。
閉店丸2年から1週間過ぎてしまったけど、一応そういうタイミングなのでプラッツ近鉄京都を取上げる。

大正9・1920年に京都物産館として創業し、京都駅前という立地で長年愛されてきたが、
平成9・1997年にオープンしたジェイアール京都伊勢丹の影響で苦戦が続いていたそうだ。
この写真を撮ったのは平成17・2005年の暮れ。もうこの頃から閉店・取壊しの話が出ていて、
帰省の際に立ち寄ったのだった。



やはり百貨店はこのような重厚な建物がいいですね。
重厚な様式なのに、何故か屋上に遊園地があったりして(笑)
なんか大人も子どもも「デパート行くぞ!」って、そんな気にさせられます。


RICOH Caplio GX (2008.12.30撮影)

そして昨年末の帰省の際。もう完全に取壊されていました(京都タワー展望台から跡地を望む)。残念。


021-090302 大阪中央郵便局(大阪・梅田)

2009-03-02 22:48:04 | 無くなる建物

OLYMPUS E-510 (2009.1.1撮影)

大阪中央郵便局は、東京中央郵便局の竣工から8年後の1939・昭和14年竣工。
設計は逓信省営繕課の吉田鉄郎。東京中央郵便局も氏の設計である。
この局舎もまた日本におけるDOCOMOMO 100選の一つに選ばれている。

吉田鉄郎が追及したテーマは、日本建築の美だという。
日本建築といえば柱と梁。東京・大阪いずれの局舎も柱と梁の美を意識した意匠が特徴的だ。
東京局舎にある柱と窓の間の小壁は大阪局舎ではそぎ落とされ、
柱間いっぱいに窓が配されるようになったのは機能美の追求によるものなのだとか。

大阪局舎も一連の郵政改革で建て替えが計画されている。

2009年1月1日。
この日は帰省先の大阪で家族で初詣でに行こうと梅田・お初天神へ。
私の第2の目的は、阪急百貨店とJR大阪駅の工事中の様子と大阪中央郵便局の雄姿を撮ること。
本当は、ちゃんと局舎の前まで行って撮りたかったのに、
息子が先先行ってしまったため、泣く泣く阪神百貨店前の歩道橋から撮影。
当日は、この後みぞれが降り出す悪天。風も強く、手ぶれしてしまった(残念)。
また今度大阪行く時まで、壊されないで待っててね。





020-090228 東京中央郵便局(東京・丸の内)

2009-02-28 02:07:49 | 無くなる建物

1-2枚目 RICOH Caplio GX (2005.12.3撮影)

東京中央郵便局は、逓信省営繕課・吉田鉄郎の設計(1931・昭和6年竣工)。
日本の初期モダニズム建築として、ブルーノ・タウトやアントニン・レイモンドらに絶賛されたと伝えられる。
日本におけるDOCOMOMO 100選の一つに選ばれている。

東京駅・レンガ駅舎の南側に位置するこの建物は、郵政民営化に伴い、収益性を追求すべく
高層ビル化に向け、今解体の危機にある。



ところが平成21年2月26日・・・
鳩山総務大臣は、「中央郵便局に文化財としての価値があり、工事によってその価値が損なわれるならば
国家的な損失だ」と述べ、文部科学大臣と対応を協議する考えを示したとのニュースが!!

鳩山総務大臣といえば、かんぽの宿売却問題も見直させた実績がある。
では今回の再開発見直しも・・・と期待が高まるところだが、
2月11日の時点ではもうここまで解体用の防護壁が組まれている。


Olympus E-510 (2009.2.11撮影)

それにしても中層建築ってどこか優雅に見えませんか?
是非、東京駅・レンガ駅舎とセットでこの景観が後世まで残って欲しいと思う。



↑オマケ。営業していたころの内部の様子。(2005.12.3)

※21年3月2日追記
今日、鳩山総務大臣が東京中央郵便局を視察した。
ニュース映像を見て驚いたのだが、局舎の一部はもう取り壊しが始まってるんですね(悲!)






鉄道会館ビル(東京駅八重洲口駅ビル)

2009-02-16 21:40:34 | 無くなる建物

RICOH Caplio GX (2007.11.6撮影)

東京駅八重洲口の玄関口、鉄道会館ビルについに解体用の覆いがかかった。
大阪方面からの友人の送迎のたびに見慣れたこの建物が無くなってしまうのは少しさびしい。

自宅のある城北方面から車で中央通りに出て、ツムラビルのキリンのオブジェを右折すると
この黒い壁のような駅ビルが聳える。
新幹線の出発時刻が迫りソワソワする友人と、渋滞で車が動かずヒヤヒヤする私。
とにかくこのビルさえ見えれば、いつも「ギリギリ間に合った」と安堵できる、
そんな存在だった。


RICOH Caplio GX (2007.5.13撮影)

鉄道会館ビルには大丸東京店が入居していた。
昭和29・1954年に開店してから53年、平成19・2007年10月30日午後6時を以て一旦閉店。
同年11月6日、八重洲北口に隣接するグラントウキョウノースタワーに移転、再オープンした。

鉄道会館ビルは解体後、このノースタワーとサウスタワーを低層でつなぐ歩行者デッキに生まれ変わる。
完成は平成23・2011年3月の予定。
一連のデザインはヘルムート・ヤーン。

定点観測。解体用防護壁設置前後の様子。


RICOH Caplio GX (2007.11.6撮影)


RICOH GR DIGITAL II(2009.2.11撮影)


三信ビルディング(東京・日比谷)

2009-02-14 22:15:35 | 無くなる建物

RICOH Caplio GX (2006.1.7撮影)

三信ビルディングは平成19・2007年10月、保存を望む声の中惜しまれつつ解体。日比谷の町並みからその姿を消した。

子供の頃から何度も建物の前は通っていたが、改めてこの建物の名前を知るきっかけとなったのが、
皮肉にも老朽化による解体の発表(平成17・2005年)だった。


RICOH Caplio GX (2005.12.3撮影)

三信ビルディングは昭和4・1929年竣工。設計は松井貴太郎。

この建物、日比谷通り側の間口はさほどでもないが、奥行き(上の写真側)は100メートル位あっただろうか。
とにかくその街区が丸々一つの建物で、そのレンガ造りの外観、そのスケールともに際立った存在感であった。

写真を撮った平成17・2005年12月には、ほとんどのテナントオフィスは退去していたのであろうか窓に灯る照明ほとんどない。
ただ幸いにも店舗はまだ数件営業しており、内部の様子を見ることができた。


RICOH Caplio GX (上の写真はその後2006.1.7の様子)

平成19・2007年3月30日。
最後のテナント「ニューワールドサービス」の閉店と共に館内は全館立ち入り禁止となった。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
偶然にも上の写真、「ニューワールドサービス スナック&グリル」が写ってますね。


RICOH Caplio GX (2006.1.7撮影)


RICOH GR DIGITAL II(2009.2.1撮影)

同じ場所から撮影。
建て替わってそこに新しい建物があることに比べて、そこに建物がないままというのは
より一層なくなっちゃた感が強く感じられる。
ここには載せてないけど「前にここで見上げた角度で撮ったんだよな~」なんて思い返しながら、
同じ角度で「空」を撮っちゃったりして。はぁー。

現在、跡地は「日比谷パティオ」というイベントスペースになっている。





エキスポランド(大阪・吹田)

2009-02-10 22:23:33 | 無くなる建物

RICOH Caplio GX

エキスポランドは2009年2月9日、閉園を決定した。
2007年5月の風神雷神(アトラクション)での痛ましい死傷事故の後、
民事再生手続きにより2009年春からの再開を目指していたが、長期にわたる
閉園で資金繰りが悪化、2月9日に破産手続きの申し立てを行った。

エキスポランドは1972年3月に開園。20万㎡以上の敷地と40を超える遊具で
関西屈指の規模を誇った。大阪万博開催期間中からの延べ来場者は8300万人。
1997年の年間収入86億円だったが、少子化と施設老朽化で、2007年3月期の
年間収入は39億円にまで減少していた。

写真は2007年4月1日のもの。
家内の実家からほど近く、子供が興味を持ち始めたウルトラマンショーがあると
いうことで家族で訪れたのが最初で最後となってしまった。
桜がほころび始める花曇りの1日だったが、思い出に残る1日となった。
再開されればまた家族で遊びに行ってみたかったな。


RICOH Caplio GX

中銀カプセルタワービル(東京・銀座)

2009-02-04 20:28:22 | 無くなる建物



RICOH GR DIGITAL II

銀座8丁目。リコー本社からほど近くにあるこのビジネス用のマンションは
黒川紀章設計のメタボリズムの代表。1972年3月竣工。

モデルルームの説明によると、21世紀の住宅形体はカプセル住宅という結論に
達し、建築の経済性を追求し世界で初めて実現したとのこと。
この140個のカプセルは100%工場生産され、現場では取付(プラグイン)作業
だけの画期的な工法だった。

築37年のこの建物も老朽化のためマンション管理組合が建替えの方針を決めた。
確かに下から見上げるとカプセルの一部が剥がれかかっている。

このカプセル住宅。生活には不便そうだけど、書斎としてはものすごく使ってみたい!
下の写真はマンション下に設置されているモデルルーム。
現在中から見学することはできないが、窓から中を見ることはできる。
予備知識なしで行ったので、現物の部屋を見られて感動してしまった。
壁のテレビはSONYのトリニトロン。ガチャガチャ回すチャンネルのものだ。
ベッドサイドにはオーディオ用のコンソールが埋め込まれている。
写真では切れてしまったが、テープデッキはオープンリールなんです。


RICOH GR DIGITAL II(ガラス越しに撮影)

モデルルーム(カプセル)外観はこんな感じ。


21年2月6日追記
1枚目は2月1日の13:18に撮影している。
建物のファサードはほぼ真南なので正午頃だったら正面から陽があたるようだ。


歌舞伎座(東京・銀座)

2009-02-02 23:25:00 | 無くなる建物

RICOH GR DIGITAL II

以前から建替えが計画されていた歌舞伎座。
当初の計画に石原都知事から「銭湯みたいで好きじゃない」と物言いがつき、
計画案を見直したとのこと。

2009年2月から2010年4月まで「さよなら公演」が開催され、その後解体・着工。
2013年に新劇場と29階建てのオフィスタワーの複合施設に生まれ変わる予定。

また東京名所がなくなるのはさびしいですね。


RICOH GR DIGITAL II

以下備忘録。
歌舞伎座のHPによると・・・
現在の歌舞伎座の建物は昭和25年12月に竣工した4代目。
平成14年には登録有形文化財に登録された。
設計は吉田五十八。
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◆登録有形文化財登録基準(文化庁HP。一部抜粋)
 建築物、土木構造物及びその他の工作物のうち、
原則として建設後50年を経過し、かつ、次の各号の一に該当するもの
(1) 国土の歴史的景観に寄与しているもの
(2) 造形の規範となっているもの
(3) 再現することが容易でないもの
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